楽天カードと楽天ゴールドカードの違いは、カードの色が違うこと以外、SPUでのポイント倍率が違う程度で、どちらがお得なのかわかりにくい印象があります。

楽天のポイントプログラムはここ1~2年ほどで頻繁に変更されていることもあり、2018年7月時点での獲得ポイント数(および年会費)に注目した違いについて紹介します。

楽天ゴールドカードの基本情報:年会費は2160円

楽天カードは年会費無料で、どこでも1%還元、楽天市場での利用時はポイントが+2倍(+2%還元)となり、楽天市場ユーザーにとっては欠かせないカードです。

自身にとっても、初めて発行したクレジットカードで、ここ最近では街での利用でポイントが最大2倍となるキャンペーンを毎月開催しており、楽天グループ以外で利用してもお得になるので、決済額・利用先によってはメインカードとして1枚で十分活躍可能です。

楽天カードは2016年末のJCSI(日本版顧客満足度指数)調査のクレジットカード部門において8年連続1位を活躍するなど、満足度の高いカードとして認識されています。 管理人自身にと

簡単にではありますが、楽天ゴールドカードの基本情報をまとめておきます。

項目 楽天ゴールドカード
基本還元率  1.0%(1ポイント=1円)
年会費  2160円
(楽天カードは年会費無料)
ブランド  VISA、JCB、 MasterCard
電子マネー ・付属:楽天Edy
・ポイント付与:楽天Edy(0.5%)
ETCカード  年会費:無料(無条件)
(楽天カードは条件付きで無料)
利用特典 楽天市場等利用時:ポイント+4倍(+4%還元)
(楽天カードはポイント+2倍(+2%還元))
ラウンジ 年間2回まで無料(2018年9月・改定後)
(楽天カードは無料特典無)
利用可能額  最高200万円
(楽天カードは最高100万円)

楽天カードと大きく異なるのは、年会費がかかることです。

つまり年会費2160円の元が取れるのであれば、楽天カードよりも楽天ゴールドカードを保有する方がお得になります。

支払った年会費に対して、大きくメリットが生じるのは楽天市場等でのポイント倍率の差ですが、ETCカード年会費(540円)、国内空港ラウンジ利用料2回分だけでも元が取れるので、ETCカード年会費、ラウンジ利用料を支払っている場合にはこの時点で楽天ゴールドカードの方がお得になる可能性が十分にあります。

楽天SPUでのポイント倍率と損益分岐点

楽天ゴールドカードの違いを知るうえで重要になるのが、SPUプログラムでのポイント倍率の差とポイント付与の上限です。

楽天カード・楽天ゴールドカード利用による獲得ポイント倍率および内訳・毎月の上限は以下の通りです。

・楽天カード ポイント+2倍(+2%還元)
通常利用+1倍:上限なし
SPU特典+1倍:上限5000ポイント

・楽天ゴールドカード ポイント+4倍(+2%還元)
通常利用+1倍:上限なし
SPU特典+3倍:上限5000ポイント

少し注意が必要なのは、楽天ゴールドカードのSPU特典の上限で、2018年3月のSPUサービス改定で上限が5000ポイントへと変更されています。

単純に考えると、楽天市場などでの毎月16.7万円分までの楽天カードでの支払いはポイント+4倍となるものの、それ以降はポイント+1倍となり、その他カードと比較しての優位性がありません。

以上の内容を踏まえて、利用額に応じた獲得ポイントでの比較を行います。

毎月一定金額を決済する場合

毎月の平均でのお買い物金額をもとに、年間でのポイント差を表にします。

お買い物額 毎月のポイント差 年間のポイント差
1万円/月 200ポイント 2400ポイント
5万円/月 1000ポイント 12000ポイント
10万円/月 2000ポイント 24000ポイント

単純な計算とはなりますが、毎月1万円楽天市場でお買い物すれば、楽天ゴールドカードの年会費分を若干上回るポイントが獲得可能で、切り替えの目安となります。

普段から楽天市場を利用する方はもちろん、スーパーセール等、特定の時期にまとまってお買いものする場合でも達成は難しくなく、発行可能であれば楽天ゴールドカードを利用する方がメリットがあります。

お買い物マラソンや買い回りセールでのポイント付与上限付近となる、毎月10万円のお買い物をすると、年間で24000ポイントも獲得ポイントが異なり、年会費を考慮しても単純に2万円以上もお得になります。

毎月の購入金額と獲得ポイントの差

今度は毎月の購入金額と獲得できるポイントの差を整理します。

ここでのカード還元率は、毎月のお買い物金額の合計に対して算出しています。

お買い物額 獲得ポイント カード還元率
10万円 通常:2000ポイント
ゴールド:4000ポイント
ポイント差:2000ポイント
通常:2%
ゴールド:4%
20万円 通常:4000ポイント
ゴールド:7000ポイント
ポイント差:3000ポイント
通常:2%
ゴールド:3.5%
P-one Wiz:3.58%
30万円 通常:6000ポイント
ゴールド:8000ポイント
ポイント差:2000ポイント
通常:2%
ゴールド:2.67%
P-one Wiz:2.89%
50万円 通常:10000ポイント
ゴールド:10000ポイント
ポイント差:0ポイント
通常:2%
ゴールド:2%
P-one Wiz:2.33%

※P-one Wizは、楽天ゴールドカードのSPU特典上限となる16.7万円を超える支払いを、還元率1.5%のP-one Wizで支払い、還元率低下の影響を最小限にした場合の数値。

1か月で11万円程度利用すれば、ゴールドカードの年会費を上回る楽天ポイントが獲得でき、年会費以上の恩恵を受けることができますが、毎月のSPU特典の上限が16.7万円までというのには注意が必要です。

例えばお買い物マラソン・買い回りセールが2回開催される月や高額商品を購入する場合で、20万円を超えるお買い物を行う場合、楽天ゴールドカードのみで支払いを行っていると、徐々にトータルでの還元率が低下していきます。。。

そして、50万円分のお買い物をすると、SPU特典上限の影響で楽天カードも、楽天ゴールドカードでも獲得できるポイントは同じとなります。

ゆえに、大まかな損益分岐点は、先ほどの毎月の利用と合わせて、年会費のみを考慮すると、平均1万円~48万円までのお買い物をする場合ということになります。

もちろん、楽天ゴールドカードでのSPU特典の上限に達した以降は、ほかの還元率の良いカードを組み合わせることでカバーできるため、最終的には楽天市場で1万円以上のカード払いを行う場合には、楽天ゴールドカードの方がメリットがあります。

また、獲得できるポイント差は最大でも3000ポイント程度ですが、年間で1万、2万円分単位で獲得できるポイントが増える場合があるので、特に毎月1万円以上を楽天市場、楽天ブックス、楽天Kobo、楽天マートで利用する場合には、ゴールドカードでの申し込みあるいは切り替えるとお得になる可能性大です。

まとめ

楽天カード利用時と比較した楽天ゴールドカードの損益分岐点は、毎月楽天市場などでの1万円分のお買い物とあまり高くなく、年会費を支払ってでも新規発行or切り替えを検討してもよいカードということができます。

お買い物金額次第では、毎月1000~3000ポイントほど、年間では1万、2万といった単位で獲得できる楽天ポイントが増えるので、楽天市場などでのお買い物機会が多い場合には、楽天ゴールドカードを活用してみてはいかがでしょうか。