2017年10月5日販売のニンテンドークラシックミニ スーパーファミコンが、販売前から早速予約販売という形で、Amazonなどではすでに転売行為が横行しています。

今回は転売状況とともに、Amazonでの予約転売を行っている出品者について調べたことをまとめます。

ニンテンドークラシックミニの定価と転売価格

10月5日の販売開始前からすでに店舗予約での長蛇の行列が報道されるなど、転売目的も含め人気が高まってきています。

ニンテンドークラシックミニの価値や魅力などについては今回解説しませんが、Amazonやヤフオク!での出品状況より、定価より高くても入手したい人が存在していることが確認でき、価格も定価の2倍以上の価格で出品されているなどプレミア化しています。

販売開始2週間前となる9/21時点での定価と、Amazon、ヤフオク!での取引相場を整理します。
(受取金額・利益は販売手数料約9%と送料を考慮して算出しています)

販売先 参考価格(送料含) 販売者受取金額/利益
正規取扱店 定価:8618円
Amazon 転売 17500円(定価の約2.0倍) 15925円 / 約6500円
ヤフオク!個人 14500円(定価の約1.7倍) 13050円 / 約3500円

実際の転売品購入価格は若干前後すると思いますが、定価の1.7~2.0倍ほどが相場となっています。

大まかに計算した転売屋の利益は表のとおりで、ヤフオク!で安売りしても利益は確実なことから、オークションにも多数の出品があります。

ヤフオクの場合、販売前に代金を先に受け取ることも可能な形式のため、半日~1日程度の短期間で出品されているものも見かけます。

転売行為は古物営業に該当の可能性が高い

本来の利用者側の消費者からすれば、こういった価格のつり上げ行為となる転売行為は迷惑にも感じられると思います。

転売自体が違法行為で厳しく取り締まりが行われれば、価格のつり上げとなる転売は減るかもしれません。

現状では、小売店から使用のために販売しているものを転売屋が転売しており、特に複数かつ繰り返し販売している場合には個人の不用品に該当するとはいいがたいので、古物営業法上の古物に該当する可能性があります。

また購入した時点では新品でも、売りに出すときはメーカー保証期間が短くなるため見た目上は新品で問題ないのですが、形式上は中古品という分類になります。
(販売先で新品と表記されていても、一度小売された商品は表記に関係なく中古品となります)

自身でオークション等で商品を販売していたり、逆に購入したり、リサイクルショップや質屋に行くと新品と中古品の商品が混在していたりします。 言葉の通り新しいままの未使用や未開封も含め

ヤフオク!だと、抽選・予約がダブったものが出品されている可能性も否定できないので、今回はAmazonの出品者を、出品価格の安い方から100出品者分簡単に調査しました。

特商法表記不足 :33%
特商法表記有り :60%
特商法+古物表記:7%

※古物表記に関しては実店舗があり古物許可があることを確認したものも含みます。

古物表記自体は必須ではないようなので、Amazonの出品者情報欄には表記されていない場合もあります。

この調査では、転売屋なのに古物商許可がない出品者の割合は確認できませんが、免状を保有している方の割合は少ないのではないかと思います。

転売自体への物理的な障壁は少なく実践しやすいですが、それゆえに民泊などと同じように違法営業+脱税状態になっている面がある気がするので、個人的にはあまり予約段階での転売で購入することがおすすめしません。。。

ここ最近、不用品を売買するメルカリに代表されるフリマアプリをはじめ、エアービーアンドビー、ウーバーなどの「シェアリングエコノミー(シェアエコ)」が急速に拡大していますが、副業での個

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都合が良いため、今後も参入者が後を絶たない?

今年でいえば任天堂スイッチの品薄もそうですが、たびたび転売行為によるプレミア化が起こっています。

ヤフオク!やAmazonでの出品を見ると、新規出品者や評価の低い出品者も多く参加されているため、転売が儲かるということをかぎつけて参入しているようです。

特に予約販売という形式では、商品を受け取る前に、場合によっては入金する前に代金を受け取ったり、注文を受けることができるため、出品者にとってはとても都合の良い販売形式となっています。

類似する形式といえば、無在庫販売・ドロップシッピングで、在庫リスクをが少ない転売手段という意味では優れており、手元の資金があまりなくても実践できるという旨みがあることから、今後も参入者が絶えないジャンルではないかと思われます。

予約転売ではありませんが、匿名性のより高いフリマアプリの存在も販売後の転売に拍車をかけているので、定価で購入したい場合にはこれまで以上に購入者側の努力が求められる状況になってしまっています。

販売開始後に需要に応じて買取販売するリサイクル店とは異なり、品薄に拍車をかける(無資格者も多い)怪しい転売屋から購入したくない場合(転売屋へ余分な利益を供給したくない場合)には、店舗・ネットでの抽選販売も含め、定価購入を狙ってみてはいかがでしょうか。