ネットで副業案件を探している方や、儲かる投資案件を探している方はこの記事を書いている時点でも多いのではないでしょうか。
昨日もNHKのクローズアップ現代+でネット・ワーカーの特集が放送されていましたが、低賃金でも在宅で仕事をしたい方はまだまだ多いのではないでしょうか。
そんな方にも魅力的に見えてしまう案件の1つに、「月利300%」やそれに近い形で紹介されている、「本を作る投資」のように呼ばれている投資があります。
メルカリ無在庫転売を調査しているときにたまたまyoutubeで見かけた、美味しすぎるように見える投資について紹介します。
定期預金と不動産と株式の運用益目安
資産運用は一般的に、現在の自己資本を投下して将来より大きな資本を得るために行われています。
一般的な運用で多く使われているのは、銀行などでの定期預金、不動産、株式が多いのではないでしょうか。
投資はリスクに応じたリターンを得られるのが一般的で、標準的な利回りは以下のとおり。
・定期預金:年利0.1~1.0%(預金金利)
・不動産投資:年利5.0%~20%台(表面利回り)
・株式投資:マイナス~年利100%以上(譲渡差益)
株式の場合は銘柄にもよりますが、ここでは不動産よりもリスクが大きい分リターンが大きい場合もあれば、損をする場合もある(不動産よりハイリスクハイリターンな投資)程度の認識で十分です。
短期売買を繰り返せば、大きなマイナスになる場合も元々の資産の2倍、3倍化ける可能性もあります。
株価上昇の時期においては勝ち続けることも可能で、大きく資産を増やせるかもしれませんが、不動産ほどの確実性はないので、投資というよりは投機という認識されている方も多いかと思います。
月利300%の投資情報が発信される理由
月利300%とは、最初に投資した金額の3倍が増え、月の終わりの段階で資本が4倍になる状態のことです。
1か月間で考えると、元手で1万円あれば4万円に、100万円あれば400万円になる投資です。
個人的にはここ2年ほど株の乱高下を見てきたので、月利300%自体を否定することはないですが、その分資金を失う確率も高まる投資法であると考えています。
なので、あたかも利益が確実かのような投資という認識は間違いで、日々投資を行っている方であれば実績として月利300%も収益を上げれるのはレアケースであり、その分損失が発生している投資家も大勢いることになります。
ただし、これは1個人の考え方なので、月利300%が妥当かどうかは今回の論点ではないので、あまり深く考えないでください。
ここで視点を変えて、月利300%で運用可能な投資法を知っていたら、どうするかを考えます。
自身であれば100万円を投下して自分で運用します。
掛け金の上限がないく毎月資産がちょうど4倍に(月利300%)できるとして、1か月後、3か月後、半年後の資産を計算すると以下のとおり。
1か月後:400万円
3か月後:6400万円
6か月後:10億2400万円!!
6か月後には宝くじの1等と同じ程度の資産になってしまいます。
上限がなく確実に稼げるのであれば、紹介する必要は全くないのです。
むしろ純粋に資産を伸ばすことを考えればそれで億万長者になれてしまいますし、youtubeに投稿する余計な時間を割かずに済みます。
紹介が行われていることから逆算して考えられる理由は2つあります。
<1.投資可能な資金に上限がある場合>
どんな投資でも限度があり、いくら月利300%といえども、投資可能な金額の範囲内に制限されてしまいます。
数百万円~1億円スケールの金額で運用できるのであれば、先ほどのとおり紹介を行う必要はないでしょう。
<2.紹介報酬が目当てのねずみ講方式の場合>
合わせて考えられるのが、手法が使えない・使えなくなる可能性がある等何らかの問題やリスクが考えられるため、代理店ビジネスのような形で報酬を得ることを目的としている場合です。
法的に問題があるかは専門家が判断するとして、ビジネス経験の浅い方をコミュニティー・塾やコンサルに入会させ、支払ってもらう入会金の一部が紹介する側の利益として還元されるような仕組みがあるのではないでしょうか?
実はメルカリの無在庫転売を紹介していた方が多く紹介していたので、同類の物だろうと気になって少し自分なりの意見を述べてみることにしました。
被害者の会なるものもあるみたいで、おいしい部分につられてしまう方は少なからず存在するようです。
美味しい投資情報には注意!
今回はたまたま美味しすぎて気になった、投資として紹介しているものを話題にしました。
副業で稼ぎたい人も増えてきていますが、内容をしっかり判断し、変な案件に引っかからないように注意しましょう。
良し悪しの判断ができないこともまた問題なので、必要な知識はいろいろなところから学んでみてください。