LINE payカード払いの改悪や、Yahoo!カードのnanacoチャージ還元率改悪に伴い、代わりとなるおすすめカードとして挙げられている1つがリクルートカード。
自身も1か月ほどたってから知ったのですが、2018年4月16日よりnanacoチャージでのポイント付与対象金額に上限が設定され、改悪となってしまいました。。。
今回はリクルートカードの改悪と、代用できる支払い方法について紹介します。
ポイント付与対象が毎月3万円までに改悪
2018年4月16日の改悪は、リクルートカードの還元率自体こそ1.2%のままですが、nanacoや楽天Edy等の電子マネーチャージにおける還元(ポイント加算)対象の利用金額が毎月3万円までとなりました。
(ショッピング利用時の1.2%還元は変更ありません)
これまでリクルートカード側での上限は設定されていなかったことや、nanacoチャージでのポイント付与率が1.2%と良く、競合していたYahoo!JAPANカード(2018年3月)、楽天カードJCBブランド(2017年11月)の改悪に伴い人気が集中していた印象がありましたが、ポイント付与対象利用額に上限設定という形で改悪となりました。
楽天EdyやSuicaといったほかの電子マネーでは、還元率が同じ程度か大きく損なわない利用方法があるため、あまり大きな影響はないと思われますが、nanaco払いによる税金等支払いに関してはリクルートカードでの還元率1.2%が圧倒的によく、リクルートカードの次はYahoo!JAPANカードなどをはじめ0.5%まで下がってしまします。
クレジットカードチャージによるnanaco払いは毎月の公共料金や税金類に加え、固定資産税や自動車税などの支払い時に効果があったのですが、今回の改悪により支払い方法を見直す必要もありそうです。
リクルートカードは年36万、2枚持ちで72万まで対応可
改悪とはいっても、還元率1.2%はnanacoチャージによる支払いでもダントツなので、最大限活用することを考えてみます。
単純に考えれば月3万円⇒年間36万円まで還元率1.2%を維持できますが、不足する場合にはリクルートカードを複数枚発行する方法で、最大72万円まで還元率1.2%を維持可能です。
<2枚持ちができる条件>
ブランドはJCBとVISA or Masterの組み合わせであること
リクルートカードプラスを所有していないこと
JCBとVISA/Masterの発行会社が異なるため、リクルートカードの2枚持ちが可能なようです。
運用上はnanacoカードも2枚準備して、それぞれリクルートカードのブランド対して専用化するのが便利かと思います。
さらに夫婦それぞれが2枚持ちすれば、年間144万円まで…といったことも可能なので、還元率にこだわる方は実践してみてください。
ただし、3か月分連続でチャージして固定資産税を分割で支払う場合、先に現金が手元から出ていくため、改悪前同様ではない点はご注意ください。
乗り換え候補の支払い方法
リクルートカードでのポイント付与対象額だけでは支払額をカバーできない場合や、還元率以外の部分を優先させる場合に利用できる支払い方法を紹介します。
Yahoo!JAPANカード等でのnanaco払い(還元率0.5%)
単純にリクルートカードでは足りない部分を別のクレジットカードでのチャージを利用して補うという点と、支払額を気にせずnanaco払いを利用することを優先するという2つの意味があります。
リクルートカードと併用してYahoo!JAPANカード等を利用する場合、チャージに手間がかかる割に大したポイントが獲得できるわけではない(3万円利用で+210円分)ので、チャージに利用するPCブラウザを分けておくなど、工夫が必要不可欠です。
一方で、支払う月に全額チャージして支払いたい場合といったように、手元の預金残高やなるべく手間をかけず&お得にnanaco払いを行いたいことを重視する場合、ポイント還元率0.5%であってもメリットと考えることもできます。
自身はリクルートカードを利用して獲得できるリクルートポイントが使いにくい場合があることや、手間がかかることもあり、リクルートカードによる税金支払いは見送ったままになっています。
<他に代用可能な代用的カード&還元率>
セブンカードプラス(0.5%還元)
ファミマTカード(0.5%還元)
セディナカード(0.5%還元)
JMBローソンPontaカードVisa(0.5%還元)
リーダーズカード(0.34%還元)
※還元率1.0%を維持しているカードも存在するようですが、ポイントの使いやすさや改悪リスクも考慮すると、上記のカードが現実的な代替候補となります。
クレジットカードでの直接支払い
ここ最近、税金類の支払いにクレジットカード払いが対応するようになってきており、コンビニ等で納付書を利用せず、サイト上で支払いができるようになってきています。
代表的なのが以下のサイトです。
Yahoo!公金支払い
国税クレジットお支払いサイト
都税クレジットカードお支払いサイト
自身は固定資産税の支払いに都税のお支払いサイトを利用していますが、手数料がおおよそ0.8%ほどかかりますが、還元率の良いカードで支払えば手数料以上のポイントが獲得でき、自宅で支払いが完了できるため時間的なメリットはnanaco払いよりも大きいです。
例えばREXカード(還元率1.25%)で支払うと、納税額に対して差し引き0.5%近くの還元率となるので、下手にnanaco払いを利用しなくとも、同程度の還元率が確保できる場合も。
キャンペーン次第では、差し引き1%ほどの還元率となる場合もあり、自身は楽天カードの「街での利用2倍キャンペーン」や、Yahoo!JAPANカードの「どこでも2倍/3倍キャンペーン」をできる限り活用してクレジット払いにするようにしています。
他にも、国民年金保険料は事前に申し込みを行えばクレジットカードでの支払いも可能で、わざわざ納付書で支払う必要性がない場合も存在します。
イオンカードセレクト利用のWAON払い
セブンイレブンでのnanaco払いとおなじく、ミニストップではwaonによる収納代行の支払いが可能です。
※waonの場合、1回の支払いにおける上限が5万円までとなります。
waonへのイオンカード等からのチャージ時にはポイントは付与されませんが、イオンカードセレクトでのオートチャージを利用すると、チャージ時の金額の対して0.5%のポイントが獲得できます。
さらに利用時にも、支払額に対して月間ご利用ポイントで0.2%還元となるので、waon払い全体では合計で0.7%還元となります。
リクルートカードチャージでのnanaco払いには還元率で劣りますが、Yahoo!JAPANカードなど0.5%還元のカード類よりは還元率が良くなることに加え、セブンイレブンよりもミニストップおよびイオン・マックスバリュ等がある場合にはメリットがあります。
時間節約になる口座振替もおすすめ
時間的メリットだけを見れば、一番良いのが口座振替。
nanaco払いやその代替方法はポイントが付くという意味ではお得ですが、年々還元率が下がってきており、かかる時間ほどのメリットがあるのが微妙なラインになりつつあります。
ついでとは言いつつ、自宅でチャージして準備し、コンビニまで出向いてnanaco払いすれば10分、20分とかかることもあり、時給換算すると支払い方法の効果がより明確に把握できるかと思います。
自身の場合、すでにnanaco払いする時間的なメリットはないのですが、口座振替に対応する銀行がメインバンクでなく資金管理・移動が大変であること、手元に残る現金をなるべく多くしたいこともあり、nanaco払いを利用する機会があります。
クレジットカードを利用する支払いはポイント還元の部分だけを見ればお得ですが、支払い全体で考えるとそれほどお得でない場合があるので、時間的な面も踏まえて支払い方法を選択するのがおすすめです。
まとめ
nanaco払いにおける還元率はリクルートカードに限らず改悪が続いており、以前ほどポイント還元があるメリットが薄れてきています。
クレジットカードを活用した税金支払いは、ポイントが付くため表面上はお得になりますが、支払いにかかる時間(収納代行&クレジットカード払いの必要性)を踏まえて、メリットがある支払い方法を採用してみてはいかがでしょうか。