近年話題となっている転売ヤーによる転売問題。2016年の福袋は買占め騒動が大きく話題になりました!
2017年は若干落ち着いている面もありますが、「福袋」および「転売」について紹介していきます。
※2018年の福袋販売時の変化については以下の記事を参照ください。
福袋の魅力と転売事情
福袋は新年から始まるイベントの1つとして人気で、年明け前から並んでまで買う方も多いのではないでしょうか?
自身もかつて年明けに「ビックカメラ」、「Apple」の福袋やアパレルの福袋を購入したことがあります。
はじめに福袋の魅力(および買わない理由)をまとめてみます。
<福袋の魅力(買いに行く理由)>
・市販価格よりも大幅に安い価格で購入できるから(お得感、割安感)
・買うだけで簡単に儲けられるため、転売商品用として
・福袋でしか手に入らないグッズがあるから(コレクター向け)
・ブログ等のアクセスアップのための記事ネタ用
・1年の運勢を判断する運試しとして
<福袋を買いに行かない理由>
・並ぶのが長時間だったり、並んでも買えない(寒い)
・価格程お得でない場合がある(お買い得ではない)
・欲しくないものが手に入る場合がある(欲しいものは個別に買う)
・わざわざ福袋を買うメリットがない(金銭的・時間的に)
いい理由も悪い理由も様々ですが、大体こういった理由からだと思われます。
お店にとってはPRになる面もありますが、今は簡単に物理的にはネット転売ができるようになってきているので、安売りしすぎると買いたい人が殺到して逆に対応に困るという面があります。
ネットで検索するとすごく盛り上がっているように見えますが、実際は魅力的と思っていたり実際お得と思った方がさらに得をするために広めている場合もあるように思います。
販売元の情報のコピペが主でアクセス数を集めるためのサイトも多く、個人的には昨年話題になったDeNAのキュレーションメディアとあまり変わらない印象を受けるページも見かけます。
お店にも人が寄ってくるように、福袋情報にも多くの方がお金儲けのために集まっている面もあるようです。
買う方・商品情報を提供する方にとってはおいしい・お得なイベントでもある反面、転売で稼ぐために買う方がいたり、良い部分が拡張された情報が発信される面があるように思います。
昨年までに話題となった転売ヤーに関連する問題行為
去年が特別ということではありませんが、転売行為はたびたび話題になっています。
有名な事例として、過去のappleのLucky Bagと、スターバックス(スタバ)福袋について紹介します!
Appleの福袋(Lucky bag)
自身も以前買いに行ったことがありますが、Appleの福袋が販売されていた時期はとても有名になっていました。
自身もipadを安く買うために、運試しとして1度だけ参戦したことがあります。
販売開始後の行列の様子
自身が参戦した銀座店では1000人近くの行列になるので、長蛇の列になっていました。
実際に入手した商品~販売額の2倍以上の商品に!
Appleの福袋が有名になった1つに、金額以上のものが入っていて、はずれの商品であっても転売しても利益が取れることがあげられます。
1個買えば1万円以上、中には5万円以上の利益になる場合もあったので、1日並んでも転売目的で買いたいという方も多くいたようです。
中でも象徴的なのは中国・韓国人系の方たちで、旅行ついでにお土産として買っていく方だけでなく、行列に割り込みをする方やマナーが悪い方も多く不満の声も上がっていました。(自身が参戦したときは整理券をもらった後に夜間はホテル待機して、明け方に戻ってくる方もおられました)
実際にapple側も年々対策を行ってきましたが、2016年の福袋販売分より、販売中止となりました。
警備に費用が掛かったり、トラブルも起きる状況で販売を継続するのは困難というのも一因として考えられそうです。
スタバの福袋(2016年)
大々的に報道されていたので、知っている方も多いのはスタバの福袋転売です。
2016年に1つの店舗の福袋108個すべてを先頭集団で買い占めて騒動に。
後々買占めした転売ヤーの出品状況等から、出品に利用しているヤフオク!のアカウントが判明し、のちに転売自体が失敗に終わってしまったというもの。
おそらく古物商の許可なく転売していると思うので、古物営業法違反(法律違反)である可能性が高いとともに、モラル的な面からも批判が殺到し問題になりました。
買って横流しするだけで利益が得られることもあり、買占め行為が行われたものと思います。
さらに個数制限を設けなかったお店側や販売を助長するような宣伝を行っていたヤフオク!に対しても、対応が問題視される場面もありました。
安売りで福袋を提供し、後々問題になって叩かれては売り損なだけですね。
これは話題になった事例ですが、ほかにも雇った人を行列に並ばせて買い集める場合や、個人規模で少量を転売していることは多いと思われます。
今年2017年用の福袋に対する転売対策
これまでの事情もあり、福袋販売側が転売目的の複数購入対策を行う事例も見られました。
・福袋の販売を中止する
・福袋をネット販売(スマホアプリでの販売)へ切り替える
・販売個数の制限(整理券なども)
販売する側により対応は分かれましたが、どの方法も行列ができる方法や悪質な転売につながる方法を回避することによって、販売時に起こる混乱を最小限に留めるという点は共通しています。
スタバでは1人1個という個数制限+整理券配布を行っているようです。
合わせて年末に、転売する福袋の販売のために利用されることも多い「ヤフオク」でも、福袋の未開封のままの出品を禁止行為の例として追記・周知することになりました!
すでにヨドバシカメラの福袋が到着前から転売されており、完全になくなるのは難しいものの、開封すらされない転売袋(転売用福袋)は今後の購入者の動向によっては少なくなっていくのではと思います。
ヤフオクの出品状況を見てる感じでは、古物商許可のなさそうな方がお小遣い稼ぎのために実施(営業)しているという側面が大きいように感じます。URの住所の方もいたので、許可が出ているかが怪しい方も見かけました。
メルカリで住所氏名を公開せずに取引できるサービスもあってか、モラル・法律面が問われる福袋転売は今後も続くものと思われます。
まとめ
今回は新年の人気になっている福袋と転売についてまとめてみました!
毎年楽しみに買っている方、たまたま買った方、買わなかったそれぞれだと思いますが、個人的には安いもの、利益が取れるもの・情報に人が集まってくる黒い部分も含めて、様々な福袋事情を知ることになりました。
欲しいものが入っていればお得なことが多く、お店側も対策を考えてきているところも増えたように思うので、欲しいものは福袋を含め直接入手してみてはいかがでしょうか!