前回、実際に自身が体験した事例を元に出品側のトラブル事例を紹介させていただきました。

出品側で圧倒的に多いのは「落札後のキャンセル(取引未成立)」です。

中古でほしいものお得に探したいといった際や、いらないものの処分、副業でのお小遣い稼ぎとして、また事業者としてもの多くの方が利用されているのが「ヤフオク!」ではないかと思います。

最近の自身の実績では、落札しても連絡が付かない場合が増えてきて、簡単に取引できるアプリの影響のようにも思えてきます。
中にはキャンセルの意向を伝えたらそれでキャンセルOKという考え方の落札者もいるため、ある程度キャンセルや悪質な落札者を見越した記載をしている方も見かけますね。

自身の落札時の経験や、トラブルを招くであろう出品者・出品説明について紹介します。

実際の落札時の経験

落札は2ケタ台なので、比較的トラブルにあった数は少ないと思いますが、いくつか紹介したいと思います!

商品の説明にない破損・瑕疵

簡単に説明すると、正常動作品として出品した商品を受け取ったものの、不良個所が見つかった事例です。(説明と実際の商品との相違とも)

具体的には購入した音楽プレーヤーが無事手元に届いたものの、イヤフォンジャック不良であることが動作確認中に分かり、
症状をネットなどで確認すると正常動作品として使用するには修理が必要であることがわかりました。

もちろん動作品でない商品は必要ないので、修理費の相場を調べて以下の内容を連絡しました。

<取引ナビにて連絡>
・動作不良があり、正常動作品としては使用できないこと(説明にない不良があること)
・正常動作品として使用するのに修理費の相場として○○円かかること
・修理相場費用を返金いただくか、商品の返品・返金にて対応を希望すること
(どちらも一度端末の返送を前提とした対応を提案)

最終的に、出品者の方に評価の数などから信頼していただけたこともあり、往復の送料のことも考慮して商品返送無しでの修理費相当額を返金という形になりました。

もちろん修理しなくても使い方によっては影響がないため、商品の状態に見合った修理費よりは安い金額を一部返金するという折衷案もあったのですが、自身が一部返金を希望しなかったこともあって上記対応になりました。

出品者からの交渉・譲歩案や商品の不具合の状態も踏まえての対応が必要ですが、場合によって返品・返金・交換・一部返金・修理費負担などがあるようです。

いずれも出品者に連絡せず勝手に対応を行うのはさらなるトラブルを招いてしまうので、必ず合意したうえで対応を行うようにしてください!

他落札者の例ですが、勝手に修理してその修理費の負担を求めて「非常に悪い」の評価をしている場合を見かけましたが、売買契約の解除が優先されるので必ずしも商品が手元に残る形になるとは限らないので、身勝手な対応は厳禁です。

偽物の商品が届いた

いわゆるコピー商品が届いたケースです。

連絡を取ろうにも後の祭りで、電話連絡もつかずメールはエラーで音信不通になっていたケースもありました。

連絡が取れた場合には以下のとおり対応しました。

<電話にて連絡>
・○○という部分が本物と異なり偽物であると判断したこと
・偽物として主張した根拠となる画像をメール等で送付して確認を行ってもらいたいこと
・返品を行い、偽物であることを確認したのちに返金を行ってほしいこと

今回の場合は根拠となる情報がそろっていたので返品・返金を認めてもらえることになりました。

他にもよくあるブランド品の場合だと、すり替え防止を盾にして逃げられる可能性もあり、最低限その商品に対しての知識がないと偽物であることを主張して認めてもらうのは難しいと思います。個人出品者から購入する際は特に注意が必要です!

住所・電話番号が非公開または虚偽

最近は新しい取引ナビのおかげで減りましたが、今でもたまに住所・電話番号非開示での取引を進めくる出品者もいます。

取引に問題があった際の責任の所在は出品者にあるので、氏名・住所・電話番号の開示は必須と思われますが、フリマアプリのように使いたいのか公開しない出品者の方もおられます。

氏名・住所・電話番号開示を待ってからの支払いで問題ないので、開示請求後に取引をするか、開示がない場合には出品者都合でのキャンセル希望の依頼で対処するとよいです!

言葉遣いによっては落札者の我儘ととらえられないように、出品者都合でのキャンセルを依頼する際は、理由を明記して丁寧な内容で依頼すると揉めにくいと思います。

匿名発送・匿名性による返品等対応拒否

前項目の対応と似ている部分もありますが、フリマアプリの影響もあり増えていると感じるのが、匿名性を出品者が悪用・都合よく活用するケースです。

出品者、落札者双方が積極的な住所開示不要で取引可能なのはメリットになる部分ですが、いざ問題が発生した場合に完全なエスクローサービスでないヤフオク!の場合、返品はおろか住所・電話番号の開示を拒否されると何もなすすべがない状態になってしまいます。

実際にトラブルがあった場合、住所・電話番号が割れてないからと相手が都合の良いことを言ってくることが多く感じるので、自身はできる限り匿名発送のみ対応する出品者は怪しいとして取引を避けるようにしています。。。

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落札前・他落札者の落札後評価からの事例

実際自身では落札しなかったものの、落札前に入札しようとしたものの価格以外の条件で入札をあきらめた内容や、他落札者のトラブル事例をもとにした内容を紹介します。

新規落札者・低評価の落札者への入札拒否

たまに見かけるのですが、「新規の方の落札はご遠慮ください・落札しても削除する」や、「評価1ケタ台の方は事前にコメントをお願いします」、「評価の悪い方の入札はこちらの都合で取り消す場合があります」といった表記がある場合があります。

新規落札者・低評価数の落札者のほうがお取引に慣れておらず、キャンセル等も多いのも事実ですが、ヤフオクを使用している以上は理不尽さを感じる表現でもあります。

新規の方や低評価数の方でも悪い評価の割合が多くない場合の入札を拒否できる理由はどこにもないので、つまるところ「出品者の体験に基づく身勝手な都合」にしか過ぎないので、気持ちはすごくわかるのですが記載があること自体は、記載に至る悪質な行為も含めて非常に残念です。

出品者の説明文を見ていると意外と適当に書かれているのに、新規落札者・低評価の落札者への入札拒否やノークレームノーリターンが強調されている場合も多く、出品者の評価が良くても出品者側に問題がある表現と思っています!

勝手に入札・落札すると記載内容を盾に落札者側が一方的に悪いようにされてしまうため、落札時のトラブルを避けるために残念ながら出品者の意向に従うか、入札自体を避けるという方法が無難と思います。

落札後の支払いまでの時間が短い

ヤフオクの出品期間は最大で7日、より正確には7.50日まで設定可能です。

この間に自由に入札可能になっています。

一方で支払いまでの時間を見ると、出品期間より短い方が多いのではないでしょうか。

特に詳細な規定はないものの、早い方でその日の24時までに、1~2日以内という方も多く見かけます。
(有効期限のあるチケット等を除く)

平均すると3~5日前後、自身は長めに出品期間の上限に合わせて1週間で設定してます。

個人的な考えですが入金期限1週間は、1週間入札を待って価格が決まった分、同じ期間入金を待つという考えを元に設定しています。

他にも、休日に合わせてどこかのタイミングで手続きができるはずなので、支払いができなかったという言い訳が通用しなくなることも理由の一つです。

1~2日以内で出品者側が勝手に落札者都合でキャンセルする場合は揉める場合も多いです。
落札の際は入金期限も確認し、期限内にお支払い可能な出品者から、できれば「お支払期間=平均的な出品期間以上」の方を選んで購入すると良いでしょう!

支払期限自体は自由ですが、入金期間が極端に短い場合はとても印象が悪くなります。

送料が定価より高くぼったくり

例えば、2~3百円程度で発送可能な商品を、送料1000円としていたりといった事例です。

ヤフオク!からも禁止されていますが、いまだにこういった出品を続けている方はいるようです。
(手数料逃れだったり、送料分に過剰に利益が含まれていることになります)

ここの盲点を狙って、複数落札して安く購入しようとした方が、説明なく1点1点割高な送料がかかると言われてキャンセルしたため、落札者都合でキャンセルになっているかわいそうな状況も見受けられました。

実費と記載送料が異なる場合は入札をしないというのが一番です!

一方で宅急便などで料金を設定する場合、引き受け時に特に集荷の場合には担当者によってサイズ違いで送料が安くなったり高くなったりすることがあります。

あらかじめ料金(およびその根拠)を明記しておけば、代金+送料の合計額に納得して取引が成立していることになるので、実際の送料との差額が生じてしまっても問題にはならないでしょう。

勝手に保証のない発送方法で発送しての発送事故

多いのが宅急便料金を受け取っておきながら定形外・ゆうメール等で発送したり、送料無料として発送方法を明記しないまま定形外・ゆうメール等で発送を行うケースです。

保証のない発送方法を選択する場合は落札者によっても基準があると思いますし、高くても保証や追跡番号のある発送方法を選択する場合も多いかと思われます。

当然、定形外・ゆうメール等で勝手に送った場合は出品者のミスとして発送事故に対する責任や送料の差額を返金する場合があるのですが、中にはがめつく受け取った金は返さないという出品者もいるようなので厄介なところです。

この件に関しても、取引が成立した条件に基づいて判断が必要になります。
落札側に不備がなければ、出品側の不備として差額の返金や補償等を請求する権利があります。

まとめ

今回は、落札側の自身の経験を踏まえて、事例と適切と考えている対応を紹介させていただきました。

こちらも同じく状況に応じての対応の参考にしていただければと思います。

落札側は変な出品者にあたってしまうと「実害」を被ることも多いので、トラブルを避ける・巻き込まれてもうまく解決するということを念頭に対応してみてください!