2018年9月からの日本郵便のサービス改定が発表され、ゆうパックのサービス改善とともに、ゆうメール・クリックポストのサービス・運賃が改定されることとなりました。

クリックポストを中心に改定内容について紹介します。

クリックポストは164円⇒185円に

小型・安価かつ追跡番号有の発送方法としてヤフオク、フリマアプリを中心に人気があるのクリックポストで、自身も定形外(規格内)、レターパックライトを採用する代わりに、小物の発送に頻繁に利用しています。

クリックポストの規格は以下の通り設定されています。

<クリックポストの規格>
サイズ:
34cm × 25cm、厚さ3cm以内
重量 :1kg以内
料金 :全国一律164円⇒185円(2018年9月より)

クリックポスト採用の理由は定形外(規格内)の150g以内(205円)~上限の1kg以内(570円)、レターパックライト1kg以内まで(360円)の場合、すべてクリックポストの規格内となり、送料を大幅に抑えることができるためです。

クリックポストの場合、発送する側が事前のクレジット決済・ラベル印刷を行う必要があり、単純に定形外(規格内)、レターパックライトとは比較できないものの、料金だけを見れば圧倒的に安く発送できるサービスとなっていました。

2017年6月の郵便料金改定の際も、クリックポストの料金は据え置きでしたが、ゆうパックの料金改定などと同じく、人件費等のコスト増加の影響が今回の価格改定に反映されているものと思われます。

自身が考えるクリックポストのメリットは以下の通りと考えています。

・追跡番号有
・他の発送方法より比較的安価
・自宅でラベル作成&ポスト投函可

一方で、クリックポストを使う上でネックにもなるのが印刷環境やポスト投函に要する時間です。

特にラベル作成に関しては利用環境によって差が出やすい部分で、プリンター用紙の差し替えor印刷ラベルのカット、のりやテープでの貼り付けを行うと意外と時間がかかったりします。(ラベルの貼り付けに時間がかかってそうな荷物はよく見かけます。。。)

直接の代替候補はヤフオク、メルカリ、ラクマと日本郵便が連動した配送サービス(ゆうパケット)です。

自身はプリンター専用化&ラベルシール利用に加え、郵便ポストが近いこともあり積極的にクリックポストを利用していますが、今回の価格改定により価格差が縮小するのであれば、クリックポストの代わりに持ち込み&配送サービスの利用に切り替えてみるのも良いでしょう。

クリックポストは今後も安価かつ追跡番号有で重宝されるサービスではあるため、利用する場合にはラベル作成~投函(or郵便局引き受け)まで、できる限り早くこなせるように利用環境を見直すことをおすすめします。

ヤフオク!やフリマアプリでの個人間取引にも活用可能なクリックポストについて、多いときで毎月30~40個ほど発送利用してきた経験をもとに、おすすめの資材・発送環境と準備物について紹介

ゆうメールは規格外が廃止に

使う人によってはクリックポストよりも影響が大きいのがゆうメールの規格外の取り扱いが廃止となることです。

例えば厚みが3cmを超える書籍を送付する場合、代替サービスとの価格の違いは以下の通りです。

<ゆうメール(規格外)⇒定形外(規格外)>

1kg以内・450円⇒同・700円
2kg以内・560円⇒同・1020円
3kg以内・710円⇒4㎏以内・1330円

<その他>

ゆうパック60サイズ:950円
ゆうパック80サイズ:1180円
※定価料金、東京・大阪間の場合

レターパックプラス(参考):510円

このように荷物の大きさ・重さによってはゆうメールの規格外が廃止されたことで、実質的な送料が増加する可能性が高くなります。

さらに、大型のポスターなどゆうパックでしか代用できない荷物の場合、その影響はさらに大きくなります。

3kg以内かつ170サイズまでに収まれば、はこBOONのように大きなサイズでも安価に発送できて便利なサービスだったのですが、特に定形外のサイズ上限となる3辺合計90cmを超える荷物は、ゆうパックや他社の宅配サービスでしか代用できなくなるので、ゆうメールの規格外廃止の影響が大きくなってしまいます。

ゆうパックのサービス改善内容

クリックポスト、ゆうメールは実質的に改悪となるものの、逆にゆうパックは値上げの際に予告されていたサービス改善の開始が発表されています。

ゆうパック配達希望時間帯の区分拡充等

従来の6区分(午前中、12~14時、14~16時、16~18時、18~20時、20~21時)に加え、19~21時が新設され7区分になります。

すでに佐川急便では上記の7区分でのサービスを行っており、ゆうパック(日本郵便)でも帰宅時間に合わてより細分化された区分で時間指定ができるようになります。(ヤマト運輸は12~14時、20~21時がない5区分となります)

この他にも、再配達希望時間帯が5区分⇒6区分に変更となる等、荷物を受け取りやすくなるようにサービスが改定されます。

はこぽす・コンビニへの配達先変更

これまで、初回及び再配達の際の受取場所を勤務先、郵便局へと変更可能だったところ、「はこぽす」・「コンビニ(ローソン、ミニストップ、ファミリーマート)」での受け取りが選択可能となります。

すでに自身の知る限り、ヤマト運輸ではクロネコメンバーズ経由でコンビニでの受け取りが指定可能でしたが、日本郵便の荷物についても同様の機能が利用できるようになるようです。

流れとして、ヤマト運輸に追従する面があるように思い、利便性が高まるという点で恩恵を受ける方も多いのではないかと思います。

その他の改善予定について

Web決済型ゆうパックの導入予定時期

2018年秋頃開始予定であることが発表されました。

郵便局への持ち込みが必要になること、ヤフオク、メルカリ、ラクマなどの主要な個人間取引サイト・アプリではすでに日本郵便・ヤマト運輸の発送サービスが提供されており、使い方によってはメリットがあまりない場合もありますが、郵便局受け取り指定を活用することで最安値で荷物を発送できる場合があります。

また従来の持ち込み発送よりも安価に発送できる場合があるため、個人間取引サイト・アプリを通さないで持ち込みで荷物を送る場合を中心に、利用するメリットがあるサービスとなります。

2017年9月5日付の日本郵便のプレスリリースで、ゆうパックの運賃改定の内容が発表されました。ヤマト、佐川も含め郵便、宅配料金は値上げが続いています。。。 平均すると12%の基本

配達予告メール・指定場所配達サービス

2019年春頃より、配達予告メールより受け取り日時・受け取り場所変更が可能となったり、指定場所配達サービスとして事前の同意がある場合に限り受取人が指定した場所への配達(および置き配)が可能となります。

いずれもヤマト運輸、佐川急便がすでに行っているサービスで、日本郵便(ゆうパックなど)でもより受け取りやすくサービスが改定されるのは歓迎です。

まとめ

今回の改定内容をまとめると以下の通りとなります。

クリックポスト:164円⇒185円へと21円値上げ
ゆうメール:規格外廃止により、送料負担増
ゆうパック:利便性向上(他社サービスに追従する形がほとんど)

クリックポストは引き続き安価かつ便利な発送方法となりますが、利用者自身でラベル印刷が必要になるため、料金があまり変わらないヤフオク、フリマアプリ提携のゆうパケット&持ち込み発送を行う場合の時間・コストと比較みるとよいかと思います。

クリックポストを使い続ける場合にも、利用環境が揃っているととても便利なので、できる限り時間をかけずに発送できるようにプリンターや資材など利用環境を見直してみてはいかがでしょうか。