先日、おしりにできた皮膚の内側にあるシコリ・粉瘤(アテローマ)を治療しました。
数年前より、存在を確認しながら放置していたのですが、年々大きくなり最終的に痛みが出はじめたので病院に駆け込むことになりました。
治療期間や費用など体験した内容を記します。
(写真は痛み止めとして処方してもらったセファレキシンという薬)
粉瘤(アテローマ)は皮膚科でいい!?それとも外科?
シコリができたとしても、一般の知識がない人の場合、病名を特定すること自体が困難です。
粉瘤(表皮嚢腫(ひょうひのうしゅ)とも)も可能性の1つで、ネット検索すると他にも良性から悪性まで数種類の病名が確認できました。
病名の判断は専門家が行うとして、皮膚科なのか外科なのかということや、切開を含む手術が必要とのことでしたので病院選びに悩むことになりました。
最終的には勝手な判断で「皮膚科」かつ設備のありそうな中規模の病院を選びました。
治療に関しては、受付後の事前問診で確認してもらい、「皮膚科」として診断を受けることになりました。
診断結果と手術まで
これまでの経緯(でき始めた時期・大きさ(長径4cmほど))や現在の症状(痛みが出始めた)を医師に伝え、触診していただいたところ、2~3分程度で粉瘤という診断結果になりました。
粉瘤について説明を受けたことを簡単にまとめます。
粉瘤とは:良性の腫瘍で、古くなった角質が体外に排出されず、体内にたまってしまう皮膚の病気
自分で触った感じでは大きなしこりだったため、レントゲン撮影をしたり、手術室でメス等を使って切開する大がかりな手術を想定していたのですが、局所麻酔で即日手術が可能とのことでした。
(専門医が監修しているサイトなどでは、炎症の状況によっては切開の場合もあるようですので、状態に応じて対処方法が異なるようです。)
初診時は痛み止めをもらって、後日手術くらいに思っていたので拍子抜けしたとともに、手術後の予定を事前に調整してからそのまま手術を受けることになりました。
ちなみに顔や腕等、人目に付きやすい部分にできた粉瘤については、美容皮膚科、美容クリニックのブログでも積極的に取り扱っているようで、意外と手術を受ける事例も多いようです。
粉瘤の手術:局所麻酔で小さな穴をあける
実際担当された医師からの説明では、局所麻酔で小さな穴をあけて内容物を出し切る手術を行うとのことでした。
後々調べると「くりぬき法・へそ抜き法」という治療方法のようです。
「幹部をアルコール消毒⇒局所麻酔⇒くりぬき」という形式で5分ほどで終了し、患部にガーゼを貼ってもらい終了。
痛み止めの薬の処方箋を発行してもらい、終了となりました。
イスに座るとき接地する部分であることや、車で病院へ行ったこともあり無事に帰れるか不安でしたが、局所麻酔の効果もあって何とか帰れました。
シャワー、お風呂もOKで、毎日入って清潔な状態に保って下さいとのことでした。
粉瘤の手術後~治癒まで
自身の場合、帰宅後からあまり痛みが引かず、夕方には麻酔の効果も切れたためか椅子に座るのが非常につらい状態でした。
椅子に座ると手術部分をより圧迫するため、2~3日は寝たきりのような状態で痛みに耐えながら過ごしていました。
独特の臭いのある内容物が出てきていたので、お尻に厚手のタオルをあてて生活していました。
5日もすれば腫れ・痛みは引いてきて、ようやく痛みが出だす前の状態まで回復しました。
最後に手術1週間後に通院して経過診断を受け、4日分余分に痛み止めの薬をもらい終了しました。
2週間くらいすると違和感はなくなり、痛みはひいてほぼ元通りとなりました。(シコリは小さいながら残った状態)
今回は治療できればOKという場所でしたが、治療痕を気にする場合には痛みが出る前に病院で診察を受けると良いみたいです。
場合によっては痛みがあったりなので、週末など手術後に連休が取れるタイミングでの治療がおすすめです。
<治療後の経過追記>
2週間ほどでほぼ元通りと書きましたが、治療から約2か月後、再び痛みとともに同じ場所が膨らんでいました。
再び病院に行くべきか悩んでいると、独特の臭いのある粘性のある液体状の内容物(膿)が、治療時にくりぬいてもらった部分から出てくるようになっていました。
また1週間ほどタオルを当てての生活となりましたが、徐々にシコリの大きさが小さくなっていきました。
患部を触ると、また大きさが小さくなったようでした。
今後も変化があり次第、追記させていただく予定です。
粉瘤の手術後の再発時対応と再診について
くりぬき法による処置を受けて2年くらいになりますが、場所が場所だけに、たびたび膨らんでは膿を出してを繰り返しています。
痛みはあまりないことが多いのですが、お尻にできた場合、ふくらみから膿が出始めると衣類だけでなく、椅子や布団などにも膿がついて汚れてしまうことが多くあります。
自身の場合ですが、粉瘤でふくらみができた場合には、タオルを挟んで座る、車の運転を避ける、椅子に座ることを回避する、などできるだけふくらみに刺激を与えないようにして生活しています。
ふくらみが大きくなった段階でお風呂に入ると、周囲の皮膚が緩くなる影響があるのか、翌朝までには自然と膿が出始めていることが多いです。
くりぬき法で治療した場合、膨らんで膿を出して小さくなるを繰り返して、徐々に治っていくとのことですが、自身の場合は2年経過後も、普段のしこりは小さくなって残っており、膨らむ頻度は減りましたが、2年たっても痛みが出ることがあり、症状が落ち着いてから病院に行って診療を受けたことがあります。
基本的には時間がかかっても自然治癒するとのことでしたが、どうしても痛みが発生するようであれば病院で診察・処置を受けるようにと言われたので、痛みが伴う症状が再発する場合にはあまり無理をしないようにしてください。
粉瘤の治療費用:保険適用で6000円ほど
自身の場合、2回の通院で痛み止め薬の費用も合わせて国民保険の3割負担適用で6000円ほどでした。
一般病床200床以上の病院だったため、別途請求される2100円が費用に含まれています。
大きさによりますが、小さなものであれば5000円前後~治療が可能なようです。
相場的には5000円~1万円台になるようです。
気になる場合はできる限り、痛みが出る前かつ時間が取れる時に診察をしてもらいましょう。
まとめ:粉瘤の治療について
自身の場合のデータをまとめておきます。
・対象:おしりのシコリ(大きさ:長径4cmほど)
・通院回数:2回(即日手術・手術1週間後通院)
⇒痛みの解消まで1週間ほど、以降1~2か月周期で「痛みのない膨らみ⇒液体の流失⇒膨らみ解消」を繰り返し、1年ほど経過すると患部が膨らまなず気にならないようになりました。
・治療費用:約6000円
手術自体は対象箇所が大きくなっていなければ即日で短時間で終了するので、タイミングを見計らって病院へ行って診察を受けてみてください。