はこBOON(はこぶーん)は、荷物の重量で料金が決まる宅配サービスで、ヤフオク!などの個人間取引でも良く利用されています。
他にも個人間取引での発送に利用できるサービスはいろいろとありますが、軽くて大きなものを発送する際、送料の大幅な節約が可能なはこBOONをメリットデメリット、ほかの発送方法との比較とともに紹介していきます!
はこBOONの基本情報と料金体系
はこBOONは個人間取引でヤフオク!、メルカリを利用したことがある方は発送したり届いたりした経験はあるのではないでしょうか?
あまり知らないという方のために、はこBOONのサービス内容についてまとめておきます。
はこBOONについて
運営会社 | 伊藤忠商事株式会社 |
---|---|
宅配担当 | ヤマト運輸株式会社 |
荷物受付 | ファミリーマート店頭(24時間可能) |
料金 | 荷物の重量区分・地域によって変動 |
サイズ | 3辺合計160㎝以内 |
その他 | 日時指定不可、ヤマト運輸より配達日数がかかる |
自身もはじめのうちはヤマト運輸のサービスとばかり思っていましたが、実際は伊藤忠の提供するサービスで、運送業務をヤマト運輸が、受付対応をファミリーマートが担当しています。
ファミリーマート店頭でのみ発送可能となっており、ほかのコンビニ、ヤマト運輸営業所、集荷での受け付けは対応していません。
はこBOONの料金体系
はこBOONの特徴の1つが宅配かつ重さで料金が決まることにあります。
3辺合計160cm以内であれば受付可能で、荷物の重量によって重さが決まります。
東京⇒東京、大阪、沖縄の料金を見ていきます。
重量 \ 地域 | 東京⇒東京 | 東京⇒大阪 | 東京⇒沖縄 |
---|---|---|---|
~2kg | 494円 | 701円 | 1,112円 |
~5kg | 701円 | 906円 | 1,317円 |
~10kg | 906円 | 1,112円 | 1,523円 |
~15kg | 1,112円 | 1,317円 | 1,728円 |
~20kg | 1,317円 | 1,523円 | 1,935円 |
~25kg | 1,523円 | 1,728円 | 2,140円 |
宅急便で2kgの区分・東京⇒東京だと756円、25kg区分で東京⇒沖縄だと3996円が通常の送料なので、単純にサイズによる区分がないことに加え、同一重量区分での料金も割引価格に(ヤマト運輸の通常料金より安く)設定されているため、送料の節約につなげることが可能です。
沖縄県あての荷物の場合、航空便ではなく船便での発送のため到着日数がかかる分送料が安価に設定されています。
365日24時間発送手続きができて、送料が安いとなればメリットがあるユーザーもいるのではないでしょうか。
はこBOONの使い方
事前に荷物の梱包を済ませて荷物の重さを確認しておきます。
重量はデジタルばかりや台ばかりがあると便利ですが、どうしても手元にない場合は体重計で代用可能です。(境界付近の場合は注意が必要)
Yahoo! JAPAN IDを利用し、依頼主情報を登録
はこBOONのページまたはアプリより依頼主情報の登録を行います。
ゲスト発送が可能なためYahoo! JAPAN IDが必須ではありませんが、支払い方法が現金払いのみとなり、またTポイント利用・獲得ができないめ、できる限り登録しておきましょう。
期間限定Tポイントの消化も可能なため、Yahoo!JapanカードやYahoo!プレミアムの会員登録を行っているYahoo! JAPAN IDを登録しておくと使いやすいです。
また伝票発行の際に便利なので、スマホ用アプリをダウンロードしておくと便利です。
荷物の配送情報・重量を登録
発送の申し込み画面へアクセスし、以下の項目を入力・選択します。
・発送先情報
・発送元情報
・発送元の店舗情報(都道府県)
・商品情報、商品金額(30万円まで補償有り)
・荷物重量、サイズ、時間指定
支払い方法の選択・クレジットカード払いがおすすめ
支払い方法は以下の4つ
・全額Tポイント払い
・クレジットカード払い(Tポイント利用可)
・ネットバンキング
・店頭現金払い(Tポイント利用可)
このうちおすすめなのは全額Tポイント払いと、クレジットカード払いです。
店頭での現金払いでは支払金額の税抜き価格に対して1%のTポイントが獲得できるのに対し、事前に支払いを済ませておけば、Tポイントが2倍貯まります。
全額Tポイント払いであれば、期間限定ポイントも可能な限り消化でき、かつTポイントも2倍で貯まるので無駄がなくお得です。
またクレジットカード払いの場合、Tポイント2倍に加えて、決済に使用するカード自体でも還元を受けられるため、高還元率のカードを利用すれば、1%、2%余分に還元を受けることが可能です。
おすすめのクレジットカードはこちらでも紹介しているので参考にしてみてください。
ファミリーマートで発送手続き
ファミリーマートへ持ち込み、ファミポートで伝票を受付番号入力またはQRコードを表示させて発行します。
その後、レジへもっていき発送手続きを行って完了です。
現金払いをすることも可能ですが、元々手続き自体に時間がかかるところ、混雑時にはさらに他のお客さんを待たせることになってしまうため、できるだけ事前に代金を支払っておきましょう。
軽くて大きいものははこBOONで発送すると節約に!
先ほども紹介しましたがはこBOONの特徴は2つあります。
・ヤマト宅急便と比較し、持ち込み+αの割り引きが適用済み
・3辺160㎝以内であれば重量・地域に応じて料金が決まる
はこBOONの最もお得になるのは、3辺合計160㎝以内であればサイズ区分がなく発送ができるためです。
すなはち、商品自体は2㎏以内と軽いのに極端に大きいもの、例えばぬいぐるみ、ポスター、軽量のダウンジャケットを送る際に大幅に送料を節約できる場合があります。
東京⇒大阪で2kg以内かつ3辺合計160㎝ギリギリの荷物を送る場合を考えます。
ファミリーマートではこBOON、ヤマト運輸宅急便それぞれの方法で送った場合、料金は以下のとおりです。
<送料>
・はこBOON(2kg):701円
・ヤマト宅急便(160サイズ):1736円(持込割引適用)
単純に1000円ほどはこBOONのほうが安くなる結果となりました。
実際はクロネコメンバーズ割、ヤフネコ!パック、らくらくメルカリ便での割引が適用され、1736円より安く送れるケースもあるので、価格差は小さくなりますが、それでも数百円単位での節約につながります。
浮いた分の代金の範囲内で飲み物やお菓子を買うと決めておくと節約額の効果が実感しやすいかもしれません。
はこBOONのメリットデメリット比較
軽くて大きいものの発送であればとにかくお得なのがはこBOONです。
一方でメリットばかりではないので、デメリット共に表に整理します。
はこBOONのメリット | はこBOONのデメリット |
---|---|
・サイズ区分が3辺160cm以内 (サイズを気にせず梱包できる) ・軽くて大きいものは送料が大幅に安くなる ・常に割引送料で発送できる ・Tポイントが使える、貯まる ・クレジットカードでの代金支払いが可能 ・印刷済み伝票が発行されるため宛名書き不要 |
・ファミリーマートへの持ち込みが必須 ・重さが自己申告制のため差戻の可能性あり ・一部地域は船便のため日数がかかる ・レジが混雑すると手続きに時間がかかる ・大量の荷物の発送には不向き ・割引サービス、地域によっては他の発送方法のほうが安価な場合有 |
メリットははこBOONを利用して金銭的な節約することであるのに対し、デメリットはファミリーマートへ持ち込む時間がかかることになります。
確かに安くなるものの、毎回はこBOONのためだけに持ち込んで発送する場合、時間とつり合いに掛けると、あまりメリットがない場合もあり得ます。
目安は送料の節約を時給換算して、働いている際の時給または最低賃金付近として時給1000円程の効果があれば積極的に活用したいところです。
例えば送料で1000円節約できる場合、往復で30分であれば時給2000円相当、1時間であれば時給1000円相当と考えると、はこBOONを使うか使わないかの判断材料となります。
ファミリーマートに行くついでに発送できる方にとってはメリット部分が大きくなるので、普段使う発送方法に取り入れても良いでしょう。
ゆうパックやヤマト運輸宅急便との比較
最後にはこBOONの違いとして、ゆうパック(重量区分なし)、ヤマト運輸宅急便(重量区分・サイズ区分あり)と比較を行います。
はこBOON | 宅急便 | ゆうパック | |
---|---|---|---|
料金区分 | 重量・地域別 | 重量・サイズ・地域別 | サイズ・地域別 |
発送手続 | 持込みのみ | 持込み・集荷持込み・集荷 | |
支払い | カード・現金等 | 現金・電子マネー | 現金・切手 |
補償 | 最大30万円 | ||
割引など | カード払いの還元 Tポイント付与 |
持ち込み割引 メンバーズ割引 |
持ち込み割引 切手払い割引 |
特徴 | 軽くて大きい商品に有利。同じ区分でも他の方法の持込割引+αの安価な送料設定。 | 送料を決める条件は3つと多いが、メンバーズ割引活用で最大20%前後割引が可能。 | 重くて小さい商品に有利。持込割引+切手払いによる送料の節約が可能。 |
それぞれ一長一短ですが、発送区分が異なる(上限のみである)ことにより他の発送サービスよりも安くなるのがはこBOON、ゆうパック、発送区分が同じ場合でメンバーズ割引により大きな割引を期待できるのがヤマト運輸宅急便といったところでしょうか。
軽くて大きなものに関して極端に安くなる場合があるのがはこBOONの特徴なので、普段使わない場合でも覚えておいて損はないと思います。
一方で、集荷には対応していないので、持ち込む手間も考えると集荷での発送(場合によっては発送契約)を選択するほうが適している場合もあるため、うまく使い分けを行いたいところです。
まとめ
条件が合えばとてもお得に発送できるはこBOONについて紹介しました!
うまく使うことで1000円近く安く発送できるケースもあるので、時間的な要素も含めてメリットがある場合には積極的に活用したい発送方法です。
条件が合う場合にははこBOONを利用して、オークションやフリマアプリで販売した商品の利益アップにつなげてみて下さい。