2019年4月1日正午より、メルカリ便(宅急便・ゆうパック)が値上げになります。
これまでメルカリの60サイズ~の荷物発送はメルカリ便が一番お得な状況でしたが、改めて値上げ後のメルカリ便代金と、ゆうパック・宅急便の割引適用後の送料を中心に比較し、お得な発送方法について説明します。
メルカリ便は100円の値上げに
ここ最近の送料値上げにより、定形外郵便やクリックポストはもとより、ヤマト運輸・ゆうパックの基本送料が値上げされました。
一方でメルカリ便の送料はヤマト運輸の宅急便送料値上げ(2017年10月)、日本郵便のゆうパック送料値上げ(2018年3月)が行われた後も据え置きだったため、利用者が積極的に利用するメリットがある状態が続いていました。
2019年4月1日正午からは、下図のとおり、1回の発送につき100円の値上げとなります。
(ネコポス、宅急便コンパクト、ゆうパケットは値上げ対象外)
たった100円の違いですが、例えば60サイズの商品を発送する場合、レターパックプラスとの価格差が現時点では200円近く開くことになりますし、特に近距離へ発送する場合には、メルカリ便を使わない方が送料的にはお得になる状況も生じます。
またメルカリ便の送料は請求額こそ100円の増加ですが、通常は送料額が上乗せされて出品されていますので、出品者の受取額を値上げ後も同一にしようとすると、購入者側目線では手数料10%分が加算された、111円の値上げとなります。
※加えて2019年4月23日15時からは1万円以上での出金時にも手数料がかかるので、メルカリ便(宅配サイズ)を利用して販売して1万円以上でまとめて出金する利用方法の場合、最低でも300円以上の負担増になります。
ゆうパックスマホ割・クロネコメンバーズ割との送料比較
メルカリ便は元々個人の利用者にとってお得すぎる価格設定ですが、アプリ利用・事前決済で割引を受けられる「ゆうパックスマホ割」や、専用の電子マネーで支払うことで割引を受けられる「クロネコメンバーズ割」など、通常のゆうパック、宅急便にも割引が受けられるサービスが存在します。
ゆうパックスマホ割の使い方・メリット紹介!他の発送方法との送料比較
ヤマト運輸の送料節約術|メンバーズカードと持込み割引でお得に
メルカリ便でヤマト運輸で集荷してもらう場合には、運賃改定後もメルカリ便がお得なままですが、「持ち込み発送・相手の自宅までお届け」を条件にすると、定価からの割引条件(+ポイント還元)は以下の通りとなります。
<ゆうパックスマホ割(郵便局)>
①基本送料より180円引き
②継続利用特典(※)で10%引き
③クレジットカード払いでのポイント還元
※前月までの1年間に10個以上の利用が必要
元々の送料が800円の場合、180円引きの620円に対して10%割引になるので、支払額は558円となります。
<宅急便・クロネコメンバーズ割(宅急便センター)>
①基本送料に対し10%引き(※)
②持込割等で合計200円引き
③支払額の税抜き200円毎に1Tポイント
※クロネコメンバーズ割BIGの場合、15%割引となります。
元々の送料が907円の場合、10%割引後の816円に対して200円引きとなるので、支払額は616円になります。
普段から利用することを前提に、ゆうパックスマホ割は継続利用特典の10%引きを含めた金額、宅急便送料はクロネコメンバーズ割(10%割引)、メンバーズ割BIGを対象に計算します。(支払いにあたって付与されるポイントは無視して考えます)
送料表は簡易的な表記で、東京都より西側へ発送する場合を想定した表を作成しています。
以下ヤマト運輸・宅急便の場合
宅急便 | 近距離 | 関西 | 中国四国 | メルカリ |
---|---|---|---|---|
60 | 616円 571円 |
714円 663円 |
811円 755円 |
700円 |
80 | 811円 755円 |
908円 846円 |
省略 | 800円 |
100 | 1025円 957円 |
1122円 1049円 |
省略 | 1000円 |
120 | 1219円 1140円 |
省略 | 省略 | 1100円 |
140 | 1433円 1342円 |
省略 | 省略 | 1300円 |
160 | 1627円 1526円 |
1724円 1617円 |
1821円 1709円 |
1600円 |
以下ゆうパックの場合
ゆうパック | 同一都道府県 | 近距離 | 関西 | メルカリ |
---|---|---|---|---|
60 | 558円 | 603円 | 693円 | 700円 |
80 | 747円 | 810円 | 900円 | 800円 |
100 | 972円 | 1017円 | 1107円 | 1000円 |
ということで100円の値上げがあっても、メルカリ便の方がお得に発送できる地域は多いですが、60サイズの同一都道府県・近距離宛の荷物に関しては、メルカリ便を使わずに発送した方が送料が安くなる場合があります。
個人的には、クレジットカード払いができるゆうパックスマホ割とメルカリ便を併用する使い方がお勧めで、後納契約のような扱いになって支払いでのポイントもたまるので、伝票作成にめんどくささを感じないのであれば、還元率の良いクレジットカードと組み合わせて使ってみてください。
60サイズ商品はレターパック利用で節約に
もう1つ注目なのが、レターパックプラス(510円)による発送です。
これまでもメルカリ便より90円安かったのですが、今回のメルカリ便値上げで定価で入手したとしても200円近い差になります。
大きさ的には宅急便コンパクト(箱型)よりやや大きい約50サイズまでの商品発送向けのサービスとなるので、宅急便コンパクト発送が不可でメルカリ便60サイズで発送可能な商品のすべてを代替はできませんが、破損の起こりにくい商品であれば送料がより安価かつ追跡可能なレターパックを使うと、価格を安く設定できたり、売却時の受取額を増やすことにもつながります。
金券ショップなどでまとめて購入すると、1枚当たり10~30円前後安く発送できるので、まとめ買いを考えている場合は以下の記事も参考にしてください。
まとめ
メルカリ便の宅配便サイズの送料が100円値上げ値上げになりましたが、依然として遠方宛はメルカリ便の方がお得な状況です。
一方で、割引サービス活用で、値上げ後のメルカリ便よりも安く発送できるのは、主に60サイズの近距離宛で持ち込みできる場合に限られますが、価格的なメリットがあるので、今後は併用するのがお勧めです。
またレターパックプラス発送が可能であれば、価格値下げや受取額増にもつながりますので、匿名発送でなくてもOKの場合には合わせて検討してみてください。