2018年9月支払い分より、楽天カード代金の支払いに楽天ポイント(通常ポイント)が、1ポイント1円として充当可能になっています。

天ポイントを効率よく消費できる方法になるので、利用方法、ポイントの換金に利用する場合のメリットとロスについて紹介します。

カード代金の支払いに楽天ポイントを利用する方法

今回紹介するサービスは、「楽天カード ポイントで支払いサービス」という名称で、毎月12日前後のお支払い金額確定後に、楽天ポイントの利用分に応じて請求金額を減額可能な方法です。

楽天銀行を引き落とし口座に設定している場合を前提にすると、利用条件等は以下の通りとなります。

ポイント種別 通常ポイントのみ
手続き方法 楽天e-NAVI上より
受付期間 毎月12日~20日22時
※手続き月の支払いに充当
申し込み回数 1か月に最大5回まで
ポイント上限 ダイヤモンド会員:50万ポイント
上記以外の会員:10万ポイント
対象の請求 カードショッピング代金、および付随する手数料、年会費
(キャッシング残高等への充当は不可)

残念ながら、期間限定ポイントまで支払いに利用できるau walletクレジットカードや、自動的に請求額から1%の減額があるP-one Wiz(P-one カード)と比較すると見劣りしてしまいますが、単純にポイントが利用しやすくなることにはメリットがあります。

これまで、ポイント消化のために無理やり楽天市場でお買い物をする機会があったとすれば、余計なものを購入しなくて済むという面では大いにメリットがあります。

実際にポイントを支払いに利用する場合には、楽天カードの会員向けサービスサイトの楽天e-NAVIより手続きを行います。

ポイント数を入力する画面で、利用可能ポイントが表示されるので、その範囲内で入力を行えば手続きが完了します。

手続き自体は普段から明細や利用可能額枠をチェックする習慣のある場合、さほど手間にはなりませんので、使い勝手も問題ありません。

無理を言えば、自動的な充当だったり、期間限定ポイントが利用できるのが理想ではあります。

ポイント換金時のメリットとロスについて

対象となるのは通常の楽天ポイントのみですが、ポイント換金のために利用する場合、他の方法とのメリットや換金時のロスを踏まえての選択が重要です。

楽天カード決済とポイント決済の差とSPU特典

支払いに利用する環境によって還元率が異なってくるのですが、一般的な利用を想定し、普段のお買い物は楽天お買い物マラソンの上限程度(毎月10万円前後)までとして、楽天カード決済とポイント払いでの差を考えます。

楽天市場のお買い物では楽天ポイントを使用せず、全額を楽天カードへの支払いに充当した場合、ポイントのロスはSPU特典の「楽天銀行+楽天カード」による1%になります。

一方で、楽天市場でのお買い物に通常ポイントを利用する場合、ポイントのロスは楽天市場での楽天カード決済で獲得可能なポイントとなります。

SPU特典だけでも、通常の楽天カードで2%、ゴールド・プレミアムカード利用時は4%のロスになるので、普段から楽天ポイントを全て楽天市場で消費していた場合、利用先を置き換えることでわずかながらでも獲得できるポイントが増加します。

他にも5のつく日の楽天カード決済ポイント+2%、楽天カード決済限定でのポイントアップ、プレミアムカードの楽天市場コース・誕生日特典等、ポイント差が広がるケースがあるので、「わずか1%のロスで確実に現金化できる手法」と考えれば、ポイント払いでの換金は優秀な方法といえます。

前回の期間限定ポイントに引き続き、余ってしまった楽天ポイント(通常ポイント)に適した消化方法を紹介します! 通常ポイントと期間限定ポイントとの違い 消化方法の説明の前に、より

使い道に困った楽天ポイントの消化方法~期間限定ポイント編

Edy交換や楽天証券での投資信託購入との違い

楽天ポイントの利用先は様々ですが、楽天市場、楽天カード代金への充当以外に利用されるのは、楽天ペイ、Edy交換、楽天証券での投資信託購入の3つです。

このうち楽天ペイへの代金充当は、楽天カード代金への充当とほぼ同じなので、Edy交換、楽天証券での投資信託購入を考えれば違いが明確になります。

Edy交換の場合、ここ最近のキャンペーンは1%のボーナスなので、通常の0,5%還元と合わせると1.5%還元となります。

一方で、Edyでの1.5%という還元率は、P-one Wizの1.5%と同じなので、クレジットカード払いと比較すればロスなく換金できる程度であり、PayPayやLine Payなどのキャッシュレス決済と比較すれば還元率の面で見劣りするので、ロスが2~3%に達するという考えもできます。

楽天証券での投資信託購入はSPU条件の達成という面では大きなメリットがありますが、確実性という面では、評価額が下がる可能性があり、こちらもロスにつながる可能性があります。

もちろん、うまく購入すれば評価額が上がって、若干の収益を得ながら換金することもできるので、ロスの可能性を小さくして利益を得られる場合もあるのが特徴です。

以上4つの方法のロスをまとめると以下のようになります。

利用先 ロス率
楽天市場 2~4%以上
カード代金 1%
Edy交換 0~2%以上
投信購入 -2~2%前後

ポイントの利用環境に限らず、常に1%のロスで現金に換金できるイメージで利用できるので、確実なポイント換金・現金化を考える場合、カード代金への充当も考えてみてはいかがでしょうか。

まとめ

通常ポイントのみですが、楽天カード代金へ充当することで、ロスを抑えて効率よく確実に交換を行うことができます。

実際にはほかの方法とも比較しての採用を検討する必要があるので、ロスを抑えて確実にポイントを交換したい場合、他方法との併用でもOKなので利用してみてください。