2018年も年初から、テレビ局が中国人系福袋転売ヤーを取材するなど、一部(あるいは多く)の消費者から迷惑がられている転売が早速行われています。

福袋転売の年明け~今後の動向について紹介します。

福袋転売状況(1/1調査時との比較)

1月1日午前時点での福袋転売状況はすでに記事にさせていただきました。

新年の恒例行事の1つに、福袋の転売があります。 転売行為自体は賛否両論なのですが、転売先となるヤフオク!やフリマアプリのルールも踏まえると、少なくとも袋のままの転売は歓迎されてい

主にヤフオクでの転売状況をまとめさせていただいたのですが、福袋入手前の出品などの規約違反なり、不十分な説明なりで、利益目的の迷惑な転売が多いのは、第3者からでもわかりやすい状況になっていました。

今回も同じくヤフオクの出品状況から、福袋の転売状況を比較してみました。

転売件数の増減

・スタバ福袋 2018
20件前後(1/1時点販売前出品数)⇒1000件越え(1/7現在)

ヤフオク分だけで1000件を超える出品(落札されたものを含む)がある模様です。

中にはほとんど利益が出ない価格での落札となっているものもあり、買いたい人が買えなくなる迷惑な購入に加え、転売利益があまりないという、転売目的としては一見意味のないように見える取引も中には存在していました。

・ジェラートピケ福袋 2018
166件前後(1/1時点福袋到着前出品数)⇒1000件越え(1/7現在)

こちらも最低でも800件ほど、追跡できていない分を含めると、こちらも1000件以上の福袋がヤフオクでの出品&取引に回ったものと思われます。

・ヨドバシカメラ福袋 2018
30件前後(1/1時点福袋店頭販売前出品数)⇒800件越え(1/7現在)

こちらは800件ほどですが、元々の福袋の種類が多いため、1種類ごとの転売が目立って多いのではなく、不要なもの・合わなかったものが出品されているようにも感じます。

後述しますが、買占めが起こっているため、あまり再販しても利益が取れる商品が、国内販売を行う転売屋に渡らなかったことも一因になっているのではと思われます。

中国系グループによる福袋の買占め

毎年恒例のようにもなっていますが、今年も大量の一部のヨドバシ福袋が買い占められており、中国のオークションサイトで販売されていると報道がありました。その数なんと約1300個だそうです。

画像はすでにTwitterなどにもUPされているので、状況を知りたい方は別途検索してみてください。

もちろん購入数には制限があるので、謝礼を払う購入代行という形でお仕事募集がされており、仕事を受けた方々が前日からの行列に並んでお目当ての福袋を購入し、依頼主グループが回収するとともに買い子に謝礼を支払っているそうです。

この行為自体は、一応お店側のルールに従って、中国人系グループがネットワークで上手く求人を行い、賢く買い占めていることになるのですが、その光景を見る方々にとってはあまり気分の良い状態ではありませんね。。。

過去に買占めで批判が殺到したスタバの福袋販売は事前抽選制へと変更したように、一部のグループが特定の福袋のみを買い占める行為は一般的に許容されているとはいいがたい部分があるので、事前のネット抽選制へと変更したネットの先行販売分と同じように対応が求められる部分と思います。

ちなみに、自身がかつてアップルの福袋を買うために行列に並んだ際は、前後の中国人の方々とお話しさせていただく機会があったのですが、「旅行途中で儲かるから買いに来た」といのが行列に並んでいる理由のようでした。

近年話題となっている転売ヤーによる転売問題。2016年の福袋は買占め騒動が大きく話題になりました! 2017年は若干落ち着いている面もありますが、「福袋」および「転売」について紹

迷惑な転売・買占めは今後も・・・

今回は福袋の転売でしたが、近年様々なものが転売対象となり、チケット類や、数量が少ないもの、生産が追い付いていないものは定価を上回る価格で取引されることが度々話題となっています。

2017年でいえば、福袋を除くと、ニンテンドースイッチやチケットが代表的ですね。

任天堂スイッチの転売は、小売店⇒購入⇒転売という流れと、小売店⇒転売屋(or消費者)⇒購入⇒転売という流れと2つありますが、迷惑になってしまうのは小売店が定価販売している商品を買って定価以上の価格で転売する行為です。

転売にもいろいろありますが、後日プレミアがつく場合にはまだしも、品薄化やプレミア化を狙って買い占める行為は、買うだけで確実に利益を狙えるためか参入者が後を絶たず、買えなかった消費者の多くは迷惑行為という印象を受けます。

フリマアプリの普及・利用者増をはじめ転売が容易になったおかげもあり、参入障壁が下がって様々な方が転売を行うようになってきました。

悪質性の高いチケット転売に関連するチケットキャンプは閉鎖が決定しましたが、その他取引サイトや、そのほか多くの転売品に関しては容易に取り締まりを行える法律等がないのが現状です。

迷惑行為となる転売品の取引は、定価超え(価格メリット無)+小売店よりもレベルの下がる取引となり、あまりお勧めできない面もあるので、今後も人気のある品薄商品を中心に、入手側で確保のための努力を行ったり、やむ負えず転売品を購入する場合には取引相手を選ぶ判断力が求められそうです。