電子マネーへのクレジットチャージは年々改悪傾向にありますが、今回2018年2月28日15時より、Yahoo!JAPANカード JCBブランドにおけるnanacoチャージ時のポイント還元率が従来の1%⇒0.5%に改悪となります。
還元率改悪に伴い、あらためて支払い手段としてのnanaco払いと代替できる手段について紹介します。
クレカ会社はショッピング利用者優遇の方針
一方的な改悪と考える方もいるようですが、今回のYahoo!カードや、2017年11月~改悪でポイント付与対象外となった楽天カードでは、ショッピング利用を中心にキャンペーンなどで還元率がアップする機会があり、還元率の改定(nanacoチャージ対しては改悪)を通して、電子マネーチャージよりもショッピング利用者によりメリットがある傾向がここ数か月~1年ほど続いています。
ショッピング利用者へのメリットとして、キャンペーンによる還元率アップが、Yahoo!カード(どこでも2倍、3倍キャンペーン:不定期開催)、楽天カード(街での利用で最大2倍:定期開催)ともに行われています。
nanacoチャージ利用者の立場からは残念な改悪となりましたが、クレジットカード会社側からすれば、あまり利益の出ない使い方(電子マネーへのチャージ利用)よりも、通常のショッピング利用での決済に利用してもらいたいというのが本音ではないかと思います。
VISA、Masterはポイント付与対象に
JCBの還元率が改悪される一方で、VISA、Masterブランド利用者にとってメリットがあるのが、JCBと同じく2018年2月28日15時より、nanacoチャージによるポイント付与対象(0.5%還元)となる点です。
これまで、nanacoチャージによるポイント付与のためにJCBブランドを発行する必要があったところ、今後は自由にブランドを選択してもnanacoチャージによる影響が解消されます。
ただ単にJCBである必要がなくなったところであまり使い勝手は変わりませんが、大きくメリットがあるのが、楽天ペイ(オンライン決済)やdケータイ払い用のカードとして利用するケースです。
いずれもポイントが2重に、かつザクザクたまるお得な支払い方法なのですが、残念ながらほぼJCBブランドのカードは利用できないので、クレジットカード決済で支払う場合、大きな障害となってしまいます。
利用用途まで考えると、今後Yahoo!カードをJCBブランドで発行・保有するよりかは、VISA、Masterの方がおすすめとなります。
nanaco払いのメリットは支払いの先延ばしに?
還元率が0.5%にまで低下すると、手間暇かけてnanaco払いするメリットが失われると感じます。
nanacoへのチャージ限度額に合わせて、10万円ないしは12.9万円といった金額の支払い可能な状態に準備をするとなると、一度セブンイレブンに出向く必要が出てきますし、複雑な操作を行っても1000円にも満たないポイントしか獲得できないとなると、時間効率の悪い仕事をしているようなものです。
また先のキャンペーンや、還元率の良いP-one Wizカードを用いてのクレジットカード払いで税金などを支払えば、外出不要かつ手数料を差し引いても0.5%還元以上の支払いとなるため、セブンイレブンへ出向いてのnanaco払いの優位性が失われることになってしまいます。。。
現在でもnanacoチャージで1.2%還元となるリクルートカードがありますが、こちらも近いうちに改悪されてしまうことが、十分に想定できます。
となると、nanaco払いのメリットは、クレジットカード払いができない納付書での支払いに対し、支払い(口座からの現金引き落とし)を先延ばしにしたい場合に限って有効となってしまう可能性が高くなってきています。
まだまだクレジットカード払いできない税金等もありますが、nanaco払いの還元率は下がるところまで下がったという印象です。
代替カードやほかの支払い手段
今後nanaco払いを継続するのも1つの方法ですが、還元率が下がったことにより、かかる手間と獲得できるポイントが釣り合わなくなってきているので、支払い手段を見直すことも1つの選択肢と思います。
以下の記事で詳しく解説していますが、要点のみこちらでも解説します。
代替できる主なカード
リクルートカード(1.2%還元)
セブンカード(0.5%還元)
ファミマTカード(0.5%還元)
セディナカード(0.5%還元)
※Yahoo!JAPANカード(0.5%還元)
代替できるカードのなかで最も高い還元率となるのがリクルートカードです。
今後、利用者が集中すれば、直近の楽天カードや今回のYahoo!カードと同じく改悪の流れとなるのではないかと思われます。
つなぎとして利用する分にはリクルートカードもお勧めですが、今後のことを考えると、還元率が0.5%になると考えて代替できる支払い手段を準備しておくとよいでしょう。
クレジット払い
支払いにおける手数料はかかるものの、還元率のよいカードを用いたり、キャンペーンを利用すれば手数料以上にメリットがある場合もあります。
また自宅で手続きが完結できるため、時間的な面も含めてnanaco以上にメリットのある支払い方法となります。
デメリットは、すべての税金等の払い込み用紙での支払いがクレジットカード払いに対応していない点で、その点を除けば今後も利用価値のある支払い手段になります。
WAON払い
nanacoと同じく、waonでもコンビニでの収納代行の支払いが可能となります。
チャージの上限額が5万円までとなるものの、工夫次第ではnanacoチャージ以上の還元率となる場合があるのが特徴です。
口座振替
払い込み用紙で支払う時間自体が無駄という考えに基づくものです。
nanaco払いではお得さだけに注目されがちですが、残念ながらあまり獲得できないポイントのために、実は多くの時間がかかるということもしばしばです。
支払い忘れもないため、かかる時間に対するリターンが少ない場合には、口座振り込みに切り替えてしまうのも1つの作戦です。
まとめ
税金などでの支払いにお得だった、ヤフーカードJCBのnanaco払いもついに改悪の対象となってしまいました。
改悪に伴い、nanaco払いを継続するメリットが落ちているので、代替手段を含めて、今後の支払い手段を時間的な観点を含めて見直してみてください。