楽天カードは日本版顧客満足度指数調査において、顧客満足度No.1を2016年度時点で8年連続獲得するなど、人気のあるカードの1つで、社会人になっての最初の1枚としてもおすすめです。自身もクレジットカードデビューは楽天カードからでした。

今回はさらにお得な使い方が可能な、楽天カードの上位版である楽天プレミアムカードについて解説します。

楽天プレミアムカードの基本情報

楽天カードとの違いも含め、楽天プレミアムカードの基本的な性質を整理していきます。

項目 楽天カード 楽天プレミアムカード
基本還元率  1.0%(1ポイント=1円)
年会費  無料 税抜き10000円
ブランド  VISA、JCB、 MasterCard
電子マネー ・付属:楽天Edy
・ポイント付与:楽天Edy(0.5%)、モバイルSuica、SMART ICOCA、nanaco(JCB)
ETCカード 年会費:500円(税抜)
※無料条件有
年会費無料
利用特典   楽天市場、ブックス等で還元率4.0%以上等多数 SPUプログラム還元率+1%
選べるサービス他
利用可能額  最高100万円 最高300万円
ラウンジ利用 ・国内28空港・海外2空港
・無料プライオリティパス
海外旅行保険 最高2000万円 最高5000万円
国内旅行保険 最高5000万円
ショッピング保険 最高300万円

楽天プレミアムカードは招待制のカード(インビテーションカード)ではなく、申込制のカードです。

名前はプレミアムカードとなっていますが、実際は他社のゴールドカードと同じ位置づけです。

年会費が税抜き10000円と高くなりますが、基本の還元率が上がるわけではなく、楽天でのお買い物で付与されるポイントが楽天カード以上に増えたり、国内・海外ラウンジに無料利用、旅行・ショッピング保険といったサービスの面が充実している点が楽天カードとの違いです。

実用面でいうと、年会費10000円以上の価値があれば申し込みをする意味があるので、その点も踏まえながら加入を検討してみてください。

なお通常の楽天カードに関しては以下の記事にて解説しています。

楽天カードは2016年末のJCSI(日本版顧客満足度指数)調査のクレジットカード部門において8年連続1位を活躍するなど、満足度の高いカードとして認識されています。 管理人自身にと

楽天市場(SPUプログラム)でのお買い物がポイント+1%

※サービス開始後改定があり、2018年7月時点では楽天カードでの+2倍に加え、+2倍(+2%)のポイント付与となっています。

自身が楽天カードから楽天プレミアムカードへの切り替え申し込みを行ったのは2015年のことですが、翌2016年頭にできたお得な制度がSPUプログラムです。

後に、年会費が安い楽天ゴールドカードが新設され、お買い物でのポイントアップは楽天ゴールドカードも対象となりましたが、楽天市場での楽天プレミアムカードを利用した際のポイント還元率が+1%になります。

ポンカンキャンペーンも合わせ、合計で最大10%の還元率が常時期待できるため、楽天市場でのお買い物がこれまで以上にお得になりました。

お買い物マラソンでの+9%還元や、キャッシュバックサイト利用による+1%還元も含めると、月々11万円ほどの買い物であれば、まとめ買いすることで購入額の20%をポイントとして獲得できる場合もあります。

ポイントはざっくり貯まるし、期間限定ポイントが使いにくいといったことはありますが、新品の商品が実質的に最安値で買える場合が多いです。

SPUプログラムで年会費を賄うことを考えた場合、毎月9万円ほどの楽天での買い物を楽天プレミアムカードで決済する必要がありますが、お買い物マラソンをはじめとして楽天を使い倒している場合には、SPUプログラムだけでも到達可能な数字です。

年間の楽天カードでの楽天市場・ブックス・kobo・マートでの決済額が切り替えを検討する際のデータの1つとなるので、申し込みを考えている場合は大まかにでも年間の決済予定額を算出しておくと良いかと思います。

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選べるサービス:利用状況に応じた3つのコースでさらにお得に

先ほどのSPUプログラムにおけるポイント還元率の増加に加え、楽天サービスの利用方法に応じて選択できるサービスでさらにポイントを獲得したり、特典を受けることが可能です。

楽天市場コース、トラベルコース、エンタメコースの3種類あり、1つを選んで特典を受けることが可能です。

それぞれ内容が異なるので個別に解説していきます。

楽天市場コース:火曜・木曜の買い物が+1%還元

楽天市場コースの特徴は、毎月特定日プレミアムカードデーとして毎週火曜日、木曜日の楽天プレミアムカードでの決済分のポイント還元率が+1%加算されるというものです。

SPUプログラムと絡めて説明すると、ポイント8倍という表現になります。

週末のセールやお買い物マラソンの対象期間のメインの部分と被らない機会も多いため、対象となる買い物が少なくなりがちです。

おすすめの利用方法は、お買い物マラソンの終盤で火曜日にカード決済する方法と、木曜日の午前中にあす楽のポイント3倍となるタイミングに合わせて決済することです。

また、毎月特定日プレミアムカードデーとは別に、特別指定キャンペーンというものが開催される場合があり、こちらも+1%ポイント還元率が加算されるので、買い物する際に対象になっていればさらにお得に買い物ができます。

いずれもポイントの上限は1万ポイントです。
(SPUプログラムでのポイントの方が、付与される利用金額上限が低いため、あまり上限額を気にする必要はありません。)

「楽天市場のお買い物でもっとポイント貯まる!」でおなじみのスーパーポイントアッププログラムについて、利用実績を交えながら紹介していきます! スーパーポイントアッププログラム(SP

トラベルコース:手荷物無料や楽天トラベルで+1%還元

トラベルコースは、出張での宿泊が多い場合や、旅行で楽天トラベルをよく利用する方向けのコースです。

楽天トラベルを事前の楽天プレミアムカードでのオンラインカード決済で支払うと、楽天プレミアムカードでの決済分のポイント還元率が+1%加算されるというものです。

元々楽天トラベルでの楽天カードの還元率が2倍になる特典があるので、合計して3%の還元になります。

こちらも上限は1万ポイントです。

もう1つトラベルコースならではのサービスとして、空港⇔自宅で利用できる手荷物宅配サービスがあります。(JAL ABC空港宅配サービス)

基本サイズ(縦・横・高さ3辺の合計120cm/20kg以内)に収まるものか、20kg以内のスーツケース・ゴルフバッグおよびスキー/1セットがトラベルコースの特典で可能です。

料金は地域にもよりますが、上限となる2回利用すると4000円~1万円程となるので、うまく利用すれば年会費相当の特典になる場合も。

他にも、国内宿泊ご優待サービスという電話1本でオペレーターを介して海外現地情報の紹介を受けたり、ホテル予約が可能なサービスがあります。

電話して希望の地域を伝えるだけで、ホテルを探してもらうことも可能で、普段利用しているホテルを指名して予約を依頼することも可能。

以前は、国内宿泊予約を楽天プレミアムカードトラベルコース専用デスクより依頼することで宿泊代金1500円引きという特典があったのですが、2015/12/20に終了してしまいました。

宿泊代金1500円引き特典があったため、当初はトラベルコースを選び、開業準備のために頻繁に利用していました。都内のカプセルホテルは1000円を切る場合もあり、また朝食付きのホテル(LIVE MAX、東横イン 横浜鶴見等)でも2000円台になることもあり、結構お得に宿泊利用できていたのですが、現在では利用することができません。

楽天トラベルのお得な利用方法に関しては以下の記事も参考に。

出張の際のホテル選びを行う際、時間をかけて価格・サービスと立地が適したものを選ぶ方も多いと思います。 また会社によっては地域に応じた規定額の宿泊費が支払われる場合もあり、自身で費

エンタメコース:ブックス・SHOWTIMEで+1%還元

こちらは対象サービスが楽天ブックス・楽天SHOWTIMEの2つになり、他のコースと同じように楽天プレミアムカードでの決済額に対して還元率が+1%加算されます。

こちらは2つのサービスでの楽天プレミアムカード決済額を合算してポイントが付与され、上限は1万ポイントです。

誕生月の楽天市場利用でポイント+1%

誕生月に楽天市場および楽天ブックスでの楽天プレミアムカード決済額に対して還元率が+1%加算される特典です。

上限は1万ポイントとなるので、1か月に100万円までの利用が対象、ほとんど上限を気にせずに利用可能です。

ここまでのSPUでの還元率+1%、選べるコース、誕生月の特典で年会費以上のポイントが獲得できていると、旅行や出張の頻度に限らず楽天プレミアムカードに加入して元が取れているのが分かりやすいと思います。

自身はラウンジは利用せず、買い物を主な用途としていたため、ここまでの3つの特典で元が取れるように考えながら入会を検討しました。

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国内・海外のラウンジ無料・プライオリティパスも発行可

ビジネスや旅行で空港を利用する機会が多い場合、ラウンジが無料で利用できるのはうれしい特典の1つです。

国内の主要空港、ならびにプライオリティパスで利用可能な世界の1000か所以上のラウンジにて利用可能です。

楽天プレミアムカードのみで利用できる国内28+2空港

国内の主要28空港、海外2空港(ハワイ・ホノルル空港、仁川空港)であれば、楽天プレミアムカード並びに当日航空券もしくは半券(または搭乗確認ができる情報)の提示で、無料でラウンジが利用できます。

料金は一人当たり1000円~1500円前後が相場のところ、無料で利用できるので10回も使えば元が取れるという計算になります。

同伴者やお子様は有料になってしまうので、カード保有者向けの特典であることもお忘れなく。

最後に空港・ラウンジ名および営業時間を表に整理しておきます。

空港名 ラウンジ名 営業時間
新千歳空港 スーパーラウンジ 7:00~20:30
函館空港 国内線ビジネスラウンジ 8:00~最終搭乗案内まで
青森空港 エアポートラウンジ 7:00~20:20
秋田空港 ロイヤルスカイラウンジ 6:50~20:35
仙台空港 ビジネスラウンジ 8:30~19:30
新潟空港 エアリウムラウンジ 7:10~19:50
富山空港 らいちょう 6:20~20:00
小松空港 スカイラウンジ白山 7:00~19:40
中部国際空港 第2プレミアムラウンジ セントレア 7:20~20:30
成田空港 IASS EXECUTIVE LOUNGE1
IASS EXECUTIVE LOUNGE2
7:00~21:00
羽田空港 エアポートラウンジ4箇所
POWER LOUNGE SOUTH
POWER LOUNGE NORTH
6:00~21:30
(ラウンジにより異なる)
関西国際空港 比叡(ひえい) 8:00~21:00
伊丹空港 ラウンジオーサカ 6:30~20:00
神戸空港 ラウンジ神戸 6:30~最終便出発時間の10分前まで
岡山空港 ラウンジ マスカット 6:30~最終便出発の20分前
広島空港 ビジネスラウンジ「もみじ」 7:00~20:30
米子空港 ラウンジDAISEN 始発便出発1時間前~最終便出発15分前
山口宇部空港 ラウンジきらら 7:15~19:30
高松空港 ラウンジ讃岐(さぬき) 6:15~最終便出発時間の20分前まで
松山空港 ビジネスラウンジ 7:00~19:30
徳島空港 ヴォルティス 6:30~最終便出発15分前まで
福岡空港 くつろぎのラウンジTIME
ラウンジTIMEインターナショナル
6:30~20:30
7:45~21:00
北九州空港 ラウンジひまわり 7:00~21:00
大分空港 ラウンジくにさき 6:40~最終便出発の15分前
長崎空港 ビジネスラウンジ「アザレア」 6:45~20:40
熊本空港 ビジネスラウンジ 6:30~最終便出発
鹿児島空港 スカイラウンジ菜の花 7:00~20:00
那覇空港 ラウンジ華(hana) 8:00~20:00
ハワイ・ホノルル空港 IASS HAWAII LOUNGE 7:30~18:00
仁川空港 IASS INCHEON LOUNGE EAST・WEST 7:00~21:00

※情報は2017/5現在で一部記載を省略しています。

wifiや電源コンセントが用意されている場合もあるので、ラウンジで飲み物を飲んでくつろぎながらメールやニュースをチェックしたりできます。

スマホやタブレット端末利用者はもちろんですが、ビジネスで軽量のノートPCを落ち歩いている場合にも活躍してくれます。

無料プライオリティパス:最上級のプレステージ会員でコスパ抜群


楽天プレミアムカード入会で管理画面のe-naviより無料のプライオリティパスが発行でき、海外1000以上の空港のラウンジが無料で利用できます。

なお利用できる権利のみかと思いきや、一番上位のプレステージ会員(399ドル)と同等のサービスを受けることができ、年間の利用回数に制限がなくサービスが受けられます。

1回の料金が3000円ほどで、1回利用するだけでも楽天プレミアムカードの年会費以上にお得です。

同伴者は残念ながら有料となってしまいますが、頻繁に旅行に行ったり海外出張がある場合で、プライオリティパスを発行したい場合にもこのカードは適しています。

後述の海外旅行保険の自動付帯と合わせて、海外へ旅行する機会のある方にとっては検討候補の1つといえるでしょう。プライオリティパス以外の部分は金額換算しにくいですが、魅力を感じる部分があれば入会しても良いかと思われます。

国内・海外旅行保険が自動付帯・ショッピング保険も

楽天プレミアムカードが特段優れているというわけではありませんが、国内旅行・海外旅行共に各種保険が自動付帯となっている点は便利な一面です。

クレジットカード払いをしなくても、旅行時に保有していれば保険の効果があるので、より基本の還元率の高いREXカードやP-one Wizカードで支払うといった方法もできます。

保険は本人のみを対象とするため、ビジネス用途での利用であれば特に問題はありませんが、家族など同伴者と一緒に利用したい場合には不向きな一面もあるようです。

ショッピング保険は1 個 1 組 1 万円以上で購入した品物に対し自動的に付帯され、購入日から 90 日以内に偶然な事故(破損、盗難、火災等)によって生じ た損害を補償します(3000円の自己負担有)。

楽天カードや楽天ゴールドカードはショッピング保険が付帯しないため、楽天でSPUでのポイントアップ効果も受けながら偶然な事故にも備えたい場合、楽天プレミアムカードを利用するメリットがあります。

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楽天プレミアムカードの入会特典・キャンペーン

楽天カードと同じく楽天プレミアムカードでも入会時のキャンペーンを開催しています。

入会特典:ポイントが1万ポイント以上貯まる場合も

楽天カードでもおなじみの入会時に大量のポイントがもらえるキャンペーンが開催されており、2017/5時点では1万~1万5千ポイントと、年会費以上のポイントがもらえる場合もあり、1年目は実質無料で利用できます。

他にも無料で追加できるEdy付きのカードにすることで、500円分のEdyがチャージされた状態で届きます。

なお切替の場合は入会特典は獲得できませんので、お試し感覚で1年間使おうとしている場合にはご注意ください。

楽天プレミアムも1年間無料で利用可能

名前が似ていてややこしいですが、楽天プレミアムという会員サービスに関しても年会費3900円かかるところが1年間無料で利用できます。(すでに利用している場合には年会費相当のポイントで還元)

楽天プレミアムは楽天市場の送料分還元をはじめとした楽天会員様のためのお得な特別会員プログラムです。

楽天プレミアムカードをお買い物メインで使用する場合、数千円程度で送料のかかる品物や、高額な送料込みの商品でも1%還元対象となる買い物をする機会があると思うので、元を取るのはそれほど難しくない会員サービスです。

1年間無料で利用できる間に年会費以上のポイントが獲得できることを確認し、翌年以降も継続してサービスを利用する、獲得ポイントが年会費未満であれば継続を断念するといった使い方が可能です。

楽天プレミアムの詳しい内容は以下の記事にてご確認下さい。

楽天版amazonプライムやYahoo!プレミアムのようなサービスである楽天プレミアム(楽天premium)について、ヘビーユーザーでよく楽天市場や楽天ブックスを利用するの立場から

まとめ

楽天カードの上位となる年会費有料の楽天プレミアムカードについて紹介しました。

色々説明しましたが、利用する際のメリットがあれば積極的に活用したいクレジットカードなので、切り替え・新規入会で申し込んでみてはいかがでしょうか。