今月頭に、某ハンドメイド作家さんの作品を、「転売スクール」での課題の一環として転売目的で購入した転売屋さんが、虚偽の説明をもとに返金を要求していたことがニュースになっていました。

今回は副業規模での転売スクールで学ぶべきことについて、転売スクールの実態を踏まえながらまとめてみます。

講師の目的はスクール運営による収入

転売で稼ぎたいけど、仕入れ方(稼ぎ方)がわからないので、教えてもらいたいという方は多いと思います。

自身が以前に、副業転売で稼ぎたいと考えている方と、お話させていただく機会があったのですが、「資金があまり準備できない」「自発的に行動しない・できない」「片手間に本業の合間に実施したい」という方が多かったです。

手っ取り早いのは単純に安く仕入れて勝手に高値で売れていく商品を見つけることで、2017年は任天堂スイッチが転売アイテムとして象徴的でした。

ただ、任天堂スイッチだけを大量に仕入れられるわけでなく、また価格高沸を招く転売は歓迎されないので、自然と他の商品を仕入れ、販売して儲けたいと考えるとき、壁にぶつかる方は少なくありません。

こんな時、転売スクールで教えてもらって、さらに転売(商品売買)で稼ぎたいと考える方が、転売スクールに入会、ないしは入会を検討するのではないでしょうか。

一方で、転売で稼ぐことができる講師がスクールを開催するのは、転売スクールで講師たち自身が転売するよりも大きく稼ぐことが目的なことが大半です。

ゆえに残念ながら、スクール費用が稼げればOKという形で運営されているコミュニティも存在します。

ここ最近では、規約違反となるメルカリやヤフオクの無在庫転売を教えていた転売スクールがわかりやすい例だと思います。(現在は有在庫に切り替えているところもあるようですが、過去に規約違反で退場を食らった方が講師をしているスクールは、その時点で善し悪しがある程度判断できます)

少し前に、メルカリ無在庫転売の原理解説を行いましたが、今回はさらに踏み込んで無在庫転売の手法を教える立場の意図と商品の見分け方について紹介します! <参考記事> https://
楽天市場やYahoo!ショッピング、ヤフオク!でも無在庫・直送転売屋、すなはち在庫を抱えずAmazonの販売店を倉庫・発送代行業者代わりに利用して商品を提供する個人・業者の出店が相

転売スクールで学ぶべきは仕入れ

転売において、利益を得るために必要なポイントは、単純に考えると「安く買う」「高く売る」ことの2つの要素に集約できます。

一方で個人出品者間での差別化は難しいため、副業転売においてはいかに安く回転の良い商品を仕入れられるかがポイントになってきます。

となると、転売スクールに通う主目的は、仕入れの仕方を学ぶことになると思うのですが、簡単に儲かる商品であれば、スタッフを雇うなりで運営側で利益を独占するはずです。

スクール内容は必然的に運営側が教えた方が稼げるものとなり、せどりで実店舗を回り切れないので方法を伝授して稼いでいる、あるいは単純な転売よりも教える側に回った方が稼げるからスクールを開催しているといった、情報商材的・マルチ商法的要素が含まれてきます。

ゆえにスクールを売ることが目的になっている粗悪なもの、中身が伴っていない場合が多いのが個人的な印象です。

間違っても、起業女子のようにSNSを中心にキラキラ、稼げている部分を過剰にPRして集客につなげる手法を学ぶこと、スクール参加者のコミュニティに所属することのためだけに費用を支払わないようにしましょう。

最近、SNSやアメブロを中心に活動を報告している「起業女子・ママ起業家」が増えてきています。 お茶会といっておしゃれした衣装の女性同士で撮影した写真がUPされたり、○○セミナー募
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資金の大半は仕入れに使うべき

先ほどの転売スクールですが、参加費用が30万円前後かかるところがいくつかあります。
個人的には内容がなかったり、使えないノウハウが中心で、高額な費用ほどの価値がないものが大半だと認識しています。

市販品やリサイクルショップの商品を転売する場合、実力主義となる部分があるため、他の転売屋より早く利益をとれる商品を見つけたり、ネットで買う場合には安く買う知識も持ち合わせていないと、効率よく稼ぐことはできません。

そして転売のスキル自体は、自分自身で磨いていかないと向上しないので、最初のスタート部分に関しては教えてもらう必要があるにしても、最終的には実力が利益に直結します。

手元の資金があって在庫をより多く保有できれば、それだけ稼ぎやすくなるので、特に資金がない段階では転売スクールに参加するよりも、極力実際に自力で仕入れてみて実力を身に着けていくことをお勧めします。

それでも転売で稼げる商品が見つからないという場合には、卸売りから買ったり、中古品を買取したりと業者と同じ土俵でないと勝負にならない場合もあるので、転売に見切りをつけるのも1つの選択肢です。

まとめ

転売スクールの運営者側の目的は大半はスクールによる収益を得ることで、スクールの参加者や無在庫転売など実際の消費者を考えない方法を指導する悪質なものも存在します。なので、その多くには費用ほどの価値は期待できません。。。

転売(商品売買)で稼ぐためにはいかに安く商品を購入できるかが鍵になるので、転売スクールに入るにしても、仕入れを教われるかが重要な部分となります。(稼げる有益な情報は積極的に公開されないと思うくらいでちょうどよい)

ある程度の実力は必要不可欠になるので、副業転売で稼ぐ場合には資金をできる限り仕入れに費やし、転売スクールに頼らずできる限り自らの力で稼ぐことを目的に活動することをお勧めします。