イオンやマックスバリュ等でのお買い物時に、株主優待やカード・WAON・商品券を活用し、割引額・還元額が最大となるお得な買い物の方法、およびシミュレーションで計算した割引率を紹介します。

イオンやマックスバリュでの割引・還元内容

はじめに、イオンやマックスバリュなどでの買い物において、割引や還元が受けられる方法やキャンペーンなどを整理します。

支払い前の割引(5%offキャンペーン)

イオンやマックスバリュでは、お客様感謝デーとなる20日、30日買い物するなど、以下の通り特定の日に買い物することで、対象外商品を除き全品5%offとなります。

<キャンペーン項目>
・お客様感謝デー5%off(毎月20、30日)
・サンキューパスポートでの5%off(不定期)
・G.G感謝デー5%off(毎月15日)

お買い物できるタイミングは限られてしまいますが、毎月の指定日、または不定期にイオンカードの利用により届くサンキューパスポートの期間であれば対象外商品を除き全品5%offでの買い物が可能です。

今回は最大割引の場合になるので、お客様感謝デー等の5%off適用を受けるものとして考えます。

<参考:対象外商品>
たばこ/切手/印紙/商品券/イオンギフトカード/ギフト券/WAON発行手数料/書籍、雑誌/ゲーム機本体/一部ブランドショップ・ブランド商品/調剤薬品/酒ギフト/ビール・発泡酒・第3のビール/早期予約商品/リフォームコーナー/携帯電話売場/工事費・配達代金等サービス料金等

⇒食料・飲料で対象外となるのはビール類くらいで、今回の割引での買い物は食品類には影響なく適用できます。

支払いでの割引・還元

お買い物で割引・還元を受ける中心部分です。制度上、項目を2つに分けて検討します。

<先行して適用>
・株主優待お買い物割引券による割引
(1000円枚に1枚100円分利用可)

<支払金額に対しての還元>
1.イオンオーナーズカードキャッシュバック
2.イオンカード、WAON払い、商品券等、支払いによる還元

お客様感謝デーでの購入の場合、先行して5%offの効果を受けた後、株主優待お買い物券での割引⇒支払い金額での還元という順番で割引・還元が適用されます。

支払いでの割引・還元に関しては以下の記事を参照ください。

全国展開しているイオンおよびマックスバリュなどのイオングループでのお買い物で、株主優待を活用することで、普段から常時1割引きも可能となる方法を紹介します。 イオンやマックスバ

その他キャンペーンでのポイント

イオンやマックスバリュでは上記のほかにも、特定日や特定商品を対象に獲得できるポイントが増えたり、ボーナスポイントが獲得できるキャンペーンを開催しています。

一方で、この部分に関するポイント還元まで考慮すると、お客様感謝デーなどで5%オフとなるすべての商品に対して、購入する商品や年齢(G.G感謝デー適用有無)で還元率が左右されてしまうので、今回は除外して考えます。

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お客様感謝デーでの5%offは切り上げで適用

お客様感謝デーなどでの5%offの効果は、お買い物額全体ではなく、個々のお買い物に対して適用されます。

そして、5%offでの割引は割引額で端数が生じた場合、文字通り5%offを達成するため切り上げられます。

例えば、税込み188円の商品の場合、価格の5%は9.4円ですが、端数が生じる場合は小数点以下が切り上げとなり、10円割引となります。

この1点のみを購入した場合、割引率は10÷188×100=5.32%となります。

一方で198円の商品を購入した場合、割引率は10÷198×100=5.05%となり、割引率はほぼ5.00%となります。

購入する商品の単価によっても若干左右されますが、今回は100円~500円前後の商品をメインに購入して0.1%のボーナスがあると想定し、割引率5.1%として計算に利用します。
(すなはち、1000円分の買い物で、1円余分に割引を受けられることに相当)

100円前後の商品を多く買う場合には、もう少し割引率が良くなる場合もあるので、状況に応じて計算してみてください。

株主優待お買い物割引券による割引

株主優待お買い物割引券は、イオン北海道やマックスバリュ東北など、イオングループでの株主優待として獲得できます。

そしてお買い物割引券は、お客様感謝デーによる割引適用後に、支払額1000円につき1枚(100円割引)が利用できます。

イオン(8267)の株主優待とともに人気があるのが、イオンのグループ企業の株主優待です。 そのイオングループの中でも5%台と高い利回りが期待できるイオン北海道(7512)を紹介し

ここで、お買い物割引券による効果の考え方は、入手方法なども踏まえて2通りあります。

お買い物割引券の効果を10%offとする場合

イオン北海道やマックスバリュ東北の長期保有株主となり、お買い物割引券を獲得している場合、はたまた知り合い・親族等から無料で譲ってもらった場合、額面通り10%offになるお得な割引券として考えることができます。

優待利回りという観点からは、追加で割引を受けられているわけではなく、また日々の買い物に利用した時点で優待の効果を得られるため、必ずしもお得とは言いきれません。

自身は換金後の利回り5%前後での優待株をいくつか保有していますが、利回りを重視して購入する場合、イオン北海道以外は積極的に買う必要はないと考えています。

2016年1月、日銀の「マイナス金利」の影響を受け、2016年5月現在での一般的な銀行の普通預金金利が0.02%→0.001%となっています。 100万円を1年間運用するとたったの

優待目的での取得であれば、ほかの株銘柄でも同程度の利回りがあるものはあるので、あくまでも無料で入手できる(とみなせる)場合に限っての話となります。

お買い物割引券の効果を2%off前後とする場合

利回りのみを重視した投資では、あまりお買い物割引券の優待取得は得策ではありませんが、金券ショップなどでの中古で入手する場合にはメリットが生じる場合があります。

イオンのお買い物割引券はおおよそ割引を受けられる額面の80~90%で販売されています。

底値近くで探せば額面の80%での購入も可能で、期限間近だと半額近くで販売されていることもあるようです。

ここで額面の80%(2割引き・100円割引券を80円で購入できた場合)で入手できた場合の割引率は、購入時の割引率にお買い物券を利用できる割合を掛け合わせたものとなります。

今回は2割引きで入手したお買い物券を、1000円ごとに1枚・100円(つまり支払額の1割まで)利用できるので、お買い物券を中古で入手した場合の割引効果は2%offとなります。

なお、株主優待お買い物券をヤフオクなどで販売すると、良い条件で額面の80%ほどで換金できるので、先ほどの10%還元の効果も、利用と換金時の差額を考慮して、実際は2%還元くらいともみなせるので、2%還元のほうがより現実的な数字になります。

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イオン株主優待・オーナーズカードによる還元

お客様感謝デー、お買い物割引券での割引を受けた後の金額が現金やカードなどでの支払い金額となります。

イオンの株主優待であるオーナーズカードを保有していれば、割引を受けた後の金額に対して最大7%のキャッシュバックを受けることが可能です。

イオン株は、株主優待をうまく活用することで配当と合わせた利回りが5%以上で運用可能で、小額から運用可能な資産株としてもお勧めな銘柄です! 使い方や、利用可能店舗、注意点について紹

優待としては、100株での3%キャッシュバックを受ける方が効率が良いのですが、長期保有で大量の株を保有し続けることを前提に、最大となる7%還元が受けられるとして計算します。

支払い手段による還元

効果的に割引を受けられる支払い手段は、WAON(イオンカードセレクト)、イオン商品券+WAON POINTカードのいずれかとなります。

オーナーズカードと併用可能なイオンカードでの支払いは1.0%にとどまりますが、上記の支払方法では1%を超える還元率が期待可能です。

WAON(イオンカードセレクト)での支払い

WAONでの支払いによる還元率は通常0.5%還元(200円につき1ポイント)、SMART WAONでの0.2%還元(500円につき1ポイント)を合わせると合計0.7%還元となります。

ここでイオンカード系列の中で、唯一WAONチャージによるポイントを獲得できるイオンカードセレクトを利用すればさらに還元率を高めることが可能です。

現状では、最低でもチャージ時に常時0.5%還元、利用金額によってはボーナスでチャージ時の還元率が上昇して最大1.5%還元が受けられるので、WAONでの支払いによる還元率は最大2.2%にまで達します。

ただし、2.2%還元となるにはイオンやマックスバリュで普段からお買い物する必要があるので、こちらに関しては事前に準備したうえで利用する必要があります。

普段でも1.2%還元となるので、お客様感謝デーではイオンカードを利用するよりも、イオンのオーナーズカードとともにイオンカードセレクトでのWAON払いを利用するのが無難です。

イオンやマックスバリューなどのイオン系列店でお買い物する際にお得なクレジットカードであるイオンカードセレクトについて、魅力的な特典を中心に紹介します。 イオンでのお買い物に特

イオン商品券の入手&支払い+WAON POINTカード

イオン商品券を入手できれば、事前に購入するという手間は必要になってきますが、WAONでの最大2.2%還元よりも簡単に、同程度あるいはそれ以上の還元を受けることが可能です。

イオン商品券はおつりの出る商品券で、イオンでのお買い物でもイオンのクレジットカードやWAON、現金払いと同じくオーナーズカードによるキャッシュバック対象となりつつ、支払いを行うことが可能です。

額面より安く入手したい場合には、金券ショップやヤフオク、フリル(フリマアプリ)などを利用することになります。

基準となる金券ショップでは額面の98.5~99.0%で販売されていることが一般的です。

ここでイオン商品券(1000円券)を額面の98.5%で入手できた場合、併用できるWAON POINTカード(0.5%還元)とあわせて2.0%還元と、WAONでの還元率がMAXとなる2.2%還元の場合に匹敵します。

さらに、フリルを利用する場合には、dケータイ払い+や楽天Payのキャンペーンや、フリル内のクーポンに合わせて購入することで、額面より5~6%、場合によっては10%近く安く購入することが可能です。(今後商品券類がフリル内で禁止出品物となってしまう可能性もありますが、現状は購入可能です)

金券ショップなどで販売されている商品券の中でも人気があるのが、イオンの商品券です。 額面より安く購入する方法や、お得な使い方、イオン・マックスバリュなどでのお買い物ユーザーを中心

※2017年12月追記:イオン商品券を含む商品券類がフリル内で購入不可となったため、現在では大幅に安く入手することは難しくなっています。

今回は先ほどのWAON払いの2.2%還元に加えて、イオン商品券+WAON POINTカードの効果とあわせて、6%還元、11%還元の3つのケースを支払いでの還元として想定します。
(イオン商品券利用時は、イオン商品券自体を額面の94%、89%で入手したとして計算します。)

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割引率シミュレーション|買い方と還元率

最後に、実際の割引率を1万円分の商品を購入することを前提に考えます。

買い物する際の条件を表に整理します。

項目 割引・還元率および条件
お買い物5%off 割引率5.1%(お客様感謝デーなど)
お買い物割引券 ・割引率10%(優待や無償譲渡等で獲得時)
・割引率2%(中古での調達時)
オーナーズカード 還元率7%
支払い方法 ・還元率2.2%(WAONまたはイオン商品券)
・還元率6%または11%(イオン商品券/フリルで調達)

<1.お客様感謝デー5.1%off>
はじめにお客様感謝デーの効果適用で、5.1%offとなり、お買い物優待券利用前の支払い額は9490円となります。

<2.お買い物割引券10%または2%割引>
9490円に対し、9枚・900円分の割引券が利用でき、8590円の支払いが必要になります。

割引券の割引率10%の場合には9%off、割引率2%の場合には、現金720円の支出とともに1.8%offとなります。

<3.オーナーズカードでの7%キャッシュバック>
最終的な支払額8590円に対し、7%還元が受けられます。
還元額は601円、元々の1万円からは約6%還元に相当します。

<4.支払い方法での還元>
2.2%還元時
WAONチャージ1.5%還元:128円
WAON支払い時0.5%還元:42円
SMART WAON 0.2%還元:17円

⇒合計187円還元

6%および11%還元時
6%還元時の場合、1枚940円で入手したイオン商品券1000円券を9枚利用して支払いします。

イオン商品券での買い物時はおつりが出るので、60円×9=540円が還元されることになります。

同様に11%還元時は110円×9=990円が還元されることになります。

以上の結果を表に整理します。

項目 1万円分の買い物に対する割引・還元額
買い物券割引率10% 買い物券割引率2%
お買い物5%off 510円
お買い物割引券 900円 180円
オーナーズカード 601円
支払い方法 WAON2.2%還元:187円
商品券6%還元:540円
商品券11%還元:990円
還元割引率合計 WAON:22.0%
商品券6%:25.5%
商品券11%:30.0%
WAON:14.8%
商品券6%:18.3%
商品券11%:22.8%

常時実践可能な場合もある、WAONまたはイオン商品券を活用した2.2%還元で支払った場合、少なくとも15%近く割引を受けて買い物できることになります。
(株主優待お買い物券の割引率2%の場合)

イオン商品券をどれだけ安くできるかが割引率を左右しますが、フリルが現状のまま(手数料無料かつ商品券の取引が可能な状態)でdケータイ払い+や楽天Payのキャンペーンが今後も定期的に開催される場合には、還元率20%超えも十分に狙うことが可能になってきます。

誇張表現のようにも思いますが、株主優待お買い物券での効果を10%割引と考えた場合、少なくとも20%以上の割引、商品券の入手価格次第では対象商品が全品30%offで買えることになります。このように考えることも間違いではないので、最大割引を目指す際には、比較してより理想的な買い物環境に近づけると良いでしょう。

現実的には株主優待お買い物券の割引率2%の場合となる、15~20%割引を目安に安く購入できる環境を準備することをお勧めします。

イオンで最大割引となる買い物方法

キャンペーンや株主優待、支払い手段を最適化し、最大割引で買い物する方法を紹介しました。

お買い物優待券、イオン商品券の中古での安価購入や、イオン株の保有など環境整備に手間がかかることも多いですが、最大割引となれば20%を超える割引も可能で、節約につながります。

できる項目から実践し、今回紹介した最大割引を受ける際のお買い物条件に近づけて、お得な買い物につなげてください。