ここ最近はライトユーザーや節約志向の利用者を中心に、格安SIM・格安スマホをメイン回線にするユーザーが増え始めています。
管理人自身は、メイン回線は現在も、これからもauスマホを利用しますが、長期利用者向けのポイント制度である「auSTARロイヤル」を2016年11月より開始したことで、これまで以上にお得に利用できるようになりました。
今回はauSTARロイヤルという制度について紹介します。
長期利用者向けの優遇制度登場の背景
総務省が求める長期利用者向け施策の一環と思われますが、これまで端末を頻繁に乗り換えるユーザーを優遇していましたが、利用者間での公平な料金負担のために、MNPなどでの過剰な端末の値下げ販売廃止に伴い、長期利用者特典がドコモ、au、ソフトバンクの3社で新設されました。
かつて家族まとめて乗り換えでの高額キャッシュバックや、MNPを繰り返して入手した新品同様の端末を転売して利益を得る方々も見受けらました。
1台で数万円という単位で儲かるので、大量に行って詐欺行為で逮捕されたり、高額報酬が得られるバイトという名目で実践方法を指南して報酬を得ようとしている方も。
その原資はもちろん利用者の料金から捻出されているので、実質的にはMNPを利用しない各キャリアの長期利用者がより多くの余計な料金を支払うこととなり、不公平な状態となっていました。
今回のauSTARロイヤルなどの長期利用者向けの優遇制度は、同じ携帯会社を長く利用しているユーザーほど割引や獲得できるポイントが大きくなり、継続利用者の方が料金がお得になるように設定されています。
公平な料金負担となっているかは判断が分かれるところですが、これまでの不公平さが解消する方向の良い制度と言えます。
auSTARロイヤルは長期利用者向けポイント制度
auSTARロイヤルは、ドコモやソフトバンクと異なり、長期利用者向けポイント制度としてサービスを提供しています。
利用料金の直接の値引きではないため、不評だった面はありますが、獲得できるポイントを利用すれば実質の割引に変わりないので、ここでは良い方向として考えます。
最短契約4年目から長期利用特典としてWALLETポイントが獲得でき、16年目に獲得できるポイントの割合が最大となります。
ポイントが獲得できる対象者や、ポイントは以下のとおりです。
<auSTARロイヤルの割引対象者>
・auスマートフォン、ケータイのデータ定額加入者
・au契約年数4年以上(16年で獲得ポイントがMAX)
<auSTARロイヤルでの獲得ポイント>
データ定額料金1000円ごとに、利用年数に応じたポイント数が獲得可能です。
※auスマートバリュー適用時は、auスマートバリューでの割引分を差し引いたデータ定額料金が算出対象。
利用年数に応じたポイント数は以下のとおり。
(1WALLETポイントは1円相当)
契約年数 | 獲得できるポイント |
---|---|
4年目~6年目 | 1000円ごとに20WALLETポイント |
7年目~9年目 | 1000円ごとに40WALLETポイント |
10年目~12年目 | 1000円ごとに60WALLETポイント |
13年目~15年目 | 1000円ごとに80WALLETポイント |
16年目~ | 1000円ごとに100WALLETポイント |
16年以上契約すると、1000円ごとに100円分のポイントが獲得できます。
データ定額5(5GB)のプランを契約している場合、auSTARロイヤルにより500円分のポイントが獲得できるため、年間で6000円分の節約につながります。
2年で1万2000円になるので、端末を機種変更で一括購入する際に利用すれば、機種購入の負担軽減にもなります。
auSTARロイヤルで年間数千円お得に
auSTARロイヤルで年間いくらお得になるか、データ定額の支払金額と、利用年数に応じて獲得できるポイントを表にまとめました。
定額料金 | 4年目~ | 7年目~ | 10年目~ | 13年目~ | 16年目~ |
---|---|---|---|---|---|
3000円台 | 720 | 1440 | 2160 | 2880 | 3600 |
4000円台 | 960 | 1920 | 2880 | 3840 | 4800 |
5000円台 | 1200 | 2400 | 3600 | 4800 | 6000 |
8000円台 | 1920 | 3840 | 5760 | 7680 | 9600 |
auを16年以上利用しており、毎月データ定額30(30GB)で、8000円の料金を通信費として支払っていると、年間で1万円分近くのポイントが獲得できます。
2年間だと2万円近くになるので、機種変更の際に旧端末を下取りに出し、一括購入する際にauSTARロイヤルで貯まったポイントを活用すれば、高い端末費用を支払う際の負担軽減にもなります。
iPhone6⇒iPhone7(32GB)と機種変更する場合、端末代金が約8万円、端末下取りが2万5千円ほどなので、auSTARロイヤルで獲得ポイントを考慮すると端末代金が半額以下とお得に機種変更が可能です。
元々がデータ定額費用で5000円のプランの場合、獲得できるポイントは下がってしまいますが、それでも10年以上継続利用すれば年間3000円ほどのポイントが獲得できます。
iPhoneの端末代金値上げにauSTARロイヤルでの獲得ポイントが食われないかと気になってしまいますが、自身は機種変更時までポイントを蓄えておいて、一括して利用するつもりです。
もちろんau walletにチャージして都度お買い物に活用することも可能ですので、他社の直接値引きには及びませんが、利用する上での制約は最小限にとどまっています。
auスマートバリュー適用でお得な運用も
auSTARロイヤルはデータ定額費用は下がってしまいますが、auスマートバリューとの併用が可能です。
一人世帯であればインターネット回線の代金を割り引くauセット割の方がよりお得になりますが、家族で複数auスマホを利用している場合はauスマートバリューとともにauSTARロイヤルに登録することで月々の料金を抑えることが可能です。
現在の請求されている料金を元に、実質的な月額費用を算出します。
※iPhone7はAppleストアで定価販売されていることを踏まえ、毎月割額は月額費用に組み入れて計算しています。
<契約内容:iPhone7 32GB 端末費用一括払い>
・カケホ:2700円
・データ定額3+LTE NET :4500円
・ユニバーサルサービス料:2円
・毎月割:-2445円(請求総額より割引)
・スマートバリュー割引:-934円
・消費税:501円
合計:4324円
<ポイント還元などによる割引>
・au請求代金に対するポイント:40円分
・クレジットカードによる還元(1.5%還元):65円分
・auSTARロイヤル(16年以上):300円分
実質代金:3919円
楽天モバイルでもかけ放題サービスはありますが、同等の3.1GBプランで計算した場合、ユニバーサルサービス料・税込みで4300円が端末とは別に請求される料金になります。
楽天モバイルでは楽天市場の利用状況(SPUプログラム)によって割引は受けられるため、楽天モバイルの方が実質代金としてはお得になる場合が多いかと思いますが、請求額だけを見れば同じレベルまで引き下がります。
auSTARロイヤルの貢献度は決して大きくはありませんが、特にau回線を利用し続けたい利用者にとってはメリットがあるサービスとなっています。
auSTARロイヤルまとめ
auの長期利用者特典であるauSTARロイヤルについて紹介しました。
長期間利用する平均的なユーザーであれば年間数千円分単位でポイントが獲得でき、高止まりする通信費用を抑える1つの手段となります。
auの場合はauスマートバリュー、auセット割とあわせて利用することで、月額費用をさらに抑えることができるので、auスマホを利用する場合にはこれらの割引制度とともにうまく活用しましょう。