最近乱立気味の電子マネーやプリペイドカードですが、2017年3月に新たにPollet(ポレット)というVISAプリペイド方式のカードが誕生しました。
ここ最近だと、LINE Payカードや、楽天銀行プリペイドカード(JCB PREMO)、少し前だとau walletといったカードもありますが、利用者からの視点では数が多くて選ぶのに困ってしまう印象です。。。
以前はキャンペーンでの5%増量の影響もあり、au walletがメインカード時期になっていたこともありましたが、その後は魅力がなくなり、プリペイド式カードはあまり利用していませんでした。
Pollet(ポレット)は久々にメリットを感じる部分があったので、このサイトでも取り上げます。
Polletの基本情報と還元率
※Polletは2018/1/24の改悪に伴い、1回あたりのチャージ上限が5万円までとなるので、還元率は-0.1%(チャージ特典0.5%、手数料0.6%(300円))となります。キャンペーンなどによる高還元率の恩恵を先送りしたい場合には、今後も活用価値のある使い方となります。
→セディナ以外の手数料のかかるカードを利用する場合、キャンペーン時の恩恵をストックしたり、キャンペーン条件の達成以外には、実質的なメリットがなくなります。
正式には「Pollet Visa Prepaid」という名称です。
紹介にあたって、簡単にPolletの特徴を紹介しておきます。
項目 | 詳細 |
---|---|
カード分類 | VISA プリペイド ※VISA加盟店で利用可能 |
発行会社 | Pollet株式会社(株式会社オズビジョン傘下) |
年齢制限 | 12歳以上(与信審査不要) |
年会費 | 無料(発行手数料も無料) |
限度額 | チャージ:50万円/回 (クレジットカードは5万円 / 2018/1/24~) 入金限度:100万円/回 |
還元率 | 0.5%(※チャージ時0.5%上乗せ) |
チャージ | クレジットカード(VISA、MASTER、セディナ)、 ペイジー、ポイントサイト(ハピタス等) |
基本的には、事前にチャージしておいた金額分まで、クレジットカードと同じように決済可能なカードということになります。
ポイントサイト「ハピタス」を運営する株式会社オズビジョンと、その子会社であるPollet株式会社、株式会社セディナが提携してサービスを開始しており、Pollet株式会社が運営元となっています。
似たようなカードに、「POINT WALLET VISA PREPAID」というカードもあるので気になる場合は調べてみてください。
与信審査がなく12歳以上から利用できるので、中学生・高校生がポイントサイトでのお小遣いで買い物する際にも利用できます。
チャージは1回あたり最大で50万円まで、累計100万円までチャージ可能と、プリペイド方式ではありますが、一般的なクレジットカードと同じくらいの限度額を一度に入金することも可能です。
チャージ時の手数料と対象のチャージ方法
Polletへのチャージ方法は、現在3種類存在します。
・クレジットカードチャージ
・ポイントサイトからの交換によるチャージ
・ペイジー(口座振替)チャージ
発行元の関連企業のサービスであるハピタスや、株式会社セディナが発行するクレジットカードからのチャージは手数料が無料ですが、その他のチャージ方法では1回のチャージごとに300円の手数料がかかってきます。。。
手数料とチャージ方法の関係を表に整理します。
チャージ方法 | 詳細 | 手数料 |
---|---|---|
クレジットカード | セディナの発行するカード | 無料 |
クレジットカード | セディナ以外のVISA、MASTER | 300円/回 |
ポイントサイト | ハピタス等のポイント交換 | 無料 |
ペイジー | 銀行口座からの支払い | 300円/回 |
セディナの発行するクレジットカードや、ポイントサイトからの交換以外では、手数料が1回あたり300円かかってくるため、交換時に0.5%上乗せして残高反映されることを考慮すると、毎回6万円以上のチャージをしないと交換する意味合いが下がってしまいます。
一方で、クレジットカードによるポイントは通常通り獲得できるので、ポイント2重取りに利用可能です。
電子マネーではチャージでポイントが獲得できるクレジットカードが少なくなってきているので、クレジットカードで置き換えることができるのであれば、利用する機会が出てきます。
Polletの評価は真っ二つ?利用する機会は人それぞれ
Polletの内容を見ると、発行元のサービスが第一に考えられているように感じます。
セディナの発行するカードを利用している方にとっては、単純にポイント還元率が0.5%アップするサービスなので、積極的に利用すると良いでしょう。
またポイントサイトからの交換も、制度的にポイントサイト内のポイントを有効に利用できる使い方の1つになるので、サービス自体を積極的に利用することも十分に考えられます。
また、チャージに手数料がかかってしまっても月に10万円ほどチャージして支払いをする場合や、眠らせているだけの預金が十分にある場合にはもちろん、Polletをうまく活用することで節約につながります。
一方で、普段のお買い物を現金から置き換えたかったり、クレジットカードチャージでの電子マネー支払いからの乗り換えという部分では、手数料がネックになってきています。
あまりPolletで支払う機会がない場合には、手数料分がマイナスになるかPolletで眠らせてしまう金額が増えてしまうので、利用機会に応じて判断すると良いでしょう。
使いすぎ防止という観点ではクレジットカードよりもメリットがあるので、1~3か月の予算を元に判断するのも1つの手です。
ライフカードなど特定の月のみ還元率が高くなるカードや、クレジットカードの入会キャンペーンの利用金額達成には効果的で、使い方によっては十分メリットのあるカードです。
クレジットカードチャージで1.94%還元に
Polletを利用する上で注目してほしいのが、ポイント2重取りによる還元率です。
VISA、MASTERカードであればPolletにチャージ可能で、通常通りポイントが付与されます。
セディナの発行するカードの還元率は元々高くないので、ポレットでの利用による高還元率は期待できませんが例えば、REXカードや、P-one Wizカードなど還元率が1.5%のカードを利用すればその分還元率が高くなります。
最も効果的に利用するには1回の上限である50万円のチャージが必要ですが、その分還元率の向上に大きな効果があります。
還元率を1.5%のカードを利用した場合の、1回あたりのチャージ金額と還元率の関係を表に整理します。
利用金額 | 0.5%還元+手数料による収支 | 還元率 |
---|---|---|
2万円 | -200円(還元率:-1%) | 0.5% |
5万円 | -50円(還元率:-0.1%) | 1.4% |
10万円 | 200円(還元率:+0.2%) | 1.7% |
30万円 | 1200円(還元率:+0.3%) | 1.8% |
50万円 | 2200円(還元率:+0.44%) | 1.94% |
※還元率の項目は元々の1.5%に、Polletへのチャージによる影響を足し合わせて算出。
6万円のチャージがちょうど収支がゼロになる金額で、50万円を一気にチャージすることで、還元率が最大で0.44%上昇します。
利用しているカードで還元率がアップするキャンペーン開催に合わせてチャージすれば、キャンペーン終了後も残高分をお得に使うことができるので、高額チャージやキャンペーン時の利用でお得になるカードと覚えておきましょう。
国民年金や固定資産税、ふるさと納税など、クレジットカード払いで支払う額が多い場合にはPolletの利用で節約につながります。
還元率の高いクレジットカードは以下の記事も参考にしてください。
Polletまとめ
数あるプリペイドカードの1つのようにも見えてしまいますが、まとめてチャージすることで実質的にポイント2重取りとして、現在利用しているクレジットカードの還元率を高めることが可能なのがPolletの大きな特徴です。
ポイント2重取りを考えた際、ポイントサイト(主にハピタス)からのポイント交換やセディナカード利用者以外の場合、20万円ほどは一括入金しないとあまりメリットを感じることはないので、敷居が高いイメージです。
ただし銀行口座で眠らせているだけの預金があれば、Polletへチャージして利用することで、普通預金や定期預金金利を上回る運用も可能なので、VISA、MASTERカードがメインのカードの場合にはクレジットカードの還元率を高めるために利用してみてはいかがでしょうか。