割り勘アプリが現金不要で人気になってきているようで、ここ最近TVでも特集されるのを見かけるようになりました。

支払う側にとっては非常に便利なのかもしれませんが、受け取る側にとっては出金手段ないしは支払先がないと、現金・預金よりも使い勝手が悪い形で残高を保有することになり、現金払いの方がマシのようにも感じます。。。

そんな中、送金手数料無料で受け取り側のデメリットを回避できるのが同行間支払いで、おすすめする楽天銀行・SBI銀行の使い勝手とともに紹介します。

割り勘アプリのデメリット

割り勘アプリ(送金アプリ)のメリットとして、現金不要、無料で送金できて手軽であることがあげられますが、これはあくまでもお金を支払う側の印象です。

受け取る側にとって、現金、預金として受け取れないことがデメリットとなる場合があります。

例えばクレジットカードで一時的に費用を立て替えているとすると、必要になるのは現金なり銀行の預金残高です。

割り勘アプリ上での残高は、今後やってくるクレジットカード利用での引き落としには使えないため、いずれ送金利用や出金or消費によって利用する必要があります。

代表的なLINE pay、Kyash、Paymoの3つの無料送金可能な割り勘アプリについて、個人間送金(支払)時のクレジットカード利用の可否、支払いに利用する場合の還元率、ならびに任意の銀行口座へ出金する場合の手数料は以下の通りです。

送金時クレカ利用 支払い時還元率 出金手数料
LINE pay 利用不可 0~2%還元 216円
Kyash 利用可能 ①と②の合計
①2%キャッシュバック(※)
②クレジット還元率
出金機能なし
Paymo 利用可能 クレジット還元率 200円

※2018年6月時点、キャンペーン扱いのため今後改悪の可能性あり
(支払い時の還元率はKyashを除き通常時の数値となります)

LINE payとPaymoはそれぞれ手数料を支払うことで出金が可能ですが、残高を利用した支払い時の還元率はLINE payが最大で2%、Paymoは0%と低いため、残高を保有するメリットは少なく、使いきれない場合には無理やり支払い利用するか、出金手数料を負担する必要があります。

Kyashに至っては、アプリの制度上出金が不可能なため、現金・預金化同様に残高を利用する場合には、無理やりでも送金やお買い物に利用して残高を消費することが必要になります。

少額であったり、利用するアテがある場合にはよいのですが、そうでない場合、受け取る側にとっては余計な手数料がかかったり、残高の消費に手間がかかることがデメリットとなってしまいます。

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楽天・SBI等の同行間振込も手数料無料

わざわざ割り勘アプリを介して遠回りをしなくても、銀行振込の中でも同行間振込手数料が無料のネットバンク対応銀行を利用すれば、受け取り側の金銭的なデメリットは回避可能で、即時に支払いが完了できます。

自身はスマホアプリからも楽天銀行で送金できるように設定してあるので、口座番号がわかれば目の前の相手へも、1,2分で送金可能な状態です。

銀行振込の手数料は必ずしも無料ではありませんが、楽天銀行・住信SBIネット銀行などいくつかの銀行では同行間送金が無料となるため、事前に準備さえしておけば、割り勘アプリの送金部分と同様に活用可能です。

ちなみに楽天銀行・住信SBIネット銀行をおすすめするのは、同行間送金無料に加え、アプリでの送金が可能なこと、証券口座との連動で資金移動に便利なためです。

銀行口座への入金(資金移動)

楽天銀行・住信SBIネット銀行が普段使う銀行でない場合、支払いのために資金を移動してくる必要があります。

この2行は、グループの証券会社と連動させて銀行を活用することが可能で、証券口座に入金機能を活用すれば手数料無料で対応する銀行口座へ資金移動が可能です。

(他行⇒SBI証券⇒SBI銀行:最短翌日、他行⇒楽天証券⇒楽天銀行:最短当日)

多少残高を保有していれば、日々の割り勘は各銀行アプリで済ませられます。

楽天銀行はマネーブリッジ制度で楽天銀行の普通預金金利が0.1%となるので、残高があっても他行に残高があるよりメリットになる場合もあります。

2016年からのマイナス金利・低金利の影響により、銀行の預金金利も大幅に下がり、大手メガバンクやゆうちょ銀行では年間0.001%という数字になっています。(2017年現在) 定期

銀行アプリでの同行間振込

自身の環境による楽天銀行での支払いを例に紹介します。

あらかじめiPhone7で設定してあるtouch ID機能で、簡単にログインします。

ホーム画面より、振込⇒楽天銀行⇒支店と選択していき、振込情報入力画面で口座番号、振込金額を入力して振込を実行します。

支店名、口座番号を教えてもらって入力する手間はありますが、2、3分もあれば支払いを済ませられます。

インフラとして口座を保有していない場合に即時開設というわけにも行かないので、この点は割り勘アプリに軍配が上がりますが、ヤフオクや個人間取引を古くから行っている方は、ネット銀行で即時支払いができる環境が整っているケースが多いと感じます。

使用する銀行の強制は難しい面はありますが、無料で即時に送金できる機能は、割り勘アプリを使わずともネット銀行の機能として備わっており、工夫次第では従来の機能でも十分かつより便利に活用可能です。

おすすめのネットバンクとして、様々な銀行が紹介されていますが、個人的にヤフオク等でのお取引を通じて利用者が多いと感じるのは、ゆうちょ銀行版ネット銀行であるゆうちょ銀行ダイレクト(プ

銀行口座からの出金は証券口座より任意の口座へ

といっても楽天銀行・住信SBIネット銀行を普段使わない場合、メインで使用する口座へ受け取った資金を送金する必要があります。

ここでも証券会社の出金機能を利用することで、手数料を無料で任意の口座へ出金可能です。

出金は入金時とは異なり登録済みの口座(登録変更すれば複数可)に限られますが、この機能を利用することで最終的に資金を回収する口座へ手数料無料で預金を移動させることが出来ます。

SBI、楽天それぞれの銀行ー証券口座のセットで、最低でも2つの銀行へ手数料無料で送金でき、支払う側、受け取る側ともに手数料無料で自由に資金(預金残高)を動かすことが可能です。

少々準備も含めた手間はかかりますが、手数料がかからず、割り勘(同行間振込)で受け取った預金は使い道に困らないことから、個人間送金を使いこなすのであれば、多少受け取る側の都合もありますが、割り勘アプリに頼らない方法を採用する方がメリットがある考えています。

まとめ

事前の準備をしておけば、個人間送金は銀行アプリの同行間振込+証券口座連動で、預金残高の移動も含めて手数料無料で行うことが可能です。

割り勘アプリよりも、銀行アプリの同行間振込で支払いを行う方がメリットになるので、キャッシュレスかつスムーズな支払いを行うためには、従来からのシステムも含めての使いこなしがおすすめです。