通販・ネットショッピングで商品に不備があったり、誤配送した場合に返品・返金・交換対応を受ける場合に、商品を着払いで返送することは多いと思います。
基本的にはヤマト運輸宅急便または郵便局ゆうパック、佐川急便が自分の中のイメージですが、ほかにも着払いに対応している発送方法や、返品を受ける側が費用を負担する(支払いする)という意味で着払いのように(着払い的に)利用できる発送方法をまとめて紹介します!
ヤマト宅急便・ゆうパック・佐川急便
定番なので詳細な説明は不要と思います。
元払いの代わりに着払い用の伝票を使用したり着払い用印字サービスでも発送が可能です。
届いた箱・荷物に伝票を貼ってそっくりそのまま送り返してもらうという方法です。
誤って届いたり、破損等不備がある商品を現状維持で確実に返送するため、多くの方がこの方法を採用しています。
別途集荷依頼を行えば、外出しなくても依頼・手続きができるため返送する側にとっても負担が少ないサービスです!
宅急便コンパクトのみ、取扱店へのお持込時は発送側が箱代65円を負担することになります。
ここからヤマト宅急便・ゆうパック・佐川急便以外の方法を紹介します!
他の着払い発送方法
その他の着払い可能な発送方法について紹介していきます!
なお、元払い、着払い関係なく利用可能な発送方法は以下の記事にて紹介しています。
ゆうメール
本やポスターなどの印刷物、CD等のメディアの発送に限り利用できます。
着払いで送る場合は通常の送料に21円を加えた代金で利用できます。
定価料金+着払い手数料で201円~631円です。
補償や追跡番号がないため、高価な商品の返送には向かない面もありますが、安価なため1000円、2000円ほどの商品にはちょうど良い値段なのではないかと思われます。
発送する際は郵便局窓口で差し出すか、通常のゆうメールでの発送時に対して切手を貼る代わりに「着払い」と朱書きしてポスト投函すればOKです。
料金の支払いが必要なため、対面での受け渡しとなります!
ゆうパケット
2016年10月より現行制度になりました。(ポスパケットの廃止に伴い誕生)
ゆうメールとの大きな違いは、信書類や現金以外を除いて雑貨類など幅広い品物に利用でき、追跡番号がついている点です!
料金は定価料金+着払い手数料で271円~371円で、厚みにより変動します。
信書以外のレターパックライトやクリックポストの着払い版のような使い方が可能です!
厚みが3cmまでなので、送付可能な商品は限定されてしまいますが、60サイズの送料と比較した場合、300円、400円以上安い料金での発送が可能です。
破損補償等はありませんが、追跡番号がついているため、安価な着払いサービスとしてはこちらを利用したいところです。
フリマアプリの場合運営側が伝票番号で到着したしないを確認してくださるので、よりスムーズに返金・返品対応が進みます!
上記2種類の返送方法ですが、未着や返送時の破損補償がありません。
自身は、(販売側の指定の方法に従うことを条件に)未着や返送時の破損補償のリスクを返送する側が負わないという同意を取り付けておくことで、取引時の返送手段として成り立つと考えています!
基本的には普通郵便の時と同じ考えで、送った送ってないで揉めてしまうと余計にややこしくなってしまうので、写真を撮っておいたり、伝票印字サービスで履歴が確認できるようにしておきましょう!
普通郵便での郵送事故の責任有無に関しては以下の記事も参照ください!
着払いのように利用できる発送方法
荷物を受け取る際に、受取人が配達員へ送料を支払うのが着払いですが、ここでは少し拡大して返品を受ける側のみが送料を負担(支払い)して商品の返送を受けられる方法を「着払い的発送方法」として取り上げます!
クリックポスト
原則は元払い専用のサービスのため、クリックポスト自体に着払い機能はありません。
発行時の伝票を印刷して利用するため、伝票の印刷段階で保存しておき、何らかの形式でデータを送付後に返送側にて印刷してもらう方法です。
自身も試したことはないので、受け入れられる方法かどうかは不明ですが、伝票を書く手間がなく、郵便局やコンビニ、ヤマト運輸営業所などに出向くことに比べたら
早く返送処理が完了する場合があるので、返送する側にも何かしらメリットとなる部分はある方法になります。
印刷する必要があるので、自宅にプリンタがない人にとっては負担になってしまう場合も。
どちらかというと商品の交換時に先送りする封筒、箱の中に印刷した伝票を入れておき、返送時に利用してもらうといった用途のほうが利用しやすいのではないかと思います!
はこBOON
※現在は休止中につき利用できなくなっています(2017年11月追記)
こちらも本来は元払いで発送側が送料を負担するサービスです!
Yahoo!ウォレットやTポイントで全額代金を支払うことが条件になりますが、ファミリーマートでの送り状印刷をする際の16桁の受付番号をやり取りすることで、形式的に着払いのように発送することが可能になります。(今回はweb上で発送情報登録時に返送を受ける側が支払うことになります)
最もファミリーマートへの持ち込み限定になるため、返送側に許可が取れればという方法ですが、宅急便・ゆうパックなどと同じく補償・追跡番号付きの発送方法になるため、通常の着払いと同じように利用することも可能です!
普通郵便(定形・定形外)※非推奨
※郵便サービス外で、「方法」としては紹介しますが自身は利用をお勧めしない立場です!
元払いのみのため、通常は着払いのように使うことはできません。
一方で、ポスト投函で発送する場合のみ、切手代金が不足している際の郵便物の取り扱いが異なるため、形式的に着払いとなる場合がございます!
誤って切手を貼り忘れてポスト投函で普通郵便を発送した場合、郵便物の取り扱いは以下の通りです。
差出人へ返送される場合:配達局管轄地域内で差出人の住所・氏名がある場合
受取人へ送付される場合:上記以外の場合(差出人情報がなければ管轄地域でも対象となります)
常識的には返品時も差出人を書いて送付するので、着払い的にという観点からは、配達局管轄地域外のポストに投函することになりますが、「郵便サービス外の方法」、「配達局管轄地域外のポストを探して投函する必要がある」、「補償、追跡の無い発送方法」という点から、価格面以外お勧めできる点がありません。
「方法」自体は知っていても良いと思いますが、提案しない、提案を受けないというのがここで伝えたいことです。
一括清算の場合や銀行振り込み以外の送料負担方法
やり取りの状況から、先に交換品や本来の商品を発送する場合は、少しタイトルからはずれてしまいますが、以下のようにそのまま発送に使える物を一緒に送るという方法もあります!
・切手付き封筒同封(または金券類)
・クリックポスト伝票同封
・レターパック・スマートレター同封(折りたたんで送る必要がある場合有)
自身はたまたま返送いただく商品が安価であったこともあり、返送に利用していただくクリックポスト伝票を同封して交換品とともに送ったことが2、3回あります。
伝票を貼って送った際の梱包資材にそのまま不備のある商品を詰め、元々のクリックポスト伝票の部分に新しい伝票を貼っていただき、テープで封をして都合のいい時間に投函してもらえばOKという内容を伝え、商品を返却してもらっていました。
封筒の場合でも切手貼り付け済みで、最低限自分のあて先は書いておくと相手の手間を最小限にすることができ、できる限り早期の対応とともに行うことで、プラス側へ評価していただける場合もあります。(役所などに書類請求する際の返信用封筒のイメージです)
また回収だけの場合、購入者の同意を得たうえで返信返送用の封筒・上記資材を送り、商品を返品してもらう場合もあるようです。
ただしこの方法では商品返送が遅れることになるので、特に返送完了後に商品を確認してから返金を行う(フリマアプリなどで取引が単純にキャンセルとならない場合)場合、不適切となってしまうばあいがあります。
着払い・着払い的発送方法を調べて
色々調べましたが、個人的に返品時の方法として一番適しているのは宅急便・ゆうパック・佐川急便といった補償・追跡番号ありのサービスと考えています。
また、商品の破損補償が不要な場合にはゆうパケットは伝票番号付き、全国一律料金で安価なため幅広く使えるので、意外と活躍できるケースは多いものの、知っている人は少ないと感じました。
状況によっては安価な方法を採用することもできますが、購入者側の手間・一時的にでも費用負担にならない方法が一番だと思うので、特に個人間取引の場合はいくつか提案して合意した方法で柔軟な対応を行うとスムーズだと思います!
逆にゆうメールやゆうパケット、普通郵便での先払いなど、安価な方法で返送するように依頼された場合には、余計なトラブルを増やさぬよう拒否するか返送する側に不利益がない状態となるように同意を取り付けておくことも重要です。