確定申告や金融資産の見直しで、自分の動かしている金融商品の運用状況をまとめていましたが、その中でイオン株(およびビックカメラ株)の優位性が際立っていました。
イオン株が高利回りで運用でき、元手を失うことを嫌うリスクを取りたくない投資初心者の方にもお勧めできる理由を紹介します。
オーナーズカード還元率+配当利回りが決め手
イオン株ではイオン系列店で一定額のお買い物をすることを条件に、5%~20%以上の利回りを得ることが可能な場合があります。
その利回りのメインとなるのはイオンオーナーズカードです。
以前紹介しましたが、イオン系列店での利用金額に対して最低でも3%のキャッシュバックが受けられます。
このキャッシュバック分を優待利回りとして考えることで、実質的に高利回りの運用ができるという考えです。
年間利用額毎に最低投資額100株・約17万円(2017年2月20日現在)を投資した場合の還元率3%を掛け合わせて利回りを算出します。
項目 | 2万円/月 | 5万円/月 | 10万円/月 |
---|---|---|---|
年間利用額 | 24万円 | 60万円 | 120万円 |
キャッシュバック額 | 7200円 | 1万8000円 | 3万6000円 |
オーナーズ利回り | 4.24% | 10.59% | 21.18% |
配当(2017年) | 2390円(税引き後) | ||
配当利回り | 1.41% | ||
利回り合計 | 5.65% | 12.00% | 22.59% |
総務省「家計調査」のデータによると、2人以上の勤労者世帯の食費は月額7.4万円ほどになるので、イオン系列店で多くの食料を購入している場合利回り10%越えも現実的な数値ではないかと思います。
そのほか、本や衣類などの買い物もキャッシュバック対象になるので、特にファミリー層の場合、株式購入した資金の回収は比較的容易なのではないでしょうか。
現実的には10%台前後に落ち着くと思いますので、7,8年~10年位が投資回収の目安になります。
高級家電や電動サイクルなどそれなりの商品が買える金額になるので、投資するメリットのある現実的な商品だと思います。
不動産や株は利回り5%で運用可能でもリスク有
運用するメインは株と不動産になります。
といっても1000万円にも到達しないので、しょぼいですが・・・
利回り5%が実現可能でもそれなりのリスクを背負うことになります。
株の配当+優待の場合
配当+優待換金後の利回りの目安は5%前後ではないかと思っています。
この中の1つであるヴィレッジヴァンガードは2016年に優待制度を改悪したことで、利回りの低下が起こり結果として株価の暴落を招きました。(1600円台⇒1000~1100円台)
こういったリスクもありますが、暴落後の株価ベースで考えると5~6%の配当+優待換金利回りがあるので、投資対象としては機能しているように思います。
上場廃止や経営不振などで株主優待が廃止されると、株式を購入した資金が回収できなくなる場合があるので、その点は投資する上でのリスクになります。
利回り5%の場合20年運用できれば配当+優待だけで元手を回収できるので、20年以上生き残る企業に絞って投資できれば、投資資金を回収してなおかつ元手の資金で購入した株が残ることになります。
不動産投資の場合
こちらは空室や家賃相場の下落に伴う赤字のリスクとの戦いになります。
金額やローンを完済できた後のメリットが大きい分、それに応じたリスクを背負うことになります。
所有物件や利回りなどは以下のページで紹介しています。
自身の場合は投下した金額に対して毎年5%ほどのインカムゲイン(家賃収入)とローン返済の一部分よる資産増加の効果がありますが、リスク、プレッシャーは株式の比ではありません。
その分、成功した場合には得られるものも大きいですが、簡単にできるものではないと感じています。
投資できない人は?自己の確実な利益が大事
副業が政府公認の流れでブームになっている中で、資産を投資することを考えている方も多いと思います。
その一方で、少なからず「投資」を決断できない方もいると思います。
典型的な例が、銀行(定期)預金以外は資産運用としてNGというケース。2017年時点の銀行預金は各種手数料でマイナスになるケースもあるので、タンス預金以外に現金を預ける場所という考え方のほうが正しいかもしれません。
主な理由は、以下のいずれかのように思います。
1.投資の判断するだけの十分な知識がないこと
2.稼いだお金を失うことへの恐怖(損することが嫌い)
1まとめにすると、確実な利益が期待できないから投資をしないというケースではないでしょうか?
最近の事例でいうと、ふるさと納税で考えるとイメージしやすいと思います。
負担金以上に自らの得になる返礼品があるから希望する自治体に納税する方が大半で、返礼品がなくなったとたんにふるさと納税額が激減するのではないでしょうか。
投資の世界で必ずということはあり得ませんが、知識を得ることで損することの確率を減らすことは可能です。
初心者でも条件が合えば安定して利益を出せるので、小リスクミドルリターンの金融商品として考えてみてはいかがでしょうか。
一番のリスクは株主優待がなくなることですが、31年ほど続いているだけに今後も業績が極端に傾かない限りは継続しそうに思います。
イオン(8267)の株はいつ買うとおすすめ?
割りの良い投資でも、購入資金を少しでも抑えたいと購入時期に迷う方は多いと思うので、直近の株価のデータを紹介します。(チャートはSBI証券より)
株価の変動は比較的少ないほうだと思いますが、3月末・8月末権利落ち日(図の赤の縦線)より2か月前後で株価が底になりやすい傾向にあるようです。
特に10月は、前後の決算日のちょうど中間に位置する時期もあってか、調整の意味合いをかねて前後の月より株価が低い傾向にあるようです。
簡単に解説しましたが、時期的な傾向以上に景気・業績の影響を大きく受けるので参考程度にしてください。
最終的な判断は買う人本人の意思と判断においてお願いします。
まとめ
初心者にもおすすめの高利回りで運用可能なイオン株を紹介しました。
普段からイオン系列店でお買い物する場合、イオン株を保有するだけで高い利回りで運用でき、資金回収も容易なので投資の第一歩としてイオンの株主を目指してみてはいかがでしょうか。
目標利回りは5~10%前後で、お買い物環境が変わらない限り安定した利回りが見込めるので、これから運用を始める方も長期保有を前提に考えれば敷居が低く投資しやすい銘柄です。