楽天カードの活用法の1つに、JCBブランドでnanacoへチャージした際に、通常と同じ1%のポイントが獲得できるというものがありましたが、2017年9月20日に楽天カードHPに掲載されたお知らせで、2017年11月利用分より、nanaco、Suica等へのクレジットチャージをポイント進呈の対象外とすると発表されました。
nanacoへのチャージを中心に利用していた方にとっては改悪となってしまいましたが、最近の楽天カードの変化や、還元率の改善とともに解説します。
楽天カードの改悪の内容と還元率の改善
今回の改悪に関連する内容や、還元率に影響するキャンペーンについて紹介します。
nanacoやSuicaへのチャージがポイント付与対象外に
今回の改悪で、ポイント付与の対象外となる利用先は以下の通りです。
・nanacoクレジットチャージ
・モバイルSuica
・モバイルSuica年会費
・モバイルSuica(Apple)
・スマートICOCA
より影響の大きいのは、JCBブランドでのnanacoチャージが改悪されたことです。
これまで、楽天カードが注目されていた理由の1つに、JCBブランドのカードを利用しnanacoへとチャージすると、利用額の1%が楽天ポイントとして獲得できることが挙げられます。
そして、セブンイレブンにて税金・健康保険料などをnanacoで支払うことで、間接的に税金・健康保険料の支払いでの割引が受けられ、節約につながることから重宝されていました。
nanacoチャージがお得になるカードは、改悪続きで年々減少していっており、今回の改悪は残念な結果となってしまいました。
なお、楽天カードの改悪後nanacoチャージに活用できる主なカードは以下の3つとなります。
・リクルートカード(1.2%還元)
・Yahoo!JAPANカード(1%還元)
・セブンカード・プラス(0.5%還元)
詳細は以下の記事を参照ください。
楽天や街での利用は以前よりお得に
nanacoチャージだけを見れば改悪ですが、楽天カードの利用機会全体を見た場合、2016⇒2017年で比較すれば、むしろ改善されています。
キャンペーンによるものが多いですが、主に還元率がお得になるのは以下の3つのケースです。
街での利用でポイント最大2倍
2017年に入ってからほとんど切れ目なく実施されているキャンペーンで、楽天市場でのお買い物金額に応じて、街での楽天カード利用での還元率が最大2%に達します。
還元率が改悪されるカードが多い中、対象となる利用額には上限があるものの、逆に還元率が上昇している(する制度がある)ため、この点はお得になったといえます。
楽天カードの5の倍数日+2%還元
2017年9月より新たに、5の倍数日に楽天市場、楽天ブックス、楽天kobo、楽天マートにて楽天カードでお買い物することで、付与されるポイントが+2%、楽天カードの還元率がSPUプログラム分を含めて5%となるキャンペーンを開催されました。
単純に指定日限定で楽天での還元率が2%アップするキャンペーンで、これまで以上に楽天でのお買い物がお得になりました。
お買い物マラソンなど買い回りセール中にも1回または2回該当するタイミングがあり、月に1回は必ず利用したいお得なキャンペーンとなっています。
SPU楽天ブックス利用で+1%還元
楽天カードとは直接関係ありませんが、SPUプログラムの効果に楽天ブックスでのお買い物による+1%還元が追加されたため、楽天でのお買い物の還元率がさらに上昇しました。
nanacoへのチャージは改悪されましたが、むしろ楽天市場での利用を中心に、消費による支払いに利用することで還元率が以前よりもより一層お得になっています。
全体的には、楽天カードの意図する消費への利用に対して、より還元率が上がる制度となっており、直接的な消費とはならないnanacoをはじめとする電子マネー類へのチャージはポイントが付かなくなるように制度が変わっただけのことに思います。
楽天カード自体はこれまで通りお得なままなので、特に楽天ユーザーを中心に積極的に利用していくとお得なカードだと思います。
<参考記事>
楽天カード還元率の改定まとめ
今回の改悪に関連する内容や、還元率に影響するキャンペーンについて紹介しました。
nanaco等、直接的な消費ではない電子マネーチャージに対しては改悪となりましたが、街での利用、楽天市場での利用は改善が行われ、逆に2016年よりもお得になっています。
楽天カード側の意向や、改定された内容も含め、お買い物を中心に積極的に楽天カードを利用すると良いでしょう。