日々の固定費を減らす手段の1つとして、通信費削減を考えているケースは多くあるかと思います。
最近は、格安SIM・格安スマホへの切り替えで1回線あたり毎月2000~5000円の節約という方も多くなってきていますが、表面上の月額費用のみの差額であることも。。。端末代金が考慮されてないケースがあったり、サービスレベルが下がるために、このサイトでは価格相応のサービスという考えで格安SIMの紹介を行っています。
一方で、格安SIM・格安スマホほどの大幅な月額費用のカットとはなりませんが、従来のキャリア契約のスマホでもインターネットとスマートフォン回線を揃えることで、割引を受けることが可能です。
今回はau利用者が実践できる、auセット割について紹介します。
auセット割の概要と割引対象の契約プラン
auユーザー向けの割引サービスとして有名なのが、auスマートバリューですがau光回線設備の関係もあり申し込み可能な事業者が限られています。
申し込む際の条件に合った会社が対象となっていれば問題ないのですが、ケーブルテレビだけが対象となっているなどサービスが充実しているために月額費用が高くなってしまうケースや1Gbpsのプランを提供してないケース、契約会社が変わるために違約金が発生したりするケースもあり、新規契約でもない限り面倒・複雑な印象があります。
auスマートバリューの場合、家族の回線も含めて最大で10回線まで割引が適用になるので、家族みんなでauで契約してスマートフォンを利用している場合には非常にお得ですが、一人で利用する場合(対象者が一人の場合)には契約回線の関係からフレッツ回線で割引を受けられるauセット割を利用するというのも1つの手です。
auセット割はフレッツ回線でも割引可能
かつてインターネット回線を新規契約を検討した際、auスマートバリューが適用になり1Gbpsのプランが選べるauひかりを契約しようと思っていたのですが、自宅でauスマートバリューの対象となるのがケーブルテレビの100Mbpsの回線のみで、料金は割高で回線速度希望のものが選択できない・・・といったことがありました。
対して回線速度が必要にならないケースも多くありますが、自身はyoutube視聴、株トレードをはじめ快適なインターネット環境が必要だったため、auスマートバリューの適用となる回線契約を断念した経緯があります。
その後、色々と調べてみるとauセット割というフレッツ回線でも割引が適用となるインターネット回線があることを知り、最終的にキャッシュバック額も含めた料金プランで@nifty光を契約しました。
auスマートバリューはマンション・住宅によっては導入可能な回線に制約があることも多いですが、auセット割の対象となるフレッツ回線の場合には対応エリアが広がり、auスマホ利用者の多くがauスマートバリューとauセット割のどちらかの割引サービスが受けられるようになっています。
割引対象プランと割引額:毎月1296円お得
auセット割では、auスマホの契約プランに応じて、インターネット代金が永年・月額540円割引き、1296円割引きのいずれかになります。
1296円引きの場合、2年間で約3万円の節約になりますので、auスマホを使いながら通信費を抑えたい場合、契約する回線の選び方がとても重要になります。
以下、契約プランと毎月の割引額を表に整理したものです。
項目 | 契約プラン | 割引額 |
---|---|---|
カテゴリーA | データ定額5/8/10/13/20/30 U18データ定額20 LTEフラット ISフラット プランF(IS) LTEフラット for Tab LTEフラット for DATA(m) LTEダブル定額 for Tab |
税込1296円 |
カテゴリーB | データ定額1/2/3 ジュニアスマートフォンプラン シニアプラン カケホ(3Gケータイ・データ付) LTEフラット cp (1GB) |
税込540円 |
1296円引きとなる場合、au側では容量が大きいプラン(≒支払金額が高めのプラン)の契約が必要となりますが、その分大きな割引を受けることが可能です。
例えば、iPhone7の32GBを以下の条件で契約している場合の通信費部分の料金を考えてみます。
・カケホ(通話定額)
・データ定額5+LTE NET
・機種の毎月割額を通信費へ反映
(端末代金は一括購入を想定し、除外して計算)
・au STARプログラムの還元を反映
・毎月割を適用
単純な支払額は8640-2445(機種の割引額)=6195円
ここからさらにau STARプログラムや支払いによる割引を考慮して、約400円引きの5795円が実質的な通信費に相当する価格になります。
ここにauセット割の効果を上乗せすると、最終的な通信費は4500円くらいになります!(※実際はインターネット代金が割引になりますが比較のためにスマホ側の割引として考えています)
計算方法に関しては以下の記事にて解説しています。
auの場合は端末の購入が必須になるため、また同一端末で運用可能な格安SIMのプランがない(2017/5現在)ため単純な比較はできませんが、月々の通信費を通話定額のある楽天モバイルの似たプランで比べてみます。
項目 | auスマホ | 楽天モバイル |
---|---|---|
通話定額 | カケホ | かけ放題(2570円) |
データ通信 | データ定額5+LTE NET | 通話SIM 5GB (2322円) |
割引制度 | 毎月割(カケホ+機種代金) au STARプログラム auセット割 |
SPUプログラム (約900円引きとして想定) |
月額通信費 | 4500円 | 4000円 |
考え方によっては価格差の部分はあまり大きくなく、場合によってはかけ放題のある楽天モバイルの方が高くなってしまう場合もあります。
つまり、回線に限って着目すれば、格安SIMで個別に回線契約した場合と同じ料金で運用も可能なことから、それだけキャリアのプランがお得に利用できる方法ということができます。
もちろんauの場合は2年おきに端末を機種変更する必要があるため、楽天モバイルで古い端末を3年、4年と利用し続ける場合や安価な端末を調達して利用する場合には、格安SIMの方が安く運用可能です。
自身は下取りも含めての一括購入費用が4万円を切るくらいになったので、格安SIMに切り替えて2年間古い端末を利用すれば、機種交換時の費用分が差額となります。
なお楽天モバイルのお得な利用方法に関しては以下の記事で解説しています。
auセット割の対象条件とインターネット回線
申し込みに必要な回線や条件について説明します。
割引対象となる主要条件
1.auセット割の対象となる光コラボ回線を契約していること
2.インターネット回線契約者の住所にau契約者が住んでいる場合
(インターネット回線とauの回線契約者は同一でなくてよい)
3.割引対象となるのはインターネット1回線に対し1契約まで
その他の割引サービスとの併用ができなかったり、法人契約は対象外などといった条件があります。
@niftyの場合、申し込みは方法はカスタマーセンターへの電話で必要事項を伝えるだけでOKでした。
申し込みを忘れた場合や、auスマホへの切り替えでauセット割の対象となった場合には、電話などで確認してみてください。
対象となる光コラボ回線:元々の回線とプランをチェック
ここまでauセット割はお得な契約方法として紹介してきましたが、最後に対象となるインターネットサービス会社について、箇条書きで紹介します。
・@nifty光
・AsahiNet 光
・BIGLOBE光
・DTI 光
・So-net 光
・エディオン光
・ひかりゆいまーる
auセット割の対象として、HPやプレスリリースより確認できたのは上記7サービスです。
※なお「ひかりJ」もauセット割の対象との情報がありましたが、現時点でキャンペーンページなどが確認できないため、項目からは除外しています。
従来の回線の解約手数料や、プラン変更後の月額料金などを踏まえて契約を決めると良いと思います。
ここに格安SIMの回線もセットで合わせる作戦もあるので、最終的な決定は利用者の地域や用途に合わせて選んでみてください。
詳細は以下の記事にて解説しています。
まとめ
auスマホユーザー必見のauセット割について解説しました。
インターネットとセットで契約することで、毎月1300円ほど、2年で3万円の節約がスマホの回線を変更することなく可能です。
キャリア回線を維持したい場合、とりわけ一人暮らし世帯やスマホ利用者が一人だけの場合にはお得な割引プランになるので、格安SIMの導入には抵抗がある場合や、auスマートバリューの対応するプランが合わない場合、フレッツ回線で契約できるauセット割を考えてみて下さい。