サービス開始当初より常時2%還元の決済手段として人気を集めていたLINE Pay(JCBプリペイド)ですが、2018年6月よりマイカラー制度(マイカラープログラム)が導入され、実質的な改悪となりました。

特に2%還元の基準が非公開(相対評価)であったり、ユーザーによっては還元率が0%~0.5%へと低下するなど、利用する側からも積極的に日々のカード支払いに利用するメリットが失われる形となっていました。

2018年6月からのLINE Pay改定内容が、直前にようやく発表されました。 ポイント制度の改定内容と、これまでLINE Payカード利用で常時2%還元を受けられた利用者目線で

突然のサービス改定による不評が多かったのか、2018年6月の改定よりわずか2か月後の2018年8月にマイカラー制度がアップグレードとなったため、今回の改定内容について紹介します。

基準明確化などのアップグレード内容

今回のマイカラー制度アップグレードで、利用者にとってありがたいのが、バッジカラー(還元率・ポイント付与率)の判定基準が明確となり、相対評価から絶対評価によりポイント付与率が決まるようになったことです。(2018年8月1日10時開始)

その他にも、LINE Payの利用者には有利な方向で改定が行われ、2018年6月よりマイカラー制度導入時と比べ改善となっています。

プログラム対象条件

旧内容:本人確認済みのユーザー

新内容:LINE Payユーザー全員

アップグレード前では本人確認(銀行口座登録)済みでないと、ポイント付与の対象となるバッジが獲得できず、またマイカラー制度導入に合わせて本人確認を行うことになったユーザーは、最初の1か月目はバッジカラーの判定対象外でした。。。

(最初の1か月は還元率0%、翌月の還元率も相対評価のため不明の決済手段を積極的に使うユーザーはごくわずかと思われ、LINE Payから他の決済手段へ切り替えた方も多いはず)

これまで上記の一部ユーザーを切り捨てるような形となり、ほかのカード・決済手段に切り替えた方も多くないと思いますが、この部分は後ほど紹介するように、ポイント付与率が0.5%となるなど改善されることになりました。

ポイント付与率&カラー判定条件

ポイント付与率は最大2%という部分は変更ありませんが、最低でも0.5%へと改善されたほか、これまでの2か月は相対評価で基準が不明であったところ、決済金額・送金ユーザー数による絶対評価へと変更されています。

<ポイント率>

バッジカラー 旧内容 新内容
グリーン 2% 変更なし
ブルー 1%
レッド 0.5% 0.8%
ホワイト 0% 0.5%
(バッジなし廃止)
バッジなし 0%

グリーンの2%、ブルーの1%は据え置きですが、レッドの付与率が0.8%へと増加したほか、最低でも0.5%のポイント付与率となるように改善されます。

<カラー判定条件>

バッジカラー ポイント率 決済金額 送金人数
グリーン 2% 10万円/月 以上 5人以上
ブルー 1% 5万円~9万9999円/月 3人以上
レッド 0.8% 1万円~4万9999円/月 1人以上
ホワイト 0.5% 0円~9999円/月 条件なし

バッジカラーは、決済金額および送金人数の条件を両方を満たす場合が対象となります。

送金する機会はあまりないかもしれませんが、今回の判定条件の時点では金額に制限がないため、誰かに1円を送金すれば判定人数にカウントされるようです。

今後判定条件での最低送金金額が追加設定されそうですが、現状では家族・友人にお願いして送金しあえばOKのようです。

例えば月に10万円以上の買い物をしても、送金人数が0人の場合、ポイント率が最低ランクのホワイトと判定されるため、決済金額および送金人数の条件を両方を満たす必要があることには注意が必要です。

その他|ポイント付与上限引き上げなど

マイカラー制度の判定基準が改善された以外にも、いくつかアップグレードされた項目があります。

改定内容 旧内容 新内容
判定対象サービス LINE Pay残高での決済 LINE Pay残高での決済
連携クレカでの決済
判定期間 前月20日までの実績 前月月末
(当月1日午前10時更新)
付与上限決済額 10万円/月 100万円/月

LINE Payに連携したクレジットカードでの決済(連携クレカでの決済)は、d払いや楽天ペイのLINE版のようなイメージでしょうか。

LINE Payに連携したクレジットカードでの決済もポイント付与対象となっているようなので、確認ができ次第追記します。

なおバッジカラー判定期間は月末までの利用金額となりわかりやすくなったほか、ポイント付与が行われる上限金額も従来の10万円/月から100万円/月へと大幅アップとなり、最大2%還元の恩恵をより大きく受けることが可能となります。

まとめ

LINE Payのマイカラー制度が2018年6月にされたことにより、LINE Payカードでの支払いは大幅改悪となっていましたが、今回のアップグレードでポイント率基準が明確となり、またポイント付与対象となる上限が引き上げられたため、再び普段使いできる支払い手段として条件が改善されることとなりました。

JCBブランドでの支払いとなるため、楽天ペイやd払いと組み合わせて利用できないのは残念ですが、還元率にこだわる方、LINE Payのカード払いから他の高還元率カードなどへと乗り換えを行った方にも、使いこなしやすくなった点は大きく評価できます。

「LINE Payに連携したクレジットカードでの決済」については詳細が確認できなかったため、内容を確認次第、こちらでの追記か、ほかの支払い方法との比較で、後日内容を紹介予定です。