任天堂switchの人気が高沸しており、また転売目的の購入も多く、定価での入手が困難になっています。

転売品でもいいから入手したいと考える方がいる一方、twitterを中心に詐欺被害が横行しているようです。

非対面でやり取りを行ったり、ギフト券で代金をやり取りする際の危険性について紹介します。

スイッチ転売は一般人の参加率も高め?

ヤフオクやAmazonの出品者を見る限り、ネット上のスイッチ転売の多くは、一般の方によって行われています。

ヤフオクを中心に、評価や出品物を見る限り以下のような傾向がありました。

・評価が低い、信頼できなさそうな出品者が多い
・着払いでの取引の割合が多い
・出品期間、お支払い期限がともに2日以内
・2~3台同時など複数台出品している傾向にある
・アイコスやブランド品、プレミア酒の転売も並行

出品者に「一般の方」が多いと表記したのは上記特徴があるためですが、全体的に入金までの期限が短かったり、説明が簡易であるのに対してノークレームノーリターン表記は際立っているなど、取引しにくい出品者が多い印象でした。

いわゆる、自分だけの利益を考えた転売屋さんが多く存在してるということになりますが、品薄に拍車をかけ、中古相場が高沸する一因となっていることから、世の中からの評判はあまり良くありません。

横流しで簡単に1万円ほどの収入になり、最近では匿名取引で身元を隠したり、取引履歴がわからないようにできるフリマアプリも流行していることから、迷惑さを伴う転売に拍車がかかっています。

繰り返しの転売は古物営業法違反に…

単なる迷惑行為と認識している方もいると思いますが、繰り返しの転売行為を行うには古物商許可を取得している必要があります。

家電量販店などでも1家庭1つまでというような形で販売されているので、ヤフオクでも2~3個以上、または定期的に繰り返して販売されている場合には、転売目的の出品と考えるのが妥当ではないでしょうか。

その際、どの程度法律に従って販売しているかを簡易的Amazonの出品者の状況をに調べると、出品者の5割~8割ほどの高い確率で無許可営業の可能性が有ります。

新品として販売すれば免除されると考えている方もいるようですが、小売店から買った時点で保証期間が開始されるので、厳密にいえば中古品(古物)となります。

自身でオークション等で商品を販売していたり、逆に購入したり、リサイクルショップや質屋に行くと新品と中古品の商品が混在していたりします。 言葉の通り新しいままの未使用や未開封も含め

自身も未開封の「新品」同様の商品をネット販売するときは、保証期間が1年間ではないことを明記して販売していますが、Amazonで販売される商品には保証期間の記載がなく、転売品と思われる一般個人の出品でも1年保証が受けられるかのような怪しい状態で出品されているものも多くあります。

いずれにせよ古物商許可は必要になるので、こういった怪しい転売屋さんからの購入を自身は控えるようにしています。

古物商許可については以下の記事で詳しく解説しています。

せどり・副業転売は、手っ取り早く収入を上げる方法として大人気ですね! 古物商許可が必要・不要といった記事が増えてきているみたいなのですが、10個以上のサイトを見ても内容が真っ二つ

古物商許可は転売(中古品販売)において取得の必要がある許可の1つですが、それ以外にも対応しなければならないのが税金の問題です。

売買で稼いだ差益は課税対象となり、税金を納める必要があります。

本業の転売か、会社員の副業など、立場によって収入の区分は変わってきますが、転売は基本的に所得が増える行為となります。

会社員の副業の場合、転売の収入は雑所得となるので、源泉徴収される給料とは別に確定申告・納税が必要になる場合があります。

が、実際には税金を納めていない方もおられると思われ、脱税でも問題になってきます。

<参考記事 >

政府が「働き方改革」として正社員の副業を後押ししていることや、副業を容認する企業が増えてきていることもあり、今後副業に取り組む方が増加する傾向にあると思われます。 副業を始める理

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システムを利用しないネット売買には注意

取引サイトを利用したネット売買であれば、独自のシステムで、詐欺行為防止や商品未着に対しての補償が受けられる場合があります。

一方で、品薄に便乗してtwitterなどのSNSなどでもtwitterを販売しますとの投稿が相次いでいます。

こちらの場合、システム上で不正行為を防ぐ手段が備わっておらず、ほとんど相手の身元が分からない状態でやり取りが進むため、取引すると詐欺被害に合う可能性が高まってきます。

そして、実際に商品が届かないとの被害投稿も相次いでいます。

電話番号を提示されても、つながらなくなったり虚偽の物であることはよくあり、銀行口座も犯罪用に入手されている場合もあります。。。振り込みの代わりにAmazonギフト券というのも良くある手口です。

支払い連絡後に音信不通となったりすることもありますが、この段階では債務不履行になることがほとんどで、被害届を受け付けてくれないことも多く、返金や商品の送付を請求するにも自力での対応が必要となってしまいます。

不正に代金を入手する側も、数件程度では詐欺行為に問われず民事上の問題となることを悪用してか、怪しい書き込みは絶えず行われています。

一方、取引システムを利用しないネット売買で信用できるのは、HPを利用してネット取引をする古物業者くらいなもので、募集から売買契約まですべてSNS上で行う場合、違法営業に該当してもおかしくない行為です。

特に見ず知らずの相手と取引する際、取引システムを利用しない場合には、金銭的なメリット以外にいろいろと問題があると認識しておくと良いでしょう。

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Amazonギフト券での送金と危険性

代金をAmazonギフト券で支払うことを求められた場合、さらに危険性が高まります。

支払い側が現金払いで簡単に支払えるように配慮しているとも考えられなくはないですが、危険性が高い支払方法である理由は明確で、お金のやり取りに銀行口座を使用しないため身元がばれにくいこと、10%近い余分な手数料を支払ってでも換金するメリットがある場合を考えると、詐欺行為に利用しやすいことがあげられます。

不正入手されたギフト券の一部は、Amaten等のギフト券売買サイトに流れるので、後日不正ギフト券による2次被害が起こる場合があります。

amaten等、コンビニ等で購入可能なギフト券(ギフトコード)をの売買を仲介するサイトが、近年増えてきているように思います。 通常、各サイトで額面分のお買い物に利用できるギフト券

多くのギフト券売買サイトでは取引後30分以内にエラーがあった場合のみ返金の対象としており、それ以外の場合には、一切対応を行わず、一切責任を負いませんとしています。

つまり、30分経過後はそのギフト券が詐欺被害で入手されたものだと判明し、アカウント残高が没収されたとしても一切対応を行わないということになるので、詐欺行為にも悪用されやすくなってしまっています。

ギフト券売買サイトも、こういった不正入手されたギフト券によるリスクを分かりやすくPRしないで運営されているケースがあり、詐欺行為に加担していると思われても不思議ではありません。

そんなギフト券売買サイトですが、ギフティッシュというギフト券売買サイトでは不正入手ギフト券の規制強化が行われています。


2017年7月~となりますが、昨今のギフト券の詐欺行為における支払い利用と、第三者機関の要請より以下のように取り締まり強化が行われます。

<不正入手ギフト券出品者の利用制限>
出品ギフト券が、「ロック」又は「不正入手によるギフト券である」旨の理由により、
購入者においてギフト券の有効確認ができなかった場合、または上記理由により後日出品ギフト券が使用できなくなった場合

従来の2回⇒1回でアカウント利用停止及び、売上金等の引出しを保留

<一部ギフト券の出品制限>
ギフト券番号が「AQ」「WA」から始まるAmazonギフト券の出品を禁止

⇒コンビニで入手可能なギフト券のようです。詐欺での不正入手のターゲットとなるギフト券の大半はコンビニで入手されているためのようです。

ギフト券売買サイトで換金できなくなったからといって詐欺被害が防げるわけではありませんが、現実にギフト券で支払わせる詐欺が横行していることは、こういったところからも把握することができます。

まとめ

任天堂スイッチが届かない詐欺行為を例に、怪しいネット取引とAmazonギフト券での支払いの危険性について紹介しました。

法律や詐欺事例について知識があれば、一瞬で怪しい話というのは判別可能なので、未成年者を中心に知識のない善意で取引を進める方に被害が起こっているようです。

中古品売買といえど、業者が行わないSNS上での売買は怪しい以外の何物でもなく、わざわざAmazonギフト券を支払い方法にしてくる場合には、より一層危険性が高まります。

現在はフリマアプリとスマートフォンの普及もあってネット取引への敷居が下がってきていますが、取引を行う出品者自体やその形式にに問題があることも多いので、できる限り店舗やネット販売する特商法に基づく記載のある業者など信頼できるところから、最低でもシステムを介して取引をすることをお勧めします。