+1倍2018年4月より楽天SPUの対象サービスが追加となり、ポイント倍率が最大で12倍となりました。

利用者によって改悪になる場合、逆に還元率がアップする場合と両方の可能性があるので、従来の制度からの変更点を中心に紹介していきます。

ポイント倍率最大12倍の内訳

ポイント倍率12倍の内訳を、2018年2月までの改定前の制度と比較しながら表に整理します。

項目 2018年2月まで
(最大8倍)
2018年4月以降
(最大12倍)
通常ポイント 1倍 1倍
楽天カード +3倍 +2倍
ゴールドカード
プレミアムカード
+1倍 +2倍
楽天モバイル +1倍 +2倍
楽天トラベル +1倍
市場アプリ +1倍 +1倍
楽天ブックス +1倍 +1倍
(koboが対象化)
ブランドアベニュー +1倍
楽天TV +1倍

SPUプログラムだけで考えると、通常の楽天カード利用者にとっては改悪(-1倍)となる機会がほとんどですが、年会費有料の楽天ゴールドカード・楽天プレミアムカード保有者にとってはポイント倍率アップになる機会があります。

SPUプログラムのパワーアップの一方で、ポンカンキャンペーンは2018年3月より廃止となっており、楽天ブックスへのkoboの対象化、楽天トラベルの対象化はポンカンキャンペーンとのサービス統合と考えることも可能です。

還元率・ポイント上限の変更があったサービスや、新設されたサービスを中心に紹介していきます。

ポイント倍率や上限等の変更があった項目

楽天カード利用特典(-1倍)

通常の年会費無料の楽天カードを利用している場合、今回のSPUサービス改定が改悪となってしまう場合があります。

<従来までのポイント制度>

特典での獲得ポイント:「楽天市場・ブックス・kobo・マート」における100円以上のお買い物のうち、楽天カードで決済した金額×2%分(通常ポイント1%とあわせて合計+3倍)

ポイントの上限:

ダイヤモンド会員 15000ポイント(75万円分の支払い)
プラチナ会員 12000ポイント(60万円分の支払い)
ゴールド会員 9000ポイント(45万円分の支払い)
シルバー会員 7000ポイント(35万円分の支払い)
レギュラー会員 5000ポイント(25万円分の支払い)

()内の金額が、ポイント上限の目安となる購入金額。

<改定後のポイント制度>

特典での獲得ポイント:「楽天市場・ブックス・kobo・マート」における100円以上のお買い物のうち、楽天カードで決済した金額×1%(通常ポイント1%とあわせて合計+2倍)

ポイントの上限:5000ポイント(50万円分のお買い物までが上限)

楽天カード利用者にとっては単純に還元率が-1倍となってしまっています。

合わせて上限も一律5000ポイントまでに変更されていますが、毎月50万円のお買い物が必要になるので、あまり気にしなくて問題ありません。

楽天ゴールド・プレミアムカード利用特典(一部改悪)

SPU上でのポイント倍率は+2倍となっていますが、これまでの楽天カードによる特典を合計すると、ポイント倍率自体には変更ありません。(楽天カードのSPU特典+2倍と合計して、ポイント+3倍)

一方で上限となるポイントは、保有するカードによって以下の通りへと変更されています。

<改定後のポイント上限>

楽天ゴールドカード:5000ポイント(旧会員ランクでの最低のポイント上限適用)

最大50万円⇒16.7万円分のお買い物までが特典の上限へと改悪

楽天プレミアムカード:15000ポイント(会員ランク要件の撤廃)

従来と同じく50万円分までが特典の上限(改悪なし)

ポイント倍率は維持されることとなりましたが、楽天ゴールドカードで月に16.7万円以上のお買い物をする場合にはポイント倍率改悪となりました。

現時点で年会費の差が8720円あるため、毎月20万円前後のお買い物では楽天ゴールドカードでも十分ですが、それ以上利用する場合は楽天プレミアムカードに切り替える方がお得になる機会があります。

楽天カードは日本版顧客満足度指数調査において、顧客満足度No.1を2016年度時点で8年連続獲得するなど、人気のあるカードの1つで、社会人になっての最初の1枚としてもおすすめです。

楽天プレミアムカード保有者としては、還元率だけでは楽天ゴールドカードとの差があまりなく、年会費がもったいない気もしていましたが、今回の改定により楽天ゴールドカードとの差が明確になり、楽天プレミアムカードの優位性がより強調されたと感じています。

楽天モバイル利用特典(倍率アップ&上限設定)

楽天モバイルの通話SIM利用者が対象となる項目で、これまではポイント+1倍かつ上限金額の設定がありませんでした。

サブ端末用に一番安い通話プランを契約すると税込み1350円ほどで利用できるため、毎月10万円もお買い物すれば実質無料に近い形で利用できるなど、楽天ユーザーにとっては毎月の通信費を抑える方法としても有効に機能しています。

今回のSPUサービス改定によってポイント倍率の変更&ポイント上限の変更があり、獲得できるポイントがアップできる場合もあれば、逆に改悪となってしまう場合もあり得る内容となっています。

<改定後の特典内容>

・ポイント倍率:+1倍⇒+2倍
・ポイント上限:5000ポイント(新規設定・25万円のお買い物までが上限)
・ポイント種類:通常⇒期間限定

ポイント種別を気にしなければ、毎月50万円以上利用すると旧制度と比較して改悪となってしまいます。

楽天モバイルの通話SIMが実質無料になる対象者が拡大したという意味で大きなメリットがあります。

毎月楽天市場でお買い物する場合には、この機会に導入を検討するのもお勧めです。

現在仕事の都合でスマートフォンiPhoneの3台持ちで運用を行っています。 1つはキャリア(au)で契約した端末ですが、残り2台は中古で入手し別々の格安SIMを使用して運用していま

楽天ブックス利用特典(kobo追加)

楽天ブックスでは対象サービス拡大として、楽天koboの利用分についてもサービスの対象となりました。

楽天ブックス、楽天koboの毎月の利用分を合計して税込み1000円以上の月が対象となります。

楽天koboでの電子書籍の購入がメインで楽天ブックスでは買い物をしない場合、片方の普段の買い物額が数百円前後の場合には、余計な出費が不要となるのでメリットとなる場合もあります。

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新たにSPU対象となったプログラム

新たにSPU対象となったプログラムは以下の3つです。

楽天ブランドアベニュー
楽天TV(Rakuten TV)
楽天トラベル

獲得できるポイントはいずれも+1倍かつ期間限定ポイント、また会員ランク別に、獲得できるポイント上限が楽天市場アプリ、楽天ブックス特典同様に設定されています。

ポイントの上限:

ダイヤモンド会員 15000ポイント
プラチナ会員 12000ポイント
ゴールド会員 9000ポイント
シルバー会員 7000ポイント
レギュラー会員 5000ポイント

ポイントの上限は、楽天カードの場合または楽天モバイルの場合を意識すれば十分なので、あまり気にしなくて大丈夫です。

一方で追加された特典対象サービスの利用金額は、SPUやお買い物マラソンでのポイント付与対象にならならないため、お買い物マラソンの利用状況など、毎月のお買い物金額に合わせて利用していくのがお勧めです。

楽天ブランドアベニュー(+1倍)

楽天が直接運営しているブランド品専門のサイトとなります。

当初は楽天市場の一部と思っていたのですが、お買い物マラソンや楽天DEALの買いまわりカウント対象となっていなかったことから、楽天市場とは独立したサイトとして認識しておくとよいかと思います。
(楽天市場URLで販売されている商品もあるため、詳細は未確認です)

税込み4000円以上で送料無料となりますが、比較的単価が高い商品が多くなっているため、単純にポイント倍率に寄与するというよりは、楽天ブランドアベニューでのお買い物に対して割引を受けられるという考えが自然と思います。(多くの場合、SPU+1倍での特典よりも支出が上回るのではと思います)

クーポンはもちろんですが、DEALでの20%以上のポイント還元や、楽天プレミアムの適用自体は可能なので、うまく活用できれば欲しい商品とともにポイントを大量に獲得できます。

小物でも送料がかかってしまうため、条件を満たすために買い物をする場合も割高にはなりますが、お買い物をたくさんした月や、欲しい洋服がある場合には、お買い物先としても利用できると思います。

楽天TV(NBA Special/パリーグスペシャル、+1倍)

楽天TVのNBA SpecialまたはパリーグSpecialへの加入で、ポイントが+1倍となります。

NBAやプロ野球好きにはもちろんお得な特典なのですが、重要なのは有料のインターネットTVを普段利用しない方にもメリットがあるかどうかですね。

年間の支払額が最少となるのはパリーグSpecialの年間プランを契約する場合で、年額5500円となります。

毎月450円ほどの支出でポイントが+1倍となるので、毎月5万円お買い物をすれば、会費を支払っても元が取れる計算となります。

自身の印象では、お買い物マラソンでのポイント付与額が上限となる場合で、ブランドアベニュー+楽天TVの特典を合わせて+1倍くらいの価値にできるのでは考えています。

楽天トラベル利用(+1倍)

詳細な部分はややこしくなるので省略しますが、改善という人もいれば、改悪となる方も両方存在します。

例えばポンカンキャンペーンで最大ポイント+3倍(上限10000ポイント)となる条件を、楽天GORA抜きで達成する場合以下のような利用が必要でした。

・楽天市場
・楽天市場スマートフォン利用
(SPU楽天市場アプリ(月1回)と同時に達成可能)
・楽天ブックス
・楽天kobo(税込み100円でOK)
・楽天トラベル

このうち楽天koboの利用額は、ポンカンキャンペーンによる楽天トラベル利用分のポイントアップ相殺できるので、楽天市場・楽天ブックス、楽天トラベルの利用によって獲得できるポイントは最大+2倍としてSPUに組み込まれています。

楽天プレミアムカードを保有している自身の場合、毎月2~30万円ほど買い物をすれば、新SPUでのポイント倍率と旧SPU+ポンカンキャンペーンとの差はあまりありませんが、楽天モバイルを利用しない場合など、ポイント倍率が落ちるケースもあります。

特に楽天カード利用者かつ楽天トラベル&ポンカンサービスでポイントをたくさん稼いできた方には改悪となっているようです。

まとめ

還元率や制度を詳しく調べてみると、「新SPU」は「旧SPUポンカンキャンペーン」により、サービスをわかりやすく改定した印象があります。

改定により獲得できるポイントが増えるのは、楽天ゴールドカード・楽天プレミアムカードを保有する場合で、毎月10万、20万単位で利用する場合に限られますので、各特典の条件も踏まえてできる部分から取り入れてみてください。

もちろん5のつく日のポイント+2倍も合わせると、新SPUはサービス開始当初以上にお得になっているので、お買い物マラソンを含めて制度・特典を使いこなして、欲しいものを上手に入手しましょう。