スマートフォンの月額料金について、格安SIMを使って節約する方法が人気になっていますが、キャリアで新規契約・機種変更すると端末代金分の影響がある代金になってしまいます。

格安SIMとできる限り条件をそろえて比較するため、キャリアで端末を定価で購入したとした場合の月額費用や3年目以降の月額利用料を算出しました!

月額料金を計算するための条件

自身の使用しているauや、iPhone7に乗り換える場合を、2016年12月~2017年1月にかけてのプランで考えます。

<検討する利用条件>
キャリア:au(10年以上継続利用)
機種:iPhone6⇒iPhone7 32GB
通話プラン:スーパーカケホ
データプラン:データ定額5
有料オプション:無し
割引サービス:auスマートバリュー有無の2通り、毎月割適用
契約:原則2年間、機種変更時を想定
その他:事務手数料などの細かい部分は除外

割引プログラムの関係から多くの方が2年間利用して次の端末に乗り換えると思いますので、以下の5つの条件で価格を算出します。
(実際にはauスマートバリュー有無で10通り)

<価格算出条件>
・プラン通りの支払時(端末あり・分割)
・プラン通りの支払時より端末の実質負担金を免除(端末あり・分割)
・プラン通りの支払時より分割支払金額を除外(端末なし・分割or一括)
・端末を一括購入で契約後、直後に端末売却額を反映(端末なし・一括)
・端末を割引サービス等で一括購入後、直後に端末売却額を反映(端末なし・一括)

(・3年目以降機種変更せず契約する場合)

上の2つは月々の支払額に端末の負担金額を考慮するかしないかで、格安SIMの比較に使われている比較金額です。

単純な毎月の支払金額ですが、iPhoneの一般的なプランでは8万円近くする端末が6万円程度安く買えていることになるので、単純に毎月の支払額を格安SIMの代金と比較すると、割安に算出されてしまう格安シムのほうが数字上もより魅力的に見えてしまいます。

一方で下の3つは、格安SIMと同じ土俵で比較できるように、端末の費用(分割支払金額分)を除外または中古市場での売却額等を反映させた月額金額を算出しています!

端末を月額料金とは別に調達することが多い格安SIMとの比較においては、端末費用を定価もしくは市場の同等品調達価格で見積もる必要があるので、端末価格の影響を反映させた価格を算出するために項目を設定しています。

こういった考えから実質的な月額料金をそれぞれ算出してみました!

プラン通りの支払時のスマートフォン月額料金

機種変更して2年間利用する間の月額料金を、先ほどの条件に従って算出します。

項目 料金・備考
機種代 3300円(税込) :iPhone7 32GB
機種の毎月割 -2445円(税込)
通話プラン 1700円 (税抜):スーパーカケホ
データ定額 5000円 (税抜):データ定額5 (5GB)
LTE NET 300円(税抜)
利用料金消費税 560円(通話、データ、LTE NET分)
合計 855+7560=8415円(税込)

ただしこちら請求額なのでここから、各種ポイントやクレジットカードの還元額を反映していきます。

・支払額の税抜き価格1000円ごとに10WALLETポイント(10円相当)が付与

・クレジットカード払いで1.5%還元(REX CARD利用時)

・au STARプログラムでデータ定額代金(税抜)の6%分のWALLETポイント

(10年以上継続時)

⇒少し低めに見積もって400円分のポイント還元(=割引)が受けられるとして計算します。(算出方法によらず一律で)

加えてauスマートバリューの効果を加算した場合、税込みで1009円割引になります。(ポイントプログラムによる割引は80円減額で320円)

以上を踏まえて最終的な実質の月額料金まとめます。

スマートバリューなし:8015円

スマートバリューあり:7086円

 

プラン通りの支払時のより端末の実質負担金を免除

先ほどのプラン通りの金額で算出した実質価格より、端末実質負担金855円(iphone7 32GBの場合)を差し引いて算出します。

(ポイント還元の影響は計算の簡略化のため省略します)

スマートバリューなし:7160円

スマートバリューあり:6231円

プラン通りの支払時のより分割支払金額を除外

先ほどのプラン通りの金額で算出した実質価格より、分割支払金額3300円(定価79200円:3300×24)を除外して計算します。

スマートバリューなし:4715円

スマートバリューあり:3786円

端末の価格を定価で除外した価格になります。

SIMフリー版(新品)+格安SIMで2年間運用する場合にはこの月額料金で比較すると便利です。

3年目以降も運用する場合には総額で判断すると良いでしょう!

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端末を一括購入で契約後、直後に端末売却額を反映

プラン通りの支払い時に対し、端末を新品状態で売却した場合の売却益を24等分して月額料金に反映させることで、端末の影響を打ち消すことが可能です。

ヤフオクの相場を見ると60000~65000円前後(執筆時)で取引がされていたので、手数料を差し引いて差額が24000円(月額1000円分)として見積もります。

スマートバリューなし:5715円

スマートバリューあり:4786円

端末の売却により、先ほどの価格に対して定価との差額1000円が加算されています。

端末提供開始直後はより売却時の差が低くなるので、実質の月額はもう少し安くなる場合も。

端末を割引サービス等で一括購入後、直後に端末売却額を反映

機種変更時に利用できるクーポンなど割引可能なサービスを想定してみます。

機種変更用割引クーポン

オンラインコードで発行されているものなど、端末代金が5000円引きになるものがあるようです。

自宅に届いている場合や、ヤフオク等でも入手可能なようですので、機種変更時に探してみると良いでしょう!

au shop onlineで利用できるものとそうでないものの2種類あるようですので、入手時に利用可能か確認しておきましょう。

下取りサービス利用&端末の調達

キャリアの実施している下取りサービスがお得で、買取や自分自身で売却するより高値で引き取ってくれます。(正式にはポイント還元)

iPhone6 16GBの場合ポイント還元が24840円に対し、中古の端末のみの調達価格が18000~19000円程だったのでその差が約6000円ほどになっています。

またiPhoneかえトクキャンペーンでさらに3000円分のポイントが還元されるので、よりお得になります!

時間がある場合は一度端末を売却して、再度新たに中古端末を入手する方法もあります。

引き止めポイント(コジ割とも)

MNPで他キャリアへ流出することを防止し、転出を考えている方へキャリア利用を継続してもらうため、端末の代金割引に利用できるWALLETポイントを付与してくれるサービスです。

正確なデータはありませんが現在は5000円分~15000円分、MAX30000円分が相場のようです。

月額料金計算

3つの条件とも確実とは限らないので、割引額は12000円~40000円とします。月額換算で500円~1667円。

最終的な月額料金は以下のとおり

スマートバリューなし:4048~5215円

スマートバリューあり:3119~4286円

スマートフォンの月額料金まとめ

ここまでの計算結果をまとめます。

条件 スマートバリュー
なし あり
プラン通りの支払時(分割支払い時) 8015円 7086円
プラン通りの支払時より端末の実質負担金を免除 7160円 6231円
プラン通りの支払時より分割支払金額を除外 4715円 3786円
端末を一括購入で契約後、端末売却 5715円 4786円
端末を割引サービス等で一括購入後、端末売却 4048~5215円 3119~4286円
3年目以降機種変更せず契約する場合 7160円 6231円

色々な条件で計算しましたが、今回のように端末の影響を除外して計算すると、実質的な月額料金に差が生じてきます。

現時点で購入時の割引サービスも含めると、月額5000円(スマートバリューなし)、4000円(スマートバリューあり)が個人的に考える格安SIMとの比較用のキャリアスマホの月額料金と考えています。

今回は、古い端末に合わせる方針をとっていますが、SIMフリーiPhone7を新品で調達し・2年ごとに新しいものを入手して利用する場合、端末を換金する際のロスが解消できるので、500円~1000円前後は安いとみることも可能です。

今回は正確な算出ではありませんが、格安SIMとの比較用に料金を換算すると、支払金額の8000円と比べ大幅に差が出ることになります。

毎月の費用を8000円とみるか5000円で見るかは人それぞれですが、比較用に条件を合わせると今回のような結果となりました。