新年の恒例行事の1つに、福袋の転売があります。

転売行為自体は賛否両論なのですが、転売先となるヤフオク!やフリマアプリのルールも踏まえると、少なくとも袋のままの転売は歓迎されていません。

転売対象となる福袋として有名な、スタバ、ヨドバシカメラ、ジェラートピケの福袋について紹介します。

福袋のネット転売ルール

フリマアプリの普及などで、より簡単に出品ができるようになってきたこと、2016年にはスタバ福袋の買占め&転売が社会問題になったこともあり、実質的な規制が行われることになりました。

福袋販売時に関連するルールを簡単にまとめると以下のようになります。

1.中身を十分に説明しない出品は不可
⇒開封が必要となるため、「福袋」そのものとしての出品は不可

2.手配ができていないor手元にない商品の出品不可
基本的には手元に福袋が揃わないと出品できないはずなので、手元にある商品の出品が必要となります。

福袋の外観のみや、昨年の福袋の中身を参考画像として掲載している場合は規約違反になります。

ヤフオクでは手配ができている商品の出品は可能なので、販売先で発売日が違う、ネット購入品は後日届くなどで、必ずしも手元に商品がある必要はないですが、複数購入で取引で発送する商品が手元にないことが転売目的の購入であることを判断する材料にもなってしまいます。

3.大量購入&転売行為はNG(好意的ではない)
福袋の転売は、乗車券やチケット転売にように法的に規制がかかっているわけではありませんが、使う気もないのに買占めて他者に迷惑をかける行為は、あまり好意的には捉えられていません。

⇒他方で個人の方の転売は、ヤフオク!にも匿名発送サービスが導入されたこともあり、先行して匿名発送サービスが導入されていたメルカリ共々、より積極的に実践しやすくなってしまったような印象があります。。。

昨年でいうと任天堂スイッチの転売と同じ要素があり、転売屋自身は利益につながって儲かるかもしれませんが、本来買うことができた人が定価で買えなくなってしまうなど、転売屋から買わざるを得なくなった消費者からすれば、害と感じることもあります。

これまでの様子や、スタバ、ヨドバシカメラの福袋に関しては以下の記事を参照ください。

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近年話題となっている転売ヤーによる転売問題。2016年の福袋は買占め騒動が大きく話題になりました! 2017年は若干落ち着いている面もありますが、「福袋」および「転売」について紹

これらの前提を踏まえて、2018年1月1日時点の転売状況を紹介します。

スターバックス2018年福袋

2018年は税込み6000円で、事前に抽選の上で、1月1日に店頭引き渡しでの販売となります。

ヤフオクでは朝8時の時点ですでに20件ほど出品されていましたが、大部分が実物の写真無し、引換券のみの出品有で、実物の写真があるものも転売での利益のみが目的のためか、いい加減な説明での出品になっており、全部の出品をいったんヤフオク側が削除した方が良い状態になっています。

すでに200件近くの福袋が、販売前から落札されていたので、一部のルールを守れない方々による転売行為がすでに年末から始まっていたようです。

価格は1万円前後での取引と人気が反映される形となっていますが、出品者の質は総じて悪いと思われるので、どうしても転売品を入手したい場合には、購入したものの不要になってしまった出品者、あるいは一部を抜き取り不要なものを丁寧な説明文とともに出品している出品者から入手するようにしましょう。

ヤフオクでも匿名発送の発送手段をわざわざ選んで出品しているような方が多数見えましたが、メルカリも含めて匿名発送がおそらくルール違反の転売行為に拍車をかけている部分があると思うので、個人的には安心安全のためのシステムを盾に転売を行うのはとても残念に思います。

ヨドバシカメラ2018年福袋

2017年は1アカウントで5、6個の福袋が出品されているケースも目立ちましたが、今年はオンラインの販売分を事前抽選制にしたこともあって、転売屋と思われる出品が激減しているように感じます。

人気の福袋の抽選倍率は100倍を超えていたので、本来欲しかった消費者にも商品が渡ったのではと思われます。

店頭販売の方は、すでに買占めされている様子がTwitterにもアップされていたので、国内の販売向け用に購入されていた場合には、ビックカメラ等他の家電量販店の福袋ともども出品数が増えそうですね。

箱のまま出品しようとする人が見られるなど、やはり転売だけが目的だと思われる方がいるのは若干残念な部分です。

ジェラートピケ2018年福袋

こちらも人気の福袋で、オンラインでの販売サイトが複数あり、かつ販売日が分かれているので、事前の販売日などを調査の上で、複数入手される方もおられるようです。

こちらは1月1日以降順次発送開始の通販サイトもあるためか、すでにイメージの外袋だけの状態での出品が多数あります。


中には明らかな規約違反なのに、違反申告対象外と表示してまで出品している方もおり、出品者の質の悪さがうかがえます。

こちらも人気の商品なのかもしれませんが、あまりお取引を推奨できない出品者が多数なので、購入者の手元に届いたのちにしっかりとした説明とともに出品されるのを待って購入すると良いでしょう。

まとめ

転売需要も含めて人気の高い福袋の転売状況をヤフオクを中心にまとめました。

袋のままの転売は社会通念上もふさわしくないので、ネット上の転売先でも禁止となっていますが、現時点では一部のルールを守れない方による出品が行われている福袋も存在しています。

これから買えなかった福袋を入手する場合には、ぜひとも転売利益だけを目的に、いい加減に出品する出品者からではなく、ルールにのっとりやむ負えず不要になってしまった福袋を出品している出品者様を選んで入手するようにしましょう。