送金アプリ・ウォレットアプリのKyashが実店舗で使えるVisaプリペイドカードを2018年6月7日より発行開始するとともに、決済金額に対してのキャッシュバックが開始されました。

現状、「今だけ2%還元」とのことですが、LINE Pay改悪後の代替の決済手段としても活用可能なので、特徴やメリット・デメリットを紹介します。

Kyashの特徴と2%還元キャンペーン

Kyashはもともと送金アプリ・ウォレットアプリとの位置づけで、割り勘での送金手段としての利用+オンライン上での決済利用でのサービスが展開されていました。

今回の2%キャッシュバック(キャンペーン)に合わせて、Kyash Visaカード(Visaプリペイドカード)が発行開始となり、実店舗でもKyashを経由しての支払いが可能になりました。

Kyashの特徴

Kyashのサービスは無料送金(集金)機能+プリペイド支払い機能の2つからなり、LINE PayやPaymoなどに似たサービスとなります。

Kyashへのチャージにはクレジットカード(Visa Master)のほか、コンビニ払い、銀行払い(ペイジー)、ポイント(Kyashギフトコード)からのチャージが可能ですが、今回はクレジットカードでのチャージを前提に紹介します。

(2018年6月時点ではいずれの方法も手数料無料とのこと)

送金(集金)機能について

Kyashのアカウント経由ないしはリンク経由での手続きが可能で、いずれもアプリの利用が必要です。

請求・送金行為自体は相手の連絡先さえわかれば実施できるので、口座情報が必要な銀行振込やお釣りの必要となる場合のある現金払いよりも気軽にやりとりできるのが売りのようです。

送金(集金)機能における要点は以下の2つです。

・1回3万円まで
・Kyash残高⇒登録カード(残高不足分)の順番で支払い

Kyash残高がゼロの状態で飲食代の割り勘での送金に利用すると、間接的に全員がクレジットカード払いで支払いが可能になります。

クレジットカードで支払った分については、2018年6月時点ではポイント還元対象なので、まとめて支払する幹事さんだけでなく、他の参加者全員がクレジットカードの支払いでポイントを獲得できるためお得ですね。

支払い機能について

支払い時の制約は以下の通り。

・1日(1回)あたりの購入限度額は3万円以下
・1ヶ月間での決済利用上限は12万円まで

この範囲までであれば、送金に加えて買い物での支払いでもKyashを利用できます。

注目すべきは2018年6月7日から開始されたキャンペーンで、リアルカード(Kyash Visaカード(Visaプリペイドカード))の発行開始に伴い、支払いにKyashを利用すると2%キャッシュバック(Kyashとして還元)されるキャンペーンが開始されました。

競合に近いLINE Payでは還元率が常時2%⇒最大2%と事実上改悪となり、代替候補として1.2~1.5%還元となる高還元率カードも注目を集めていましたが、これらと入れ替わる形でKyashの2%キャッシュバックが登場しました。

2018年6月からのLINE Pay改定内容が、直前にようやく発表されました。 ポイント制度の改定内容と、これまでLINE Payカード利用で常時2%還元を受けられた利用者目線で

クレジットカードでのチャージした場合のポイントも付与されるため、支払いのみに利用すれば毎月12万円までは3%以上の還元が期待できる、お得な支払い方法となっています。

組み合わせにおすすめのカードは以下の記事にて解説しています。

2015末~2017年にかけて、クレジットカード還元率の改悪が相次いでおり、元々高還元率が魅力であったカードも、廃止または還元率の改悪が行われています。 還元率の改悪前はリクルー

ただし、キャッシュバックは「今だけ」として展開されているので、いずれ改悪の可能性があり、Kyash自体が必ずしも使いやすく便利とは限りませんが、「2%キャッシュバック」に魅力を感じる場合には導入してもよいのではないかと思います。

Kyash利用におけるデメリット

2%キャッシュバックは確かに魅力的で、自身も一度使ってみようとリアルカードを発行することになりました。

一方で、Kyashの性質上デメリットも存在し、気軽にやりとりできる以上に使いにくいと感じる点も存在します。

Kyash残高の出金は不可

クレジットカードでの入金が可能な点はメリットですが、その反面Kyash残高の出金は法律上の制約から行えず、送金ないしは支払いでの利用に限られてしまいます。

例えば飲み会の幹事として10万円近くを集めたとしても、送金で使う機会があるのは集金額よりも低額のことが多いでしょうし、かといって集金額をすぐに使う当てがなければ余計な現金類を手元に持っているのと同じになってしまいます。

2%キャッシュバックが継続している間は、Kyashを保有していても大きなデメリットはありませんが、従来のようにKyash利用でのキャッシュバックが終了した場合、ある意味で流動性が悪い現金を保有しているようなもので、便利さの反面の出金(換金)できないことがデメリットとなってしまいます。

Kyash≠クレジットカード

Kyashに使いにくさを感じるのは、1日(1回)あたりの支払限度額が3万円までであることに加え、プリペイドカードに分類されてしまう点です。

それゆえ、以下のような支払いには利用することが出来ません。

・一部の月額・継続契約の利用料金のお支払い
・ガソリンスタンドでのお支払い
・高速道路通行料金でのお支払い
・航空会社の機内販売でのお支払い
・一部ホテルでのお支払い
・各種プリペイド・電子マネーの購入・チャージ代金のお支払い等

使い道が決まっていて2%キャッシュバックに絡めて利用するには問題がなく、場合によっては十分メリットがある支払い手段となりますが、プリペイドカードゆえの制約もあるため、単純な2%キャッシュバックや利便性を取り除けば、使いにくい性質がある点はデメリットとなります。

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Kyashの2%還元はいずれ改悪に!?

現在は注目すべきKyashの2%還元ですが、先行する類似サービスをもとに考えると、今後は改悪される可能性が高いと考えられます。

ここ数年でのプリペイドカードの改悪で代表的なのものを挙げます。

・au Wallet (キャンペーン5%還元⇒0.5%還元)
LINE pay(常時2%還元⇒0~2%還元)
Pollet (0.5%還元:チャージ手数料改悪)

はじめは2%以上の高い還元率を誇るカードもあるのですが、いずれ還元率が下がる傾向にあります。

同じくクレジットカードでチャージして利用できるPollet(Visaプリペイド)の還元率、手数料を例に、Kyashの2%還元の位置づけを紹介します。

Polletについては以下の記事を参照ください。

最近乱立気味の電子マネーやプリペイドカードですが、2017年3月に新たにPollet(ポレット)というVISAプリペイド方式のカードが誕生しました。 ここ最近だと、LINE Pa

Polletの場合、還元率こそ0.5%ですが、クレジットカードからのチャージ時の手数料が改悪され、現在は5万円までに対し300円の手数料がかかるようになっています。

Kyash、Polletのクレジットチャージ手数料、支払い利用でのチャージ手数料と相殺した還元率を表にまとめます。

チャージ手数料 還元率
Pollet 300円/5万円以下 -0.1%~
Kyash 無料 +2.0%

Polletをクレジットカードチャージで利用する場合、手数料が一番割安となる5万円単位で行っても還元率以上の手数料がかかるため、Visaプリペイドを経由することで、還元率は下がる結果となります。
(セディナカード利用時を除く)

一方でKyashを利用する場合、チャージ時の手数料がかからないため、「2%キャッシュバック」がそのまま還元率上乗せになります。

その差が2.1%と圧倒的になっているのが現在のKyashで、還元率のみに言及すればお得であることは言うまでもありません。

ただ一方で、同様のサービスを提供しているPolletがある意味でKyashの将来像となる可能性があり、いずれは元々のキャッシュバックがない状態へ戻る可能性が高いと考えるのが自然です。

2%キャッシュバックは過去の事例からもあまり長続きはしないと思われますので、頻繁に支払い方法を乗り換えるのが面倒な場合、お買い物であまりクレジット払いを利用する機会がない場合には従来の支払い方法を継続で十分です。

まとめ

2%キャッシュバックキャンペーンを開始したKyashというサービスを紹介しました。

実店舗で利用できるようになり、割り勘利用も含めた利便性は向上しましたが、2%キャッシュバックありきな面があるため、お得なクレジットカードチャージ+2%還元の支払いを中心に利用してみることをおすすめします。

送金面は受けとる側からすれば、同行間の無料送金機能を利用した方がお得になるので、必ずしもKyashというサービスがメリットだらけではない点にはご注意ください。