amaten等、コンビニ等で購入可能なギフト券(ギフトコード)をの売買を仲介するサイトが、近年増えてきているように思います。
通常、各サイトで額面分のお買い物に利用できるギフト券は額面通り定価で販売されますが、ギフト券売買サイトなどでは5%~10%ほど安く購入できる場合があり、節約という観点からも人気があります。
一方で安く提供されるギフト券によるトラブルも報告されており、お得とはとても言えない面もありますので、今回はギフト券売買サイトでのギフト券の危険性について紹介します。
取引サイトでのギフト券売買の仕組み
Amatenやgiftissue、アマオク!などのアマゾンギフト券や楽天ポイントギフトカードの取引の仕組みを簡単に解説します。
<取引の流れ>
出品者:取引サイトに提供するギフト券・コードのPIN番号を入力して出品
購入者:販売価格、額面に同意の上で商品購入
購入者:購入後30分以内にギフト券・コードを登録し、有効性を確認
⇒問題なく登録でき、問題が無い場合には取引確定する
※取引の成立後のキャンセルはいかなる場合も不可となる
⇒無効な場合は、30分以内に申告があった場合のみ、出品者・購入者間で協議の上、取引の中止が可能
出品者:販売価格より手数料を差し引いた金額が出金可能な残高に反映される⇒出金申請により口座への出金が完了する
表面上注意すべき点は、確認もせず取引確定を行ってしまうと返金が受けられないことくらいです。
現金同様に利用できるポイントやギフト券が5%~10%ほど安く入手できる場合もあることから、現在でも人気があるようです。
Amazonギフト券は規約上は転売禁止
余り知られていないかもしれませんが、Amazonギフト券や楽天ポイントギフト自体の転売(売却)は禁止されています。
Amazonや楽天での表記は以下のようになっています。
法律で要求されている範囲を除き、ギフト券に金額を補充すること、およびギフト券を再販売その他対価をもって譲渡すること、換金することまたは他のアカウントで使用することはできません。これらの制限に反して取得されたギフト券につきましては、アマゾンまたはその関連会社は、利用をお断りする場合がございます。アマゾンサイトのアカウントに登録されたギフト券の未使用残高は譲渡できません。(アマゾン)
楽天ポイントギフトカードまたは楽天スーパーポイントの再発行、返金、返品、換金等をすることはできません。なお、獲得後に楽天スーパーポイントを第三者に譲渡することはできません。(楽天)
Amazonギフト券や楽天ポイントギフト自体はプレゼント向けにも利用されるので、譲渡自体は一般的に行われています。
また他の金券類と同じように、売却自体も不要品としてであれば問題ないと思われるため、ギフト券売買サイトが運営されているのではないかと思われます。
一方で、不正取得された可能性のある商品も多数流通しているため、未承認サイトとして購入しないように、Amazonや楽天からは注意喚起がなされています。
2017年7月時点でのAmazonでは未承認サイトとして以下のサイトが掲載されています。
・amaten https://amaten.com/
・アマオク! https://amaoku.jp/
・giftissue http://giftissue.com/
・ギフトレ https://gifttrade.jp
・amaqlo https://amaqlo.com/
・ギフル https://giftapple.jp/
・amafan https://amafan.jp/
・あるじゃん http://arujan.biz/
・新栄ギフト http://www.shinei-gift.com/
・アマ市場 https://amaichiba.com/
・プリペ https://puripe.net/
・ギフトバンク http://www.syoppingwaku-genkinka.net/
・アマゾンギフト買取 七福神 http://ama-shichifuku.net/
・ギフトダイレクト http://www.gift-direct.com/
こういった売買サイトが乱立している背景には、相手側には住所を伝えずに売却可能なので抵抗感なく利用でき、また様々な事情からAmazonギフトなどを換金して現金化したいという需要が多いためと思われます。
アカウント停止と詐欺被害・加担のリスク有
ギフト券売買サイトのギフト券を販売されている方を見ると、異常に出品数が多い方が見受けられます。
個人の不要のものならせいぜい3桁くらいまでだと思いますが、数千、数万の取引実績がある方がいるのは、クレジットカードのショッピング枠現金化および現金化業者の利用、詐欺行為で入手したギフトコード番号の現金化利用の可能性が高いためと思われます。
詐欺行為で入手したギフトコード番号は、泣き寝入りする被害者もいるため、すべてが利用停止になるわけではありませんが、数日~1か月経過しても登録したサイト側からアカウントの利用一時停止や、登録したギフトコードによる残高が没収されるケースが存在しています。
買った分のギフト券を使い切ってしまえば、ギフト券の没収からは逃れられる場合もありますが、アカウント停止のリスクは常に付きまといます。
自身は楽天のアカウントが一時止まったことがありましたが、ポイント残高が20万円分ほどあったので、5万円分のギフト券×2枚購入でのたった数千円の節約のために、それ以上の価値を失う笑えない状況になりかけたこともあります。
アカウント停止で済めばまだ良いのですが、間接的に詐欺行為等の不正行為意図せずに加担してしまうことにもなり、また発行元もギフト券売買サイトも、ギフト券が無効になった際の保証はしてくれないので、個人的には安さに見合った価値が無いと考えています。
どうしても使いたい場合は、その都度使い切り、かつポイントも貯めないといった自衛策も必要となってきます。
売買サイトでのギフト券の危険性まとめ
ギフト券売買サイトにおけるギフト券売買の入手及びその危険性について紹介しました。
表面上は、お得にお買い物するアイテムとして利用できますが、安さの反面、訳ありすぎる出品も多数あり、後々詐欺被害やアカウント停止になったとしても、取引相手の個人情報が不明のため泣き寝入りになることがほとんどです。
ある程度自衛策を立てることもできますが、販売元の注意喚起のとおり、ギフト券売買サイトでの購入はリスクが高く、販売額と見合ってないことも多いので販売先より入手したギフト券をお買い物に利用するようにしましょう。