2017年4月に入って、食料品の値上げ、保険料増加など消費者にとって支出が増える料金の改定が行われました。

ライフカードでも同じように、ポイントプログラムが改悪になったと話題になっていましたので、その改悪内容と影響について調べてみました。

2017年改悪発表前のライフカードの還元率

個人的にはライフカードはマイナーな印象がありましたが、意外とネット上でも記事にしている方は多くいました。

この記事を書くにあたって調べることになったのですが、お得になるカラクリのために人気があるように思えてきました。

利用額に応じて変動する基本還元率

月間1万円程度などほとんどカードを利用しない方の基本還元率は0.5%と低めの印象です。

ここに年間の利用額に応じてポイント付与率が変動する仕組みがあり、利用額が増えると以下のように還元率が変動します。

還元率0.5% :年間利用額50万円未満
還元率0.75%:年間利用額50万円以上150万円未満
還元率1.0% :年間利用額150万円以上

なお年間で50万円以上利用すると1500円分のボーナスポイントが別途獲得できるので、それ加味した場合の還元率は以下のとおりです。

還元率0.75%の場合:0.85~1.05%(+0.1~0.3%)
還元率1.0%の場合 :1.0~1.1%(+~0.1%)

年間150万円、月々12.5万円を目安に利用した場合、ようやく還元率が1%に達するというイメージです。

誕生月ポイント5倍還元で1カ月だけ2.5%還元に

先ほどの基本還元率に加えてさらにお得な制度に、誕生月はポイント5倍(還元率が2.5%)となる制度があります。

還元率への影響を計算するために毎月の利用額が均等であったとして計算すると、計算上の還元率は以下の通りとなります。

還元率0.5%→0.67% :ポイント差2.0%÷還元率0.5%/月=4か月分
還元率0.75%→0.90%:ポイント差1.75%÷還元率0.75%/月=2.33か月分
還元率1.0%→1.13% :ポイント差1.5%÷還元率1.0%/月=1.5か月分

<計算方法>
1.ポイント差が通常時の何か月分に相当するか計算
2.(ポイント差の月数+12)/12を元の還元率に掛け合わせる
(誕生日月の効果を1月あたりに分散させる)

高額な金券への交換で交換レートUP

Amazonギフト券、JCBギフトカード、図書カード、QUOカード、JTB旅行券といった金券類への交換であれば、ポイントをためてまとめて交換することで還元率が上昇しました。

交換するポイント数と1ポイント5円として取り扱った場合の還元率の変動を計算します。

ポイント数(相当額) ギフトカード額面 還元率変動
1000(5000円) 5000円 1倍(変動なし)
1800 (9000円) 10000円 1.11倍
3600 (18000円) 20000円
8800 (44000円) 50000円 1.14倍
15000 (75000円) 100000円 1.33倍

個別の還元率の算出は省略しますが、1例として毎月12.5万円・年間150万円を利用し、数年貯めて貯めたポイントをレートの一番良い10万円分の金券類と交換した場合を考えます。

最終的な還元率を計算すると以下のとおりです。

1.0(基本還元率)×1.13(誕生月5倍の影響)×1.33(交換レートの影響)+0.1(ボーナス分)=1.6%

なお、誕生月のみ毎年60万円以上利用し、数年かけて一番レートの良い還元率で金券類に交換した場合、計算上は3.43%還元となります。

ここまでくると、消費税・所得税、固定資産税などの納税額の多い方や、ふるさと納税でたくさん納税する高額所得者など通常の消費支出以外の支出がある方に限られる気がしますが、還元率は恐ろしく高くなります。

現実的には月5万円程度の支払いで、1.2~1.3%還元が受けられるクレジットカードという認識が無難ではないかと思います。

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紹介者には都合が良いがメインカードには不向き

消費の多い方にはものすごい優遇のあるカードになりますが、計算上の3%越えの還元率を受けている方はほとんど存在しないのではないかと思います。

一方で、紹介する側は誕生日のポイント5倍(2.5%還元)をしたりと、良い面を取り上げる傾向にありますが、恩恵があるのは誕生月に自分ボーナスでまとめて利用する場合や、支払額が多くなる要因(税金など)がある場合に限られます。

結局のところ多くの方はメインカードとして利用しても還元率1.2%止まり、利用額が少ないと誕生月のみに2.5%還元を受けても交換までに時間かかるといったことも十分にあるので、カード利用による特典の効果が宣伝されているほどあるかは疑問です。

報酬目的のために都合よく紹介されているサイトも多いので、必ず自身の利用環境に当てはめてお得になるかどうか調べることをお勧めします。

自身はサブカードとして、誕生月にまとめて利用する分には良いと思いますが、逆に誕生月以外では利用先で還元率がアップするカードや、1.5%の高還元率カードを利用した方がお得になるため、利用する機会・検討する機会はありませんでした。

ただし年間50万円利用すれば、年会費無料カードとしては十分な還元率があるので、メインカードとして考えても問題はないでしょう。(au walletへのチャージなど一部の利用方法ではまだまだ活躍できるのではないかと思います)

なお、自身は支払い時にはできる限り楽天Edy、またはREXカードや購入先に合わせたカードを使用することで還元率を高めています。

それぞれ以下のページで解説しているので良かったら参考にしてみてください。

電子マネーへのクレジットチャージでのポイント付与は年々改悪されて行く傾向があり、ポイント付与が対象から外れたり、ポイント付与率が下がってきています。 還元率が高くなると紹介されて
簡単にできる節約術として効果があるのが利用者にとってお得なクレジットカードを利用することです。高還元率のクレジットカードを選べば、還元率が2%近くになるため、うまく使えば月々5万円

2017年改悪内容と利用者への影響

2017年3月にポイントプログラム改定が発表され、入会月・更新月に応じて順次改悪となっていくようです。簡単にですが改定内容を整理していきます。

主な改定内容

お誕生月ポイントが5倍から3倍へ

これまで特典の目玉のような存在であった、誕生月のポイント5倍が3倍へと順次改定されていきます。

還元率にすると誕生月:2.5%→1.5%、それ以外:最大1.0%(年間200万円以上)+αとなるので、利用金額によっては1.0%以上の還元率のある年会費無料カードという従来通りの利用も可能です。

交換特典の変更:金券への交換レートが低下

誕生月のポイント5倍とともにライフカードの大きな特徴であった金券交換時にレートが良くなる特典が廃止され、等価での交換となりました。

これまで7万5000円分のポイントで10万円分のポイントが手に入るため、ポイントをためてから交換することで還元率が1.33倍にまで高めることが可能でした。

ただしこの交換レートは、毎月55万円ほどの利用で1年間、毎月11万円で5年間利用した場合のレートのため、クレジットカードでの買い物が多くない場合にはあまり現実的な特典ではありません。

これを目標にポイントをためていた場合には残念な改悪ですが、あくまで影響を大きく受けるのはクレジットカードでたくさん買い物をする方なので、メインカードとして利用する大勢の方は1.11%が1.0%といった形で、先ほどの誕生月の影響を合わせても0.15%ほどの低下にとどまるとみることもできます。

過去にREXカードが還元率を1.75%→1.5%と0.25%も改悪したことを踏まえると、全体としての還元率低下の影響は小さく、また次項で紹介する新ステージに該当する方のうち、年間利用額100万円以上150万円未満の利用者にとっては、基本還元率が上がったため、毎月一定額の利用をする場合には改定後も還元率は維持できることになります。

新ステージの登場と内容変更

還元率0.5% :年間利用額50万円未満
還元率0.75%:年間利用額50万円以上150100万円未満
☆還元率0.9%:年間利用額100万円以上200万円未満
還元率1.0% :年間利用額150200万円以上

☆の部分は改定により新設となる

新設されたステージに関しては得する(現状維持の)方、損する方の両方だと思いますが、誕生月ポイント5倍や金券への交換レートに対する影響に対しては微々たるものなので、全体的には改悪というイメージになっています。

ETC利用やnanacoやEdyへのチャージ時のポイント付与もなくなってしまうようですが、付与される方が珍しくなっているので、こちらもあまり影響がないように思います。

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実はほとんどの方にとって影響は軽微

au walletにライフカード(master)からチャージして、たくさん買い物をしている場合など一部のユーザーにとってはショックかもしれませんが、その他大勢のユーザーにとっては元々還元率の高くない状態だったと思うので、今回の改定に伴っての影響は小さいのではないかと思います。

逆にメインでバリバリ使っていた方にとっては、利用するカードを見直す機会であるということもできます。

色々と特典のあるカードやキャンペーンを乗り継いでいく方法もありますし、自身の紹介している高還元率カードやお買い物で特典があるカードは先に紹介の記事を参考にしていただければ幸いです。

高額利用者にとってはダメージが大きい場合も

ふるさと納税、税金支払いをまとめて行っていた場合、還元率が3%を超えると結構な額が戻ってくるのではないかと思いますが、今回の改定によりその他の高還元率カードと同じくらいのレベルまで低下してしまいました。

還元率2.0%のリクルートカードプラスも新規募集を停止したことも考えると、還元率の高くなるカードに高額利用者が殺到して、人件費の増加などの要因も加わって運営が成り立たなくなってきているように感じます。

といっても元々が優遇され過ぎていて、おそらく3%を超える還元率では赤字になっていると思うので、現在はREXカードなどの1.5%が還元率の目安で考えておくと良いでしょう。

まとめ

冒頭に述べた通りサービスの改悪、料金の値上げが続く中でライフカードも実質的には改悪を行うこととなりました。

ただしその恩恵を受けていた方は少数に限られると思うので、現在の高還元率の相場である1.5%還元を目安に切り替えるというのも1つの手です。

一方で年間50万円以上利用する場合、年会費無料のカードとしては依然還元率は良い方だと思うので、切替や新規カードの申し込みが面倒な場合には継続して使用しても良いカードだと思います。

特にクレジットカードの場合、ユーザーではなくサイト運営者にとってお得な紹介が多いので、入会を検討する際は自分自身の利用する立場・環境も含めて検討してください。