ネット通販における代表的なECサイトといえば、アマゾンと楽天です。

もう少し増やすと、ヤフオク、Yahoo!ショッピング、メルカリといったサイトもありますが、知名度や流通総額からは現在でもアマゾンと楽天に及ばない状況です。

2016年には楽天の成長鈍化といった報道もありましたが、それぞれの魅力や利用する理由、お得さ、安心感などについて比較しながら説明していきます。

アマゾン・楽天の特徴と違いの概要

まずはじめに、アマゾンと楽天の違いを項目ごとに整理します。

項目 アマゾン 楽天
出店方式 出品型 マーケットプレイス型 出店型 モール型
出品者 事業者、一般個人 事業者
出品費用 無料または有料 有料
デザイン Amazonのテンプレートに統一 出店側独自のデザインが可能
探しやすさ
比較しやすさ
同じ商品を価格別・状態別に表示可能で見やすい。送料も表示できるため価格比較も容易ですが、商品によっては怪しい出品者を選別する必要がある。 検索画面では付属品やセット商品が一緒に表示され見にくい印象がある。「最安ショップを見る」の項目でAmazonと同じように比較が可能も手間がかかる印象。
発送 Amazonの発送する商品はとにかく早い。低額商品もAmazonプライム会員であれば無料に。 ショップによりまちまち。Amazonよりも日数がかかる場合がある。送料もショップにより異なり個別の確認が必要。
価格 ポイント還元も考慮すると楽天の方が安く買えることが多い。
送料 ショップにより異なる。
Amazonの発送する商品はAmazonプライム会員や購入金額に応じて送料無料に。
ショップにより異なる。
購入金額の合計額が設定以上になったり、指定商品と一緒に買うことで送料無料に。
返品 Amazonの発送する商品は未開封など特定の条件を満たす場合、お客側の都合で返品がしやすい。 ショップにより異なる。
お客側の都合でのキャンセル・返品不可の店舗も多く存在。

Amazonと楽天は同じECサイトでもタイプが異なります。

Amazonはネット上の総合スーパーマーケットのようなもので、その中に出品者から集められた商品が同一ページにて状態・価格並べられ販売されています。

基本はAmazonをはじめ、小売事業者の出品ですが、小口の手数料無料のプランを利用すれば一般個人であっても数点の商品から出品可能で、出品へのハードルが低めになっています。

一方で楽天市場をはじめとする楽天では、各事業者が「出店」という形で個別のサイト(店舗)を楽天より割り当てられ、百貨店などの商業施設に入居するテナント店舗のような形で運営しています。

楽天の場合は初期登録費用や月額出店料が売り上げとは別にかかってくるため、必然的に出店できるのはある程度の売り上げが見込める事業者となります。

Amazonの場合、商品によってはどうしても購入を避けるべき出品者が混じってくるため、個人的には楽天の方が便利に感じています。

一般的にはAmazonで買い物をする方が多いようです。(Amazon派>楽天派)

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アマゾンのメリット・デメリット

ここまでの違いも踏まえて、Amazonのメリットデリットを紹介していきます。

価格・コンディション別に商品が並んでおり探しやすい

楽天市場がバナーで見にくくなってしまっている面もありますが、Amazonのメリットの1つに、商品が探しやすく買い物がしやすいということがあげられます。

といっても、この評価は世間一般の口コミだと思っており、自身は真逆の印象がありました。。。

結構不思議だったのですが、色々調べる際にスマートフォンの画面を見て納得しました。

同じ商品を比較検討する際、Amazonには価格比較画面があって確かに探しやすいのに対し、楽天では出店者の商品がただ並んでいるだけで見にくい印象があります。

自身は普段パソコンで商品を探すため、むしろパソコン版では楽天市場≧Amazonという印象なのですが、情報量が少なくなるスマートフォンでは、楽天市場<Amazonと逆転してしまっている印象です。

パソコンの方はこんな感じです。

ここ最近インターネット閲覧はスマホメインになっているので、このような評価もある意味当然と思われます。

パソコンの方がより多くの情報量とともに素早く購入することが可能で、わざわざ買い物しにくいスマホでの使いやすさを議論するのには疑問を感じる部分もありますが、使用するデバイスをスマホ制限すればAmazonにメリットがあるのも十分に納得できます。

パソコンで閲覧する場合にも画像の多いページでは読み込みに時間がかかるため、デバイスの種類や性能、インターネット環境によっても意見が分かれる部分だと思います。

FBAやAmazon直販は発送が早くて便利で安心

Amazonのもう一つの売りは、Amazon側で在庫している商品(プライム商品)の受注から発送までが異様に早いことです。

お急ぎ便でなくても、午前中までに決済が完了すれば、その日のうちに発送してくれる場合もあるようです。

またお客側の都合での返品が受付可能など、購入者側にとって都合が良く安心できるため人気になっています。

アマゾンプライム会員になっていれば、2000円未満の商品でも送料が無料になるので、1点からでも買い物しやすい印象です。

ネットショップレベル未満の出品は意外と迷惑

買い物するうえでは可もなく不可もなくというのが自身の意見ですが、デメリットとなってしまっていると感じるのは、一般(規模)の方も業者に紛れて販売できてしまう点です。

自身がAmazonで購入するときは、できる限り事業者の出品している商品を選んで購入しています。

理由は単純で、これまでのメルカリなどでの取引で出品側(相手側)の不備で返品を行う際、無駄に時間がかかって嫌な思いをした確率が高かったからです。

並んでいる商品を比較し、価格的にそのコンディションでの最安値で買えそうな出品者を見ると、Amazonや名の知れた業者ではないことが良くあります。

念のため出品者情報や商品ページを精査すると以下の点が気になってしまいます。

1.出品者の住所等が開示されていない場合がある
2.新品を販売しているが、卸業者から仕入れている形跡がない
(≒古物商表記が無いため信頼性に欠ける)
3.厳密な中古品を新品として販売している

Amazonはネットショップのイメージがあるので、そのレベルに達していない出品者も見かけます。

こういった販売が必ずしも悪いというわけではありませんが、必要な法定表記を行っているネットショップとしてAmazonを利用するので、自身が探すうえでは邪魔になっています。

「Amazonでの一部メーカーの新品販売の出品制限」を話題にしているせどり屋さんの記事を見かけましたが、厳密な意味の中古品を新品として出品していた方々に対して規制が入った当たり前のこと(知識不足で商売するレベルに達していないように思える・・・)のようで、商品・メーカーによっては以前より買いやすくなったものも存在します。

今も商品によっては古物商の表示がなく販売している出品者、厳密な意味の中古品を新品として出品している出品者が存在するので、Amazonで新品を購入する場合はひと手間かけて販売者情報のページをチェックするようにしています。あるいはプライム商品のみを選んで買うのも1つの対応策です。

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楽天のメリット・デメリット

Amazonでの項目を踏まえて、楽天のメリットデリットを紹介していきます。

事業者の出品のため安心して買い物ができる

自身の勝手な印象かもしれませんが、(楽天での出店における月額の固定費用の高さから出店者が売り上げのある業者に限られてくる影響もあり)楽天での買い物では事業者との取引になるため、ショップを選ばなくても満足のいく対応が期待できます

過去何度か初期不良があったり、誤って多重注文になってしまいキャンセルの依頼を出させていただいたこともありますが、どの店舗も対応がスムーズでした。

Amazonでもこの点は同じだと思いますが、どの店舗を選んでも対応に差が出にくいので、楽天での商品はより安心して買い物できる印象です。

楽天ポイントによる還元でAmazonよりも安く買える

楽天を使うメリットの1つに楽天ポイントがザクザクたまって、実質的にAmazonよりも安く購入できるというメリットがあります。

例えば、過去にブルーレイレコーダーで価格比較した際、楽天でのまとめ買いをうまく使いこなせば10%以上安くなるという結果になっています。

最新のテレビ、BDレコーダーといった人気のある家電は需要が高く、特に数万円前後の価格帯の商品は中古になっても値段が下がりにくい傾向にあります。 ヤフオクでも新品未開封品で、出品者

獲得できるポイントの処理に困るという一面はありますが、普段から楽天を使う場合には、お買い物マラソンなどのキャンペーンもうまく活用することで、生活費を削減することが可能です。

セール時はもちろんAmazonの方が安く買える場合もありますが、普通に販売されている日用品、消耗品の購入する際は、楽天でのまとめ買いが有効です。

うまく使いこなせば、お買い物マラソン、楽天プレミアムカード、ポンカンキャンペーン+αで購入金額の20%は楽天ポイントで還元されるので、ネットでのお買い物金額が多い場合数千円~1、2万円ほどの節約につながります。

スマホ画面からの商品検索がしづらい

これは先ほどの項目で述べた通りですが、残念ながらスマホからの楽天関連のページはAmazonより見にくい印象です。

商品によってはそう感じないかもしれませんが、主にスマホで検索した際に画面が切れてしまい詳細が個別のページに行かないと確認できない場合があったり、送料別のショップは別途出店者の表記を確認する必要があったりと、パソコンからでないと使いにくい場面もあります。

パソコンから使う場合は、商品の品目や型番検索をした後に、「最安ショップを見る」で検索すれば同じように検索は可能で、この機能に関してはスマホでも同じように活用できます。

一方で写真のように「Acer モニター」と検索した際、アマゾンでは型番別に商品が表示されるのに対し、楽天では分かりにくかったり面倒な印象があります。型番など買う商品が決まっていれば問題はないと思いますが、同じような商品を見比べたい場合にはつらいと思えてしまいます。

むしろPCからの価格比較だけであれば、楽天もAmazonに劣っていることはないのでむしろ、時間的なメリットからPCからの商品探しと購入をお勧めしますが、現在のスマホ優勢の状況ではこう呼びかけても効果は薄いでしょう。

ただ、スマホから商品を探して購入する場合には確かにデメリットなので、スマホから購入する場合に楽天市場から検索をはじめるのは避けたいところです。

自身は、ほしい商品をより深く探すときAmazon、Yahoo!ショッピング、楽天市場、ヤフオク、メルカリの5つから探しますが、PC画面が4つあるので、全部表示したまま価格比較することも難しくはないが、スマホで検索する場合、それぞれのサイトを調べて画面を切り替えながら価格を比較することになるので、逆にスマホからの買い物が面倒に思えてしまいます。

場合によっては、便利なサイトを使うのではなく、便利に使えるように利用者が合わせることも必要であるのは覚えておいても良いのではないでしょうか。

まとめ

それぞれのメリットを簡単に整理しておきます。

Amazonのメリット
・価格、コンディション別の表示で商品検索が便利
・購入から発送までが早い
・FBA出品、プライム商品は返品がしやすく送料無料も可
楽天のメリット
・選ばずとも事業者との取引となり、信頼性が高い
・セールやキャンペーンと合わせて購入することで、安く購入できる

検索のしやすさや早くほしい場合にはAmazonを、ポイントをうまく使いこなしてお得に購入したい場合には楽天を選ぶとよいというのが管理人なりの意見です。

またタイトルのとおりお得で安心なのは楽天に軍配が上がる部分もありますが、購入する商品・購入先によってはAmazonの方が良い部分もあるため、結局のところ買うもの次第で異なるというのが正しい答えのように思います。

買い物する端末によってもどちらが使いやすいかが変わってくるので、これらのメリットも比べつつ、より買い物する環境にフィットしたECサイトを選んでみてはいかがでしょうか。