部屋の冷え込みが日に日に増してきて寒くなってきましたので、防寒対策として自宅にある材料を活用して機能重視で「プチプチカーテン」を作成してみました!

自身の作り方、使い方を紹介します!

そもそもプチプチって何?

簡単に言うとポリエチレンシートに円柱状の空気を閉じ込めた突起が多数ある商品で、主に緩衝材として利用されています!

色々と項目ごとに紹介していきます!

プチプチの名称について

プチプチと呼ばれることも多いですが、正式には「気泡緩衝材」のうちの1種となります。

他にも、メーカーによって「エアキャップ」「プチプチ」「ミナパック」「エアパッキン」「エアクッション」「エアマット」「キャプロン」「エアーバック」といった様々な名称が使われています。

今回のタイトルにもあるプチプチは川上産業株式会社が製造した商品ということになりますが、他社の名称とは関係なく、「気泡緩衝材」を表す一般的な名称の1つとして利用されています。

プチプチの構造と断熱の原理

プチプチの構造は、大きく分けて2層品と3層品の2種類あります!

構造の断面図は以下の通りです。
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粒は、最密充填にならないように隙間を開けて配置されています。

どちらも主に「緩衝材」として、破損しやすい商品の梱包に利用されますが、3層品のほうはより耐久性があることや、粒でない部分にも空気の壁ができることが違いになります。

この空気の壁によって暖かい空気と冷たい空気が混ざりにくくなるため、プチプチが断熱材としても効果を発揮します!
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プチプチカーテン用としては、2層品を用いる場合よりも3層品を利用した方が、冷たい空気と暖かい空気の境界線に熱伝導率の低い部分(空気の壁部分)が多くなるため、効果的になります。
(空気の熱伝導率:約0.02、ポリエチレン:約0.4、ガラス:約1.0、単位: W・m-1・K-1

※2層品の場合は、2枚重ねて張り合わせれば、3層品と同じように利用できます。

プチプチカーテン作成方法

見栄えを気にせず機能重視で作成してみました。

必要な物

必要なものを一覧にしてみました!
今回は梱包材用にストックしてあったプチプチで作成しました。

・プチプチ(川上産業:H35L)
・はさみ(or カッター)
・OPPテープ(または代用可能なテープ)
・メジャー
・はりがね&ニッパー(取り付け用)

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今回はカーテンレールの上側にフック上にした部分をひっかけるために針金を使用しましたが、取り付け場所によって必要な素材を準備してください!

プチプチの入手方法

ホームセンターでも販売はしていますが、軽いわりに大きく、車がない場合には持ち運びが不便になります。

ヤマト運輸でも1m単位で切り売り可能なところがありますが、まとめ買いしてもそれほど高いものでもないので、たくさん使う場合や2重にして効果を高めたい場合には、大きなロール単位でネットで購入してしまった方がお得です。

Amazonでは現在無色でd35規格、42m巻きの商品が1500円ほどで売っているので、市販されているのを買う場合もこの値段を目安に購入すると良いでしょう。

余る場合が多いと思いますが、メルカリ等での発送用の緩衝・梱包用資材としての利用はもちろん、緩衝材として切り売り販売することもでき、他の用途も考えれば置き場以外にあまり困ることはないと思います。

作成手順

1.設置場所の確認

あらかじめ、作成するプチプチカーテンの大きさをメジャーを使用して測定しておきます!

同時に取り付け方法も一緒に考えておくと良いです。

使っていないカーテンレールがある場合は、それに引っ掛けるという方法もあります!

今回は1.5m × 1.2mのスペースに取り付けるものを作りました。

2.プチプチカット~取り付け準備

指定した大きさにプチプチをカットしたり、つなぎ合わせて大きさを調整します。

畳の上で作業しました。
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切断した部分は、OPPテープで補強しました。
より丈夫にということであれば、4辺すべてOPPテープを貼ってしまうのもありだと思います。
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自身の場合は、固定するための針金用の穴を3か所あけて周りをOPPテープで補強しました!

1.5m × 1.2mで薄めのプチプチということもあり重さは100g前後、プチプチ費用は楽天市場でまとめ買いしたので、1ロール(42m)を実質1000円、今回の作成分に至っては40円ほどです。
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2枚重ねでも200g、100円以内で作れることになります。

素材や購入単位によっては割高になりますが、2~300円もあれば今回のサイズのプチプチカーテンを作るには十分な量が手に入ります。

3.針金取り付け~設置

針金を適当な長さに切って、あらかじめ用意していた穴に通して、Uの字型に加工します。
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カーテンレールの上側に引っ掛けて設置完了です。
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どうしても設置の関係上、下側が動いてしまうので、重しなどを置いて動かないようにしています。

他の取り付け方と効果

最後に、ほかにもできる取り付け方(作り方)と効果を紹介します!

様々な取り付け方

個人的にいいなと思った方法をピックアップして紹介します!

カーテン風に仕上げてレールに取り付け

今回はレールが開いてなかったので、レールの上にから引っ掛けましたが、カーテン用フックがつけれるように端をOPPテープを使って加工し、文字通り追加のカーテンとして利用する方法です。

このタイプの商品は市販されているようでしたので、めんどくさい方は購入してしまうのもありです。

カーテンに直接貼り付け

レースカーテンなどに直接貼り付けて使う方法があるようです。

この方法の場合、窓の開け閉めに影響がないので、カーテンレールの上に引っ掛けるよりは使いやすい場合もあります。

一方、夏場は風を遮ってしまうので、冬限定で交換したりといったように用途が合う方向けになります。

窓のフレームに直接貼り付け

窓ガラスに断熱シートを貼るイメージです。

カーテンに直接貼るよりかは使いやすいイメージです。

自身は、寒い日限定で取り付けられるように、着脱可能な方法を採用しています。

カーテンの効果

断熱性以外の効果についてまとめます。

暖房効率up & 節電

熱が逃げにくくなるので、より効率的に室内を温めることが可能になります!

当然暖房をよく使う場合は節電効果が出てきます。

具体的な効果は不明ですが、材料費分はひと冬で回収できるのではないかと思います。

ダウンドラフト & 結露対策

窓面に合わせて設置することで、冷たい空気が窓から床面へと流れるダウンドラフト現象を防ぐ(軽減する)効果があり、断熱性とともに室温の低下を防止する効果が生じるようです。

それに伴って、室温と室外(断熱材表面)の温度差が小さくなる傾向にあるため、結露が起こりにくくなるという効果があります。

設置環境で、室内の暖かい空気が直接窓と接しないようにすると良いようで、窓枠より少し縦長に作って下部を10㎝ほど床や窓枠に這わせて設置すると効果的です!

障子にも追加でプチプチを取り付け

プチプチカーテンを取り付けましたが、体感で障子からも冷気が侵入しているような感じがあったので、追加で対策してみました。

色合いは気にしていないので、マスキングテープを利用して、スライドできるように木枠のへこんでいる方に固定しています。

つめいたい空気は比重で重いせいか、暖かい部屋側に向けてプチプチが膨らんで来ているように見えるので、何かしらの効果はありそうに感じます。

足元を暖房などで暖めるとより効果が高いそうなので、最近はプチプチ+電気ヒーターが活躍してくれています。

プチプチカーテンまとめ

防寒対策で簡単に作れるプチプチカーテンを紹介しました!

費用も安く、暖房代の節約にもつながるので、エコという観点から。特に見栄えを気にしない場合には導入をお勧めします。

今回は防寒対策を優先していますが、使い方次第ではあまり見栄えを損ねずに使えると思うので、工夫して利用してみてください。