違法コピーや非正規流通が減らないOffice 2013およびOffice 2016の正規品入手方法と、違法に流通している商品の見分け方を紹介します。
はじめに~非正規流通・違法性について~
以前、メルカリのパソコン出品者を調査した際に、約半数以上の方が違法ソフトをインストールするなど、思った以上に違法に流通しています。
一説には国内でも20%ほどのofficeソフトが違法版とも言われており、総額の90%~半額以下で入手してインストールも可能なようです!
(下手するとパソコン本体の価格以上の金額相当のコピーソフトが商品が販売されています)
microsoftのHPでも公開されているように、企業や事業主専用のOffice professional plusが一般流通していたり、逮捕者が出る事例も確認できています。
詳細はメルカリのパソコン屋さんを調査した際にまとめています。
本格的にOffice 2016が出回るようになってきたので、この機会に主にwindows版のoffice 2013 2016を対象に正規品の入手方法と、偽物(非正規流通品)の見分け方を紹介します!
Office 2013 / 2016
構成は使用できるアプリケーションによって、2013、2016ともにoffice home and business、personal、professionalの3種類×OEM版orパッケージ版(2台用)で合計6種類が流通しています。OEM版は基本的にはoffice搭載のPCとセットで、パッケージ版(2016はPOSAカード)orダウンロード版(2016のみ)は家電量販店等で販売されているものになります!
現在は2016に切り替わっているので、2013の場合、在庫品であったり中古品として2次流通している商品が基本となります。
また2016 OEM版は、最新版に更新可能なhome and business premiumといった「premium版」として販売されています!
一般向け正規品の流通数はprofessional<<personal<home and business
流通数が多いhome and business 2013 OEM版とprofessional (professional plusとして) の偽物が主に市場に流通しているようですので、こちらについて紹介します。
※最新版のHome and Business Premiumについては、写真と異なるパッケージに切り替わっている模様です(2017年末時点)
office professional plus 2013 / 2016
極端に安くプロダクトキーコードのみが販売されている場合はほとんどprofessional plusです。
当然ながら商品自体は正規品であっても、一般消費者が単に入手する場合はすべて不正流通となります。
(professional plus 2019やOffice 365 アプリ、Office 365 5台用等が1000円前後で販売されている場合もあるようですが、基本的に以前のバージョンと同じで、不正流通となります)
オークションやショッピングサイトなどでダウンロードサイトを案内しますと説明にある場合や、ノートパソコンにインストールしてあってoffice2013proと書いてあったり、office2013 (professional)のみ、office 2013 (パワーポイント、アクセスなど・・・)といった感じで曖昧に記載されている場合も原則として偽物(非正規流通品)です!
さらに拡大すると、office professional plus 2013を販売している場合、その他windowsやadobe系列のソフトも偽物であったり、本物でもロックがかかって使用できなくなったりといったことがあるようです。
以前はYahoo!ショッピングやヤフオクで多く流通していましたが、最近はメルカリやラクマなどのフリマアプリにも流通してきています。
価格も1000円ほどから、5、6000円前後の場合が多いようです。
売るほうも大方知りながらやっているので、架空の住所、通じない虚偽の電話番号が使用されている場合が多いようです!
状況的には100%詐欺と被害者が思う場合についても、詐欺等の犯罪の立証・検挙は困難で、電話等での連絡がつかなくなって結局泣き寝入りになってしまいます。
home and business 2013 (OEM版)
メーカーではOEM版オフィスソフト単品での入手はライセンス違反としていますが、中古のゲームソフトと同じ扱いという解釈で単品でも取引自体は実施されているようです。もちろん、通常購入された正規品がメインで取引されているのですが、中に海賊版が混ざっている場合があります。
何種類かパターンはあるようですが、手元の正規品と偽物を比較しながら見ると判別しやすいです。
見分け方について簡単に紹介します。
1.偽物のほうがパッケージサイズが大きい(DVDを入れるため)
本物はぎりぎりDVDが入らない大きさです。
またPC1台のみで使用可能なため、PC2台用やDVDが付属する商品は偽物です。
写真の左側が偽物です。
多くの場合、インストールしようとするとoffice 2013 Standardというhome and businessの企業版のボリュームライセンスが表示されて気づく場合が多いようです。
※OEM版では2013よりDVDが付属しません。
2.背面のシールのフォントが異なる
偽造品の場合のほうが、印字の質が悪く字体も異なります。+表面のパッケージの色の違いだったり文字がぼやけて見えるなどの特徴があります。
多くの場合、DVDが入ってシュリンク包装されている場合が多いので、1、2をセットで覚えておくと見分けやすいです!
左側および下側が偽物です。
3.ライセンスカードの向き
1.2に比べると割合は少ないですが、稀にライセンスカードの向きが合っていないものが存在するようです。
公式な情報ではありませんが、これまでPCなどとセットで正規品(新品)を購入したものを確認すると、向きはすべて同封の説明書きの写真と一致していました。
偽造版や、開封したものを未開封のように仕立てた場合などといったケースがあります。
開封前にパッケージの裏側を上に向けて底のほうから隙間を作ってのぞき込めば確認可能です。
もちろんこれに該当しないものもありそうですが、ここまでで大方の判別は可能です!
home and business premium (2016以降・OEM版)
こちらは現在のところほぼ偽造品は出回っていないようです。
見分け方自体は不要と思いますが、未開封であっても物理的に側面からコードを見てインストール可能なので、中古で買ったけど認証できないといったことは起こり得ます。
⇒2017年末時点では、パッケージの変更とともに、開封しないと中身が見えないようになっています。
Office 2019 について
2019年に入ってからヤフオク!でもいくつかのバージョンが出回るようになってきています。
見分け方として、かんたんに偽物(不正流通品)を判断できるのは以下のような商品です。
・種類がProfessional plusバージョンであるか開示されていない
(Office 2019 Proといった表記もあります)
・千円台以下~数千円前後で取引されている
・インストール済み中古PCであるのに、パッケージが付属しない
・中古PCインストール済Officeの価値を1.5~1.8万円(Home & Business 2019、2台用パッケージ版の半額)と見積もると、Officeソフト相当額を減算したPC本体の価格が相場とかけ離れた価格となる。
⇒例えば、1万円台で出品・取引される中古PC内にOffice 2019がインストールされていた場合、PC本体の価値がないとすればPCのみの場合での市場価格と乖離する場合、偽物の可能性が高くなります。
ちなみに、OA PLAZA等、安価なバージョンのOffice Home and student をインストールした中古PC販売店はいくつか存在しているようです。詳細は確認できていませんが、海外で流通するバージョンのため、国内品に対する並行輸入品のような商品と考えればよいのではないかと思います。
ただし、Yahoo!ショッピング上で単品販売されている価格を見ると、調査時点では3000円前後といったところでしたので、家電店で販売されるOffice付きPCに付属する1台用のOfficeパッケージとは価値が異なります。
質問を行っても、回答をごまかす出品者・販売事業者も多いのですが、たとえ違法な商品でないとしても、価値の劣る商品を高値掴みしないようにはご注意ください。
購入時の注意点
新品商品をメーカーや量販店から入手する場合は問題ないのですが、お値打ちに中古品で入手する場合は、先ほどの見分け方に加えて以下の点に注意してみてください!
・professional plusおよびその疑いが高い商品の出品者・会社からの購入を避ける
単独ですでにアウトですが、さらにほかのソフトも違法コピーの場合があるので、安売りしているところがあったら他にも出品しているソフトを確かめてみてください。
また中国系の担当者や海外からの発送も危険度は高いので、事前にわかる場合は避けたほうが無難です。
・Office 2013 Standard、Home and Studentといった国内で一般流通しない商品を避ける
違法コピーであったり正常に認証しない場合も多いようです!
・パッケージ両面での確認を行う
個人出品に多いですが、偽物かどうかが判断しやすい裏面の写真を意図的に載せない場合があります。
面倒といった理由もあると思いますが、写真で背面まで事前に確認して買うことで偽物が届くことは防げると思います。
・販売店の電話番号、住所、古物商許可確認
ネットショップの場合、特商法で電話番号の表記が義務付けられていますが、意外とつながらなかったり書いてなかったりします。
電話をかけてみることが意外と被害防止に有効だったりします。
古物商許可が有るところや、Who is検索によって情報が合うところは信憑性が比較的高いです!
まとめ
違法流通が多いOffice 2013 2016について紹介しました!
簡単な見分け方は紹介しましたが、知識の無い方は正規販売店や、中古品を控えて新品を購入するようにしてください。
実際には、気付かずに使用していたり、気が付いた時には販売者と連絡が取れなくなっていたりするので気を付けるようにしてください!
今日もたくさんに偽物が販売されています。
出品されている商品を見る限り、現在も相変わらずのようですね。。。
(store.shopping.yahoo.co.jp/pro-soft/)※リンク修正済み
これも怪しいですが・・・
しかも、YDN広告で表示されてました。金額が怪しかったのでクリックしたら、
やっぱり・・・という感じです。
ヤフーはこんな広告を平気で載せるとは、モラルも何もない企業なんですね。
直接確認していませんが、金額からしてほぼ100%偽物ですね。。。
広告の部分・モラルよりも、規制が追いついていなかったり、小規模・個人出品扱いのせいなのか、楽天と比べて審査が甘かったりといったところに問題を感じます。
自身は以前、兵庫県のお店から買ったのに、なぜか九州の問い合わせ電話番号かつ不通、届いた商品は偽物ということがありました。