税金の支払いで、口座振替でなく納付書での現金払いや、クレジットカードを介して手動で手続きしている方もおられると思います。
理想は自動でクレジットカードから引き落としされることですが、残念ながら対応しているのは国民年金保険料位です。
自身は利用している口座が税金の種類によっては引き落としに対応していない場合があったので、クレジット払いor納付書での支払を採用しています。
今回はクレジットカードで税金を支払う際のメリットを中心に紹介します。
クレジットカードで税金を支払う際のメリット
≒管理人自身が口座振替を利用していない理由について紹介します。
口座振替にネット専業銀行が対応していない場合がある
自身は、楽天銀行をメインにしているのですが、税金に関してネット専業銀行が口座振替に対応していないことはよくある話です。
楽天銀行であれば東京都の一部の税金の口座振替に対応していますが、同じくネット専業の住信SBIネット銀行は2017年現在全く対応していません。
ゆうちょ銀行であれば全国の自治体で口座振替ができるはずですが、その他は地方銀行や信用金庫、労働金庫など居住地域によって異なってきます。
そのため支払の管理ができるように、メイン口座から引き落とされるクレジットカードまたは現金で支払いを行っています。
支払の先延ばし・キャッシュフローの改善が可能
口座振替の場合は支払日に現金が口座より出ていくことになりますが、クレジットカード払いであれば少なくとも1か月先に手元の現金が口座より出ていきます。
わずか1か月間ではありますが、手元に資金が残ることにより、わずかながら預金利息を得ることも可能で、給料やボーナス前にやりくりして先にほしいものを入手することも可能です。
また税金には毎月一定額を支払うもあれば、自動車税・固定資産税のようにまとめて請求が来る場合もあります。
例えば自動車税・固定資産税を2回払いで支払うようにすれば、余分な手数料がかからずに毎月の支払額のばらつきを抑えることも可能です。
※ただし、クレジットカード払いの場合、納税情報がシステムに反映されるまで2~3週間かかるので、急いでる場合には店頭で払い込み用紙にて納付する必要があります。
ポイント還元でお得に納税ができ時間短縮に
納税先の自治体にもよりますが、クレジットカード払いする場合、概ね0.8~1.0%の手数料がかかってきます。
一方で、クレジットカードの還元率はP-one Wizの場合1.5%となり納税者手数料を上回るので、手数料と還元率の差の0.5%ほどがお得になります。(国民健康保険料の場合は手数料がかからずお得です)
口座振替だとポイントがもらえないので、自宅からクレジットカード払いで納税できるのであれば、時間的なロスも最小限にとどめられます。
nanaco払いをした方がポイント的にはよりお得にはなりますが、時間節約という面では自宅からのクレジットカード払いが優れています。
自身はすべての税金は対応していませんが、対応しているものはインターネット上でクレジットカード払いで納税するようにしています。
クレジットカードで納税可能な税金
クレジットカードで納税可能な税金、納税可能なサイトおよびその種類をまとめておきます。
国民年金保険料
国民年金保険料の場合、他の税金と異なるのは、現金払いでもクレジットカード払いでも納税額が同じであること、並びに事前に管轄の年金事務所へ申し込みが必要であることです。
口座振替で前納すれば、現金払いやクレジットカード払いの支払額よりも1カ月当たり50円ほど割引になります。
一方で年金の1か月あたりの支払額は16490円(29年度)のため、還元率1.0%のカードで支払っても元が取れます。
申込は年金事務所または、自宅で申込書類を印刷して郵送する形でも手続きが可能です。
以下のような形で申込用紙を作成します。
手続きに1か月ほどかかってしまう場合があるので、カード払いする際は早めの手続きが必要になってきますので、注意しましょう。
Yahoo!公金支払い
Yahoo! JAPANのweb上から税金が支払い可能なサービスです。
対応している自治体や支払い可能な税金の種類は限られてきますが、0.8~1.0%程の手数料負担でクレジットカードでの納税が可能です。
また余っているTポイントも支払いに利用できるのも特徴です。
対応している税金・保険料は以下のとおり。
・自動車税、軽自動車税
・固定資産税
・住民税
・国民健康保険
・介護保険料
・後期高齢者医療保険
・個人事業税
・不動産取得税
東京都で税金払いに対応している自治体を表にまとめます。(2017/6現在)
項目 | 対応自治体 |
---|---|
軽自動車税 | 江東区、大田区、世田谷区、荒川区、足立区、葛飾区、立川市、武蔵野市、昭島市、小平市、国分寺市、西東京市 |
固定資産税 | 立川市、武蔵野市、昭島市、小平市、国分寺市、西東京市 |
住民税 | 江東区、世田谷区、荒川区、豊島区、足立区、葛飾区、立川市、武蔵野市、昭島市、小平市、国分寺市、西東京市 |
国民健康保険 | 江東区、世田谷区、豊島区、足立区、立川市、武蔵野市、昭島市、小平市、国分寺市、西東京市 |
23区内であれば、江東区、世田谷区、足立区がより多くの税金をクレジットカード払いで納付できるようになっています。
一方で新宿区や千代田区、港区など、23区内であっても住民税や国民健康保険の税金払いに対応していないところもあるので、活用できるかは自治体の方針次第のようです。
地方だと支払いを行う店舗まで距離がある場合もあり、クレジットカード納付がより便利になりますが、現状対応していないところだと、メインバンクでないゆうちょ銀行や地方銀行での口座振替を利用するか、わざわざ支払いへ行く必要があるなど不便な印象があります。
都税クレジットカードお支払いサイト
こちらは東京都内に支払う税金限定になりますが、固定資産税(23区内のみ)や自動車税などがクレジットカードで納付可能です。
自身は不動産投資に関する固定資産税の支払いで、都税クレジットカードお支払サイトを定期的に利用しています。
対応している主な税金は以下のとおり。
・自動車税
・固定資産税、都市計画税(23区内のみ)
・不動産取得税
・個人事業税
なお、自身が不動産取得税を支払った際も都税クレジットカードお支払サイトを利用したのですが、20万円を超える税金額だったため、1枚のnanacoで全部の支払が完了できませんでした。
幸いにも手持ちのnanacoチャージ可能なカードの還元率が1.0%、REXカードが1.75%の時代で支払手数料が0.8%ほどに収まったこともあり、クレジットカードで支払うことに十分メリットがある状況だったので、クレジットカード払いを活用してもお得さはほとんど変わらなかったこともありました。
国税クレジットカードお支払いサイト
こちらはこれまでの納税サイトよりもなじみの低い場合もあるかと思います。
理由は2017年1月4日から開始と歴史が浅いこと、会社員が副業で利益を得た場合の申告所得税など、収入があって納税が必要な場合、法人税や消費税など事業者向けの納税項目が対象になっていることです。
対応している主な税金は以下のとおり。
・申告所得税及び復興特別所得税
・消費税及び地方消費税
・法人税(連結納税を含む)
・地方法人税(連結納税を含む)
・相続税
・贈与税
・源泉所得税及び復興特別所得税
・酒税
その他記載していないものも含めると、全24項目が対象となっています。
消費税は副業で収入を得ていても納税対象になることは少ないでしょうし、相続税、贈与税は毎年1回払うようなものではないので、支払う機会が無い方も大勢だと思います。
逆にこれから納税する機会が出てきた場合、支払いが便利になるので、積極的に活用すると良いでしょう。
支払いは高還元率カードがお得
国民健康保険料を除き、クレジットカード納付にはおおよそ0.8~1.0%の手数料がかかってきます。
そのため、納税時には手数料よりも還元率の高いカード、キャンペーンで還元率が高くなっているカードを選ぶとよりお得に納税できます。
自身は今回楽天カードがポイント2倍となるキャンペーンの対象でしたので、REXカードに代わり楽天カードを利用して固定資産税を納税しました。
高還元率カードに関しては以下の記事を参考に。
ネット納税に対応していない場合はnanaco払いも
ネット払いにも対応してなく、口座振替もできない場合には、やむ終えずコンビニなどへ出向いて支払いをする必要が出てくるかと思います。
納税のためにわざわざセブンイレブンに時間をかけて出向くのはあまり得策ではありませんが、他に立ち寄る予定があったり、近くにある場合があれば活用したいところ。
手数料も考慮したクレジットカード払いの還元率が0.5%とすれば、nanaco払いの還元率は1.0%前後になるので、差し引き支払額の0.5%程がお得になります。
10万円支払っても500円程度の節約なので、20~30分も時間がかかってしまう場合にはあまりお勧めできません。
支払する場合には以下の記事を参考に。
クレジットカードでの税金支払いまとめ
クレジットカードでの納税可能な税金の種類が増え、支払い環境、時間短縮やキャッシュフローの観点からも便利に納税ができるようになってきています。
口座振替、納付書払い(現金・nanaco払い)とともにクレジットカード納付が選択でき、納税者にとって一番都合の良い方法を採用することが可能になってきています。
口座振替を利用していない場合、税金お得に支払いたい場合、選択肢の1つとしてクレジットカードで時間短縮かつポイント還元で得をしてみてはいかがでしょうか。