ネット検索で調べ物をする際、2、3ページ目と見ていくと3~6カ月以上新規記事が投稿されていない、更新が止まった個人ブログをよく見かけるようになりました。

ここ最近のこういった「放置された個人ブログ」には以下のような特徴があるように感じます。

1.総稼働期間(記事投稿期間)が3~6カ月前後
2.記事数が100未満、まれに100越え程度
3.個性の乏しい金太郎あめ的な記事内容
4.はてブロ、ワードプレスのsimpli…やsting…などを使用
(テンプレートのこと(たいていは無料))
.素人目に見ても文章力・内容に疑問を感じる…

全部当てはまらない場合もありますが、運営者自らの意思で更新を停止している場合、このうちの少なくとも4つは当てはまるように思います。

こういった項目も踏まえて、特に副業でのブログが続かずに更新が止まってしまう理由について考察してみました。

副業でのブログに安易な参入が多い理由

副業でのブログ運営が人気な理由に、大きく分けて以下のような項目があります。

・自宅などで時間・場所を選ばずに行うことができる
・初期費用が掛からないor数万円で開始できる
+在庫や備品などの先行投資や資格不要で始められる
・匿名でもOKで会社に副業がばれにくい
・成功すれば副業でも会社員並みの給料を定期的に得られる

それぞれの項目を見ると、これから始める方にとって都合の良い内容が並びます。

会社からの給料とは別に、積極的に自分自身の力で稼ぐことを体感したい場合には、選択肢が増えるのは非常にありがたい話です。取り組む方も増えており、良いテンプレートでも無料で使えるようになってきているので、なおさら選択肢として身近になってきているように思います。

一方で、「簡単にリスクなく始められる」ことの裏返しとして、参入障壁が著しく低くなっています。

パソコンとインターネットが利用できる環境があれば誰でも開始でき、簡単なものであれば1時間もあればブログを開始して最初の1記事目を投稿できる場合もあります。

このため、ブログ運営者が稼ぐことを目的としたブログが日々開始されていますが、運営目的・内容がしっかりと考えられていないブログも多いため、とりあえず開始してみたもののアクセス・収益が伸び悩んで放置されるケースが増えてきているように感じます。

少し話題がそれますが、同じように簡単にリスクなく始められる副業として、ここ最近「無在庫転売」が流行しています。

最近久しぶりにメルカリにアクセスすると、無在庫転売(業者っぽい)出品がほとんどなくなっていました。youtubeをはじめ検索してみると、2016/12/13夜からメルカリの規制が強
楽天市場やYahoo!ショッピング、ヤフオク!でも無在庫・直送転売屋、すなはち在庫を抱えずAmazonの販売店を倉庫・発送代行業者代わりに利用して商品を提供する個人・業者の出店が相

販売方法自体は問題ないのですが、規約違反となる販売所を利用するケースが後を絶たず、迷惑行為として運営側からたびたび規制や注意喚起が行われていたりするので、目先の利益のために安易な考えでブログ運営を始める方はこれと同様に多いのかもしれません。

副業でのブログが続かない理由

ブログが続かない理由は色々あると思いますが、営利目的で運用していて記事の盗用などの社会的な問題がない場合、ほとんどのケースにおいて「作業にかかる労力・時間と収入が釣り合わない」ことにあるのではないかと思われます。

特に記事を書き始めた当初は、いくらいい記事を書いたとしても読まれるまでには時間がかかるのではないでしょうか。

様々なケース、過去の自分自身のブログ運営も振り返りながらブログが続かない理由を考えてみました。

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仕事や生活環境の変化で時間が取れない

ブログを毎日書いている方からすれば言い訳のように感られますが、副業でのブログという位置づけであれば他に優先度合いが高いことがあれば、ブログを続けられなくなります。

特に最初のうちは、記事を書いても全く収益が上がらないことも多くあるので、ブログを書く時間が無くなってしまえば切り捨てるという選択をする方も多いのではないでしょうか。

自身は退職・起業準備のために毎月数千円程度ですが収益があったブログを1年放置してしまった経験があります。

もちろん1記事書いて1万円稼げる状態であれば続けていましたが、減る収益以上に追われているものがあったので、優先度合いの低いブログ更新はあきらめるという結果になりました。

他にも同じようなケースとして、安易な参入で始めたものの思ったように収益が伸びないので別ジャンルに鞍替えする場合、ブログ・サイトの運営サービスを乗り換える場合で、過去記事を切り捨てる場合が挙げられます。

記事の中身が悪くアクセス数が伸びない

更新の止まった放置されたブログを見ていると、記事の中身が薄く、時には間違った内容で運営者のメモ程度のレベルにとどまるものや、SNSに書くような日記風のものが多く見受けられます。

前者は世間一般でいう「クソ記事」であったり「根拠のはっきりしないいい加減な記事」、後者は「あんた誰?」って言われてしまいそうな芸能人が書くようなブログになっているものです。

自身も過去の記事では500文字程度の感想文レベルの内容に乏しいものが半数近くあったので、多くは後々削除することになりました。いま考えれば読者に対してはほとんど意味もなく、自分の記事数が増えるだけの自己満足のような内容になってしまっていました。

これらの内容はSNSであればあまり問題にはならないかもしれませんが、ブログ上では「役に立たない記事」、「よくわからない記事」となってしまいます。

有名人や企業の中の人が運営するサービスでもない限り、多くの方が「あんたが誰だってどうだっていい」と思われている状態でブログをスタートさせることになりますが、運営者のことを知っている方向けの記事を書いていてはアクセスされないのもある意味当然といえます。

利用者となる読者目線で有益・有意義な記事を書けるかどうかがブログ存続の鍵になっているように感じます。

競合の関係で良い内容でもアクセス数が伸びない

時間をかけて、内容も申し分ない記事を作成した場合でも、アクセスが伸びない場合は往々にしてあります。

その理由の1つに、古くから長期間運営しているサイトの影響が挙げられます。

ほぼ同じ内容であれば、これまでのサイトの評価がある古いサイトに分がある場合がほとんどで、残念ながら先行者に有利な状況です。

半年そこそこ、合計100記事未満程度のサイトであれば、こういった古くから運営している大きな・影響力のあるサイトの陰に隠れてしまっているままの場合が多く、そのまま時点で継続を放棄してしまうため消えて行ってしまうサイトも存在します。

実はこういった続かなかったサイトにも、意外とアクセスを集めている記事が1,2つある場合も多い。(検索順位が1,2位ということはあまりありませんが・・・)

ブログ・サイトが乱立している現在においては、先行者の作り出す壁を越え、アクセス数を集めていく必要があるため、競合するサイトからアクセス数を奪う位の気持ちでちょうどよいと感じます。

かといってアクセスされるために、内容を捻じ曲げた記事を作成するのも問題ですが、現時点ではまだまだこういった記事も多く見受けられます。

文章を書く能力・速度が不足している・・・

ブログを書くといっても、普段文章を作成しない方にとっては結構大変な作業になることも多いです。

まだ作文等で自分自身の意見をまとめるのが得意だったり、本業で文章や文字の打ち込みを行っておりタイピングにある程度の自身がある場合にはこの面での障壁は低いと思われます。

一方でスキルがない場合、恐ろしく時間がかかってしまうことがあるので、書いても書いてもアクセスが伸びない時期は特に苦痛なのではないでしょうか。

趣味のニッチな内容に特化したものでない限り、見劣りしないためにはある程度の文章力が求められるので、足りない能力を補うための努力が必要です。

自身は大学・会社員時代には文章を書く機会が少なかったため、文章を書くのに時間がかかったり、うまく自分の思っていることを文章にするのは今でも苦労していますが、量をこなしたこともありだいぶ改善されてきているように思います。

ネタ切れ・ブログ作成に飽きる

ブログを作成して半年や100記事を突破する前に、ネタ切れで次の記事の内容に困った経験をする場合や、アクセスが増えないことがあってブログ作成に飽きる経験をする方は多いのではないでしょうか。

一般の方が始める場合、通常は収益化で目標とする金額に達するまで1年、2年といった単位での活動が必要になりますが、その前につぎ込んだ時間ほど稼げないことを実感して辞めていく場合が多いように感じます。

逆にいうと最初に述べた更新のなくなる基準の裏返しとして、半年以上継続・100記事以上くらいが最低限の目標ラインになるのではないでしょうか。

参考までにこのサイトの最低限の目標ラインでのアクセス数に関しては以下の記事でまとめています。

WordPressで運用をしているサイトも本格的に記事を書き始めてようやく100記事を突破しました。 現在注目されている記事、個人的にお勧めしたい記事やアクセス数や運営方針につい

3日坊主ではないにせよ、webサイトで評価される最低ラインに達しないのであれば、はじめから他のことに時間を使った方が無駄にならないという考え方もできる。

もちろん失敗したという経験も大事ですが、ブログ・サイト運営に関しては継続できない方・短期間で収益を得たい場合には向いていないことがほとんどです。

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ブログで稼ごうとする方がやるべきこと

個人的には副業でのブログ・サイトでも、いい加減な情報で収益を得るために作るのではなく、有益・有意義なものであってほしいと考えています。

こういった観点から、ブログで稼ごうと考えている方がやるべき・考えるべきことをまとめます。

ブログ・サイトを作る社会的意義を考える

困っている人の疑問を解消するような内容、すでに知られた知識に対してあまり知られてない情報を紹介する内容、施設や最新の商品の利用体験談など、利用してくださる閲覧者の役に立つ内容が盛り込まれていれば、そのサイトは閲覧者にとって役に立つサイトとなります。

ブログとして特に価値があるのは、オリジナルの情報や、運営者なりの考え・使いこなしの部分になると思うので、立ち上げて記事を書き始める前にブログの位置づけをしっかりと考え、運営における目標・記事の作成方針は整理しておきたいところです。

その際に記事投稿しても必ずしもアクセス数・収益と連動しないこともありますが、記事の量産やコピーするスタイルでズルをするのは禁物です。

モチベーションの維持にもつながると思うので、是非とも運営者の利益のためのサイトではなくユーザー視点でのサイトを作ってもらいたい。

マーケティングは重要!でも下駄を履くのはほどほどに

先に述べた通り、多くの方が匿名で閲覧者にとっては「あんたが誰だってどうだっていい」という状態で始めることになるので、初期のころにアクセスを集めるには以前にも増して工夫が必要です。

工夫といってもたくさんあって、内容を特化させるものから、主婦や会社員、会社社長、元社員など立場を利用したものまで様々です。

例えば主婦ブログであれば、同じ立場の人に共感してもらいやすいですし、多少記事のレベルは下がったとしても読んでもらいやすくなるのではないでしょうか。

一方で最近気になってしまうのが、肩書、立場の紹介にはこだわりがあるように見えるものの内容が伴っていないサイトが多く見受けられる点です。たいていは画像サイトから引っ張ってきた画像を利用し、結局のところその他大勢と変わらない内容となってしまっている場合が多いです。

「下駄をはいてスタートすること」も時には重要ですが、内容がおろそかにならないこと、他サイトとの差別化を行う方が重要な場合がほとんどのように思います。

質の悪いブログを駆逐するつもりで取り組む

ここまでに少し触れているが、ユーザーのためにならないブログであっても、先行して投稿していることやSEOなどの関連から上位に表示されている場合があります。

ここ最近話題となってしまっている「まとめサイト」に関してもオリジナリティに乏しいという観点からは、質が悪いとみなすこともできる場合があります。

MERYやWelqでの問題点に関しての管理人なりの考えは以下の記事にまとめています。

WELQやMERYといったDeNA(ディー・エヌ・エー)系列の企業で運営するキュレーションサイトが炎上し、一時閉鎖され件について、自身が接するブログ等も含むwebサイトやネットメデ

googleでも定期的にシステムの見直しを行い、検索順位が変動していますが、まだまだブログ運営者にとって一番都合の良いサイトも多く残っているのが現状です。

自身で運営するサイトの報酬は、アフィリエイトであれgoogleアドセンスであれ閲覧者によって得られているものなので、アクセス数を無理やりにでも稼いで収益を上げるのではなく、ユーザーのためになっただけ報酬が得られると考えてブログ・サイトを作成してみてはいかがでしょうか。