ヤフオク!で出品していると、質問いただく内容で多いものの1つに、レターパック・定形外発送に対応可能かどうかというものがあります。

普段はクリックポスト、ゆうパック(+宅急便コンパクト)をメインの発送手段にしているのですが、レターパックプラスを追加で取り入れてみた際の状況について紹介します。

レターパックプラスとゆうパックとの違い

レターパックプラス・ゆうパックの基本情報

レターパックプラス、ゆうパック(60サイズ)の基本情報を整理します。

レターパックプラス ゆうパック60サイズ
サイズ 340mm x 248mm の封筒内に収まるもの 3辺合計60cm以内
重量 4kg 以内 25kg 以内
定価運賃 510円(全国一律) 800円~1520円
補償 なし あり(上限30万円迄)
追跡番号 あり・時間指定不可 あり・時間指定可能
その他 到着日・時刻は、おおむね同程度(配達先地域によっては若干の差がある)

(2019/4時点の情報、いずれも集荷対応)

発送サイズはほぼ同じですが、レターパックプラスの場合の方が1サイズ小さくなり、50サイズ(3辺合計で50cm以内)の大きさ向けのサイズとなるので、制度上はゆうパックの60サイズの方がより大きな荷物を発送できることになります。

レターパックの優位性は、全国どこへでも510円で発送可能なことであり、定価運賃ベースで比較すると、最大で1000円近く送料差があります。

一方でゆうパック(60サイズ)の場合、補償や時間指定が可能な点で優位性があるため、レターパックの上位のサービスと判断することもできますが、配達先地域に応じて送料が変動するため、特に商品価格が安くて送料を別途請求を行うヤフオク!の場合、送料が高いと入札を避けられやすくなるデメリットも存在します。

各発送方法での送料節約方法

レターパックプラス、ゆうパック(60サイズ)とも、いくつかの送料を節約する手法があり、実際には定価運賃よりも数十円でも安く発送することが可能です。

レターパックプラスの場合

代表的なのは、金券ショップでまとめ買いすることです。

金券ショップの場合、在庫は常に変動しているものの、1枚20~30円近く安く手に入るので、まとめ買いすることで数百円~1000円単位での節約になります。

他にも郵便局のネットショップでクレジットカード決済で購入できたり、ヤフオク!で条件が揃えば金券ショップ以上に安く購入できる場合があります。

レターパックを安く買う7つの方法!金券ショップ利用やカード払いでお得に

ゆうパックの場合

ここ最近は、サイト連動サービスを利用するだけで、自動的に安くなりますが、2019年4月からはゆうゆうメルカリ便も値上げとなったので、複数の発送手段は知識として知っておくとよいと思います。

発送方法 送料
持ち込み割引き 680円~(切手利用でさらに割引可)
スマホ割 620円~(継続利用で558円~)
ゆうゆうメルカリ便 700円+手数料
(着払いの方が安い場合有)
ゆうパックおてがる版 630円~ or 600円+手数料

(2019/4時点の情報、手数料がかかる前の値段を記載)

サイト連動サービス(メルカリ便、おてがる版)は所定の手数料こそかかりますが、特に遠方宛へ発送する場合、その効果が大きくなります。

自己発送する場合はもちろんですが、メルカリ便、おてがる版を主に利用する場合でも一部地域はスマホ割の方が安くなる地域も出てきているので、個人的には併用するのがお勧めです。

ゆうパックの送料節約術!安く送る方法と、発送契約までを解説

ゆうパックスマホ割の使い方・メリット紹介!他の発送方法との送料比較

レターパックプラス導入の効果

送料の節約が可能

宅配便60サイズで収まる商品をレターパックプラスで送付することができれば、単純に価格差分の送料が節約になります。

商品にもよりますが、1万円未満の破損の影響がない安価な商品の場合、単純に送料が安くなった分を商品価格や請求送料に反映できれば、送料節約と同じく相手側に送料差額分安く買えるメリットが生じます。

集荷発送が可能

厚み3cmを超え、ポスト投函ができない商品の場合、依頼を受けて安く送ろうと定形外郵便を利用するには郵便局へ持ち込みを行う必要があります。

近くに郵便局がない場合、安い送料で発送するための時間コストを金銭換算すると、定形外郵便を利用することの方がデメリットになる場合も少なくありません

かといって、通常のゆうパック(集荷発送)を利用すると60サイズの場合で1000円前後送料がかかる場合があり、メルカリ便(ヤマト運輸)以外で、主にヤフオク!で集荷発送を前提に出品を行う場合、お金を支払って商品を購入する取引相手側からはゆうパック発送での送料が負担となり、購入を見送られることも少なくありません。

一方で、レターパックプラスを導入した場合、送料こそ定形外郵便とゆうパックの中間付近とはなりますが、集荷発送可能という部分は維持されるので大きな負担にはならず、例えば送料が高いからとゆうパック発送の代わりに定形外やレターパック発送を要求された場合、相手側からも納得されやすくなります。

遠方地域の方からの購入が増える

ゆうパック・宅急便でも、ヤフオク!の場合には送料無料でのサイト連動サービスを利用しない場合、遠方地域ほど高い送料を購入側が支払う必要があります。

例えばゆうパックでも関東から沖縄・北海道宛てに送ると1300円前後が通常運賃となりますが、レターパックプラスを利用すれば約800円引きの510円の請求で済むので、特に遠方の地域の方からはメリットを感じやすい結果となります。

自身がレターパックに対応した場合には、これまでゆうパック発送では落札されなかった地域の方からも落札いただく機会があり、クリックポスト以外での送料均一サービスのメリットを実感することになりました。

送料への問い合わせの減少

今までヤフオク!出品していて多いと感じたのが、送料に関するもの。

ここ最近では、送料込みにして値下げしてくれというものも多いのですが、フリマアプリやサイト連動発送サービスでの均一送料が増えたせいか、出品側の都合を一切考慮しない質問・要求も増えたように感じます。

自身の場合、送料に関する質問が多くいただき時間の無駄になっていたので、定形外・レターパックには対応しないことを説明文に書いていても送料(発送方法変更)に関する質問をいただいていたので、ここ最近は無視していたのですが、レターパックを導入することで値下げに関連したもの以外はめっきり減ったように感じています。

レターパック発送に対応しない場合でも、そのことをアピールしておくと時間の節約になるので、問い合わせを減らしたい場合には、あえて導入してしまうメリットもあります。

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レターパックプラス利用のデメリット

まとめ買いやストックが必要

レターパックプラスの使い勝手が悪い理由の1つが、効率よく利用するためにはまとめ買いなどでストックが必要になるという点です。

都度支払いするクリックポストやサイト連動発送サービス、ゆうパックスマホ割などと比較して、資材を事前にストックする必要があるのはデメリットになる面もあります。

安く買おうとすると、それなりに早い段階で準備が必要になるので、準備に時間も手間もかかる方法ととらえることもできます。

追跡番号・発送履歴の管理面

レターパックプラスで発送する場合、自身がどうしても気になってしまうのが、発送履歴の管理の部分です。

クリックポストやゆうパックスマホ割のように、自前で手続きをする場合でも多くの発送手段で履歴・伝票番号作成の状況が確認できるのに対し、レターパックプラスは写真を撮影するなり、宛名を印刷した際のデータを保管するなど、積極的な対応を行わない限り履歴が手元に残りません。

自身の場合、後日発送状況が確認可能な方法で商品を発送するようにしていますが、レターパックプラスの場合には宛名書きを間違えたり、伝票番号控えのシールを相手に通知する前に廃棄してしまった場合、確認がややこしくなってしまいます。

ミスがなければ一切気にしなくてもよい部分ですが、ミスする可能性を前提に考えると、都度写真を撮って履歴を保管するなど対策が必要ですし、無対策で何かしらの配送トラブルが発生した場合、余計な時間がかかってしまうことは言うまでもありません。

余計な問い合わせが増える

導入する経緯は様々だと思いますが、面倒なのが一部商品に限って導入する場合です。

例えば保証がないためにトラブル防止で家電類にはレターパック発送を採用しない場合、要望を受けてもともと設定していなかった商品でのレターパック発送に応じる場合にも、十分な梱包を行って手続きを行った場合には破損時の責任が出品者側にないとすることなど、十分な説明を行うために時間がかかります。

加えて、物理的に発送可能と購入側が思える商品には、そのすべてで問い合わせを受ける可能性があるので、中途半端に導入すると時間のロスにつながります。

自身は「設定のある商品のみ有効」として説明文に記載したり、設定のない発送方法への要望の質問には応対しないことにしていますが、レターパック発送に対応している商品がある場合、他の商品もレターパックで発送してもらえると思われるケースがあるため、特に一部商品のみ対応する場合には事前説明を行うなど注意が必要で、単に導入するだけではデメリットにもなりえます。

まとめ

レターパック発送は送料均一サービスのため、常に取引相手側の潜在的なものも含めた需要があると思いますが、新たに導入する場合、普段の発送手段に応じた無理のない形で導入するのが無難です。

ストックが必要なことや、応対の時間等も含めると、ポスト投函可能なクリックポストサイズ(厚み3cm)を超える商品は、すべてゆうパックや宅急便で発送できることが理想的ではありますが、導入することで客層が広がって購入されやすくなる効果もあるので、デメリットを感じない場合には積極的に採用してみてください。