年末年始に販売されるお年玉付き年賀はがきは、実際に使用するだけでなく、金券としても利用価値があり、切手を安く入手したり、ポイント消化にも活用できます。

今回は金券ショップやヤフオク!、フリマアプリなどの中古市場で流通している年賀はがき200枚セットを購入すると、金券としてどれほどの価値があるかを紹介します。

年賀はがきの購入価格と購入先

年賀状が届く新年までの年末に年賀はがきを200枚単位でまとめて購入しようとすると、定価52円の年賀状で、おおよそ1枚当たり45~46円が安く購入できる目安の価格になっています。(2018年分の場合/年末~年始にかけて)

主な購入先と、支払い手段についてまとめてみました。

購入先 主要な支払い手段 ポイント等消化
郵便局 現金、カード(通販)
金券ショップ 現金
ヤフオク! 現金 Tポイント
メルカリ 現金、カード dポイント(dケータイ払いプラス)
フリル 現金、カード dポイント(dケータイ払いプラス)
楽天ポイント(楽天ペイ)
ビックカメラ 現金、カード ビックポイント

金券ショップ、ヤフオク!、メルカリ、フリルなどでは、キャンペーンなどの活用も含めて1枚当たり45~46円での購入は、年末付近であればそれほど難しくないと思います。

ビックカメラでははがきを定価販売しているため、ここに併記すると疑問に感じる方もいるかと思いますが、ビックポイントではがきの支払いが可能なことがポイントです。

例えば通常のポイント10%サービスの商品に+3%ポイントが増加するクーポンを組み合わせると、現金払いでも常時13%還元が実現可能です。

一方で、年賀はがきを買う場合にはポイントが付与されません。

仮にビックカメラで年賀はがきを購入する際、200枚10400円分をすべてポイントで支払うことを考えると、通常の13%還元となる商品でのポイントロスを回避したことになり、差し引き13%のポイント分、すなはち1352円分のポイントがお得になります。

現金換算すると、1割前後価値は下がるものの、こちらも同じく1枚46円前後で入手可能な方法になっています。

商品を安く買いたいと思って、ポイントまで考慮して価格を比較することは、ここ最近では一般的です。 ポイント5倍、10倍といったセールはよく見かけますし、中には20倍というものもあり

年賀はがきのとしての価値

年賀はがきの特徴の1つは、お年玉くじがついていることであり、当選すると切手シートなどの景品が獲得できます。

等級や商品などの情報を整理します。

等級 賞品名 当選割合
1等
(下6けた)
セレクトギフト(12万円相当)
or現金10万円
100万枚に1枚
2等
(下4けた)
ふるさと小包など 1万枚に1枚
3等
(下2けた)
お年玉切手シート
(82円+62円=144円分)
100枚に2本
(1枚当たり2.9円)

1等、2等の当選はあまり現実的ではありませんが、200枚セットで購入すると3等の当選は確実になります。

よって200枚セットで購入した場合、144×4=576円分の切手が獲得可能になります。

はがきとして利用する場合

年賀はがきは、そのまま懸賞応募用などのはがきとしても利用することができます。

残念ながら現行の52円で差出することは難しいですが、額面通り利用できる唯一の方法となります。

はがき200枚×52円=10400円
切手シート576円分

合計10976円相当

はがきを切手として利用する場合

交換手数料は1枚につき5円のため合計で1000円となります。

手数料は現金や、手持ちの切手で支払うほか、額面より交換手数料を差し引いた金額分の切手と交換することもできます。

交換する切手より手数料を支払う場合、9400円分の切手が入手可能です。

最終的、切手シート576円分を加算して9976円分の切手となります。

交換した切手を換金する場合

交換した切手を金券ショップで換金した場合を想定し、現金化した場合に手元に残る金額を算出します。(算出にはアクセスチケット.comの買取率を参考にしています。)

この場合、なるべく現行切手の100枚シートで交換することを前提に考えます。

先の10400円分のはがきを換金する際、切手に交換するはがきより400円分、3等の切手シート576円分、手持ちの現金を24円で手数料の1000円分を支払うことで、100円切手100枚シートと交換可能です。

100円切手シートは買取率94%となるため、切手への交換時の24円と合算して、最終的に9376円が手元に残る計算となります

1枚当たり46円で購入できた場合、200枚の価格が9200円になるので、換金すると100円、200円ほどお得になるという計算となります。

換金のための手間を踏まえると、単純に現金で割安な年賀はがきを買たものを換金する場合には、あまりメリットがない結果となります。

ポイント消化や切手の入手におすすめ

現金購入で利益を得ることを考えた場合、よほどの安価で入手できない限り、時間を浪費しているだけになってしまい、あまり効率的ではありません。

一方で、ポイント消化として購入する場合、または切手として考えた場合、先に説明した切手としての価値・換金額でも十分にメリットがある結果となります。

例えばポイント消化という観点では、少なくともクレジットカード決済できなくなる分の還元率低下を防ぐ目的や、有効期限による半ば無理やりの換金需要が存在するため、最終的に消費したポイント額面分以上の現金が手に入ることはメリットになります。

ヤフオク!で利用できるTポイントの場合、例えばJCBギフトカードが額面の1割増しで取引される場合もあるなど、最終的に利用したポイントに対して10%前後ロスが生じても、ポイントを現金化する需要があることからも、換金需要の高さがうかがえます。

このため、手間暇かければポイントが等価以上の現金になることは、十分メリットとなります。

もう1つメリットとなるのは、全額を切手として利用する場合です。

9200円⇒9976円分の切手となるので、額面の約8%オフで切手を入手できることになります。

買い方や時期・キャンペーン次第では、さらに安く入手できる場合もあるので、その分切手を安く入手できることにつながります。

近くに金券ショップがない場合には、この方法も切手を安く入手する方法として活用でき、また特に82円切手シートなど人気の高い切手は、金券ショップでもあまり割引率は高くないので、部分的にでもお得になる可能性があります。

2017年6月からの郵便料改定に伴い、定形外やゆうメールの大型郵便は値上がりします。 上昇分を打ち消すのは難しいですが、定形外郵便やゆうメール、ゆうパック等の料金を節約するための

まとめ

年賀はがきの金券としての価値について紹介しました。

安く買っての現金化ではあまり大きな利益は期待できないものの、ポイントの消化先として、あるいは切手を安く入手する手段の1つとして考えてみてはいかがでしょうか。