故障したり、古く型落ちしたために使わなくなったテレビやPC用モニターがいつの間にか自宅・実家に眠っている方は、少なくはないのではと思います。

家電量販店等では有料での処分になるのに対し、比較的新しいものだけでなく、状態にもよりますが古いもの・ゴミ同然のもの(ブラウン管式ものを除く)でも、オークション等で値段がつく場合があります。

今回は故障したテレビやモニターをお得に処分する方法を紹介します。

故障・動作未確認のテレビやモニターの価値

ヤフオク!での取引相場

大きさや年数、状況によっても価格が異なるのですが、10年前に販売されたテレビで取引が成立したものでは、送料のみ~1000円・2000円+送料というのが多かったので、購入側からすれば数千円程度であれば支払う価値のある商品ということになります。

逆に販売されてから年数が経っていない商品では、思わぬ高値がつく場合があり、ジャンクの程度によっても差がつきますが、高いものであれば落札価格だけで数千円~1万円以上となることもあるので、何でもかんでも捨ててしまうのはもったいないですね。

中には中古品でも責任を負いたくないとジャンク扱いになっているものもありますが、自身も過去に2~3年落ちの売価3万円台のジャンク品テレビを出品したところ、7,8000円ほどの値段がついたことがあったので、うまく相手の需要にマッチして売ることができれば、思わぬ収入になる場合も。

ちなみにブラウン管TV・モニターではただ単に古いだけで値段がつかない場合も多く、売れることはあまり期待できませんが、白黒テレビなどのようにさらに古いものは骨董品としての価値が出てくる場合もあったりします。

ジャンク品の利用用途は修理用パーツ

ジャンク品としての利用用途は主に修理用部品です。

知識のある方であれば、ジャンクの数台のTV・モニターより使えるパーツを組み合わせて、1つの使えるTV・モニターへと再生することが可能です。

メーカー依頼での修理ともなると、見積もりだけで出張費または送料がかかり、かつ修理できたとして1~2万円は確実にかかることもあるため、わずか数千円で修理パーツが手に入ることには大きなメリットがあります。

知識のない方にとってはただのゴミで手放すとしても未練が残らないので、意外と安価に出品されている場合もありますし、逆に比較的新しい商品かつ・オークション形式での出品あれば理解できないような価格で落札されることもあります。。

家電量販店でのリサイクル料金+収集運搬費用

家電量販店と地域の小売店、買い替えか引きのみか、テレビのメーカー間でも価格差がありますが、ブラウン管・液晶/プラズマTVともに、15型以下で3000円前後~、16型以上で4000円前後~となります。

(画像はLAOXで依頼する場合)

また引き取りのために自宅まで出張に来ていただく場合、さらに出張費が上乗せされるので、1台でも処分しようとすると出費が必須で、自宅の倉庫などのスペースを圧迫するだけではただの単なる負債になってしまいます。

ゆえに、ジャンク品として売却する場合にはタダ同然、場合によっては若干の送料や梱包にかかる手間を負担しても金銭的なメリットがあり、取引相手からの需要にもマッチするWin-Winのお取引になります。

ジャンク品販売時の説明文の書き方

基本的には落札相場検索での取引実績を参照していただければよいのですが、一般的な説明に加えて押さえておきたいポイントは以下の5つです。

・商品型番、メーカー、製造年(検索対策)
・ジャンク品とした経緯、動作確認範囲
・付属品等の有無
・送料、発送方法・送料
・梱包方法(元箱ありorリサイクル箱での梱包等)

これらのポイントを踏まえて説明を記載すると、より落札の可能性・落札価格を高めることにつながります。

ジャンク品とした経緯は様々だと思いますが、実物が見れない以上、写真+説明文の書き方で大きく異なってきます。

例えば、「画面等外部には目立った傷はありません。通電OKで、ボタン動作やTV受信・音声出力には問題ありませんが、写真のよう画面が正常に表示さない不具合があるためジャンク品としています。」といったように、ジャンクという表記をしている理由を明記する必要があります。

また十分な梱包を行うことを前提に、動作(電源が入る等)を一切担保しない・ジャンク扱いとするという取引もみられますので、送料や見込みの落札価格に応じた表記をするとよいと思いますが、出品者側の取り扱いに問題があるのに返品・返金を受けつけないといった表記は売れ残りや、後日問題があって揉める原因となるので注意が必要です。

なお梱包についてですが、元箱がない安価な商品の場合には、袋に包んだのちリサイクル箱をつなぎ合わせて準備し、新聞紙で隙間を埋める程度の簡素な以下の画像のようなものでも取引が成立するうえでは十分です。(できれば梱包に関する注意書きがあると理想です)

動作確認は可能な範囲でなるべく詳しく書けることが理想で、電源が入るかどうかはもちろんですが、故障の範囲が落札者の用途に合致していれば思った以上に高値で購入してもらえる場合があります。

ジャンク品が売れる場合には大きな節約に

家電量販店にて有料にて回収してもらう場合と、ジャンク品として送料のみ負担いただいて売却する場合のメリットデメリットを比較します。

項目 ジャンクでの売却 有料での処分
メリット 若干の収入が得られる場合有
自宅にいながら処分可能
時間をかけずに処分可能
古い商品でも確実に処分可
デメリット 出品・梱包作業に時間を要する
古い商品は売れ残りやすい
有価物でも費用負担有
回収場所時間が限られる場合有

ジャンク品のテレビ等を売却するメリットは処分費用のかかるゴミがお金になることにあるように感じます。加えて、集荷発送を活用すれば自宅にいながら処分もできるので、処分にかかる費用を節約することが可能です。

需要があるものではジャンク品でも数千円の値段がつくことがあり、送料が比較的安価な32型以下のテレビは積極的にジャンクでも売却処分してしまいたいところです。

ジャンク品として売却するデメリットは、古くなれば古くなるほど売却が不利になることがほとんどなので、できれば新しいものに買い替えた時期、使わなくなった時期を見計らって売却するのが一番です。

一方で元箱がないなど梱包が困難な場合には、価格差ほどメリットがないことも多いので、家電量販店等で引き取ってもらうといった判断も必要で、状況に応じて使い分けるとよいでしょう。

まとめ

回収してもらうと処分費がかかるものの、意外とジャンクでも需要が大きく、負債にも有価物にもなりうるのがテレビやモニターです。

比較的新しい商品で、故障の程度によっては思わぬ値段がつく場合もあり、また古い商品でも送料を支払ってでも欲しい方はゼロではありませんので、購入される見込みがあり、出品・梱包に時間を割くことができるのであれば、処分費節約+収入を得るためにジャンク出品でお得に処分されてはいかがでしょうか。